DQⅦ

中盤の街の1つ。
町の中に水路の流れる海の街である。

主人公一行が宿屋で眠っていると、真夜中に突然【トゥーラ】が鳴り響く。
謎の老楽師がトゥーラの音で催眠状態の人々を操り、【旅の扉】で次々に連れ去っていたのだ。
まあ要するにイベントも町の名前も思いっきり「ハーメルンの笛吹き」である。
ここまで露骨だと逆にすがすがしいぐらいのもの。

この直後、周囲を大洪水(というか、高潮)が襲い、ハーメリアと周辺の村々は全て水没してしまう。
老楽師は海の魔王【グラコス】が洪水を起こす事を知っており、人々を【山奥の塔】へ避難させていたのだ。
洪水の元凶たるグラコスを倒すべく、主人公たち3人は【海底都市】へと向かう。

さて、この大洪水が発生すると、現代に帰るための旅の扉が水没してしまう。
このため、洪水イベントが起きると海底都市クリアまでダーマ神殿での転職ができなくなってしまう。
貧弱な職業に就いたままで閉じ込められてしまい、詰んでしまう人が多い。
防具も買えなくなってしまう為、万が一のために別のファイルにセーブしておくことを勧める。
この街の武器屋では【ほのおのツメ】を筆頭になかなか強力な武器防具を売っているが、これも水没後は購入できなくなる。
欲しい装備は宿屋に泊まる前に整えておこう。
海底都市クリア後に訪れると地下宝物庫にあるという【人魚の月】をくれるが、その宝物庫がどこにあるのかわからない!という人もこれまた多い。見張りの塔の裏にイカダがあるので、それを使えば酒場の下にある宝物庫に行くことが出来る。

現代では【アボン】【フズ】は廃れてこの町だけ生き残る。
一連の出来事が伝説として知られており、町の中央には老楽師の石碑が立っている。
水路には近海に生息する魚が未だに泳いでおり、水没事件解決後も水路の水は海水のまま放置された模様。
それはさすがにどうなんだろうか……。

また、この地域を復活させると何故か【メダル王の城】まで一緒に付いてくる。
【世界一高い塔】【謎のほこら】【海辺の草地】と、重要な施設も一緒に出てくる謎の地域である。

3DS版

大洪水のシーンの演出が大幅に変わっている。
PS版では前述の通り海から迫りくる大波によって水没していたのだが、3DS版では降りしきる大雨による水没になった。
特技【つなみ】の削除と同様、2011年の東日本大震災を受けての変更だと思われるが、おかげで海の魔王であるはずのグラコスが海ではなく気象を操るという微妙な違和感が生じている。まぁ某星座漫画の海の神ポセイドンも雨を降らして似たようなことをしていたので、同じようなものだろう。

水没した旅の扉に飛び込んで現代に戻れるようになり、転職不可能という難関はなくなった。
このお陰でハマりに近い状態に陥ることは無くなっている。

最終更新:2013年12月09日 20:57