概要

Ⅲ以降に登場する有名な特技。敵全体にかかっている、
全ての補助呪文およびテンションの効果を問答無用で消し去る。
Ⅲ以降の歴代ラスボス・裏ボスはことごとくこれを使用する。

本編

基本的にラスボスや裏ボス、または終盤のボスが使用する特技。

初期の作品では、これを使うと
「◯◯◯◯の ゆびさきから いてつくはどうが ほとばしる!!」
というメッセージが出るのだが、Ⅴの【キングスライム】・Ⅵの【スライム】【ばくだんいわ】など
どこに指があるのか分からない連中でもこのメッセージが出るため、思わずツッコミを入れたくなる。
また【エスターク】のように剣先から出す者もあれば、
リメイク版Ⅳの【エッグラ】のようにどう見てもケツからです。本当に(ryのような奴もいる。
こんなんだからか、Ⅷでは「◯◯◯◯は いてつく波動を まきおこした!!」 と、
どんな体のヤツが放っても意味が通じる汎用性の高い言い回しに変わっている。

Ⅸでは「◯◯◯◯は全身からいてつく波動を放った」とさらに変更された。
一件これでも問題はなく見えるが、【デスタムーア】【みぎて】が使うと、
「右手は全身からいてつく波動を放った!」という訳の分からない文章が炸裂する。

敵サイド

先述の通り主にラスボス・裏ボスが使用する特技。
こうしたボスとの戦いではステータスの差を補うために、
【スクルト】【フバーハ】【バイキルト】といった補助呪文の使用を余儀なくされるが、
せっかくかけたこれら補助呪文の効果を問答無用でチャラにしてくれる厄介な特技。
さらに【テンションシステム】がある作品ではスーパーハイテンションですら容赦なく0にしてくれるため、
体感的なイライラ度はかなり上位に入る技。
まぁ、補助呪文で攻守を万全に固めて圧倒的勝利、というのも面白くないだろう。
早い話がバランス調整である。ウゼー!!と思いつつもありがたく拝受させていただこう。

これの直後は比較的緩い攻撃が来るように調整されていることが多いが、もちろんそうでないボスもいる。
Ⅴのエスタークはその顕著な例で、波動でフバーハを解除した直後に【しゃくねつ】【かがやくいき】、という最悪のコンボを使ってくる事がある。
【アストロン】でさえ解除するため回避方法は馬車に引っ込めるくらいしか存在しない。
「どう避けるか」ではなく「どうリカバリーするか」を意識し、どの補助呪文を優先してかけ直すかを考えること。

デスタムーア第二形態や【黒鉄の巨竜】は凍てつく波動を一切使わない硬派なヤツもいる。
しかしそういう奴らは得てして限界までかけたスクルトの守備力をも貫通する攻撃力があるので、
いてつく波動を使わない=楽 とは限らなかったりする。

最初の使用者はⅢのラスボスである【ゾーマ】
彼はその他の攻撃が吹雪にマヒャドという氷属性一色の使い手であり、
「凍てつく」波動というネーミングもそうした氷攻撃のイメージから付けられたものだろう。
当初の使用時のメッセージが「ゆびから」となっていたのも、このゾーマのポーズに関係があると思われる。

なお、彼の凍てつく波動のみゾーマ自身に掛かった補助呪文をも解除する効果があった。
Ⅳ以降は使用者が多彩になり、「いてつく」と言う名前こそそのままだが、ほとんど氷攻撃のイメージはなくなっている。

ラスボス級の専売特許という印象が強いが、エスタークを皮切りに
【イブール】【デュラン】などシリーズが進むにつれて使い手は徐々に増加傾向にあり、
Ⅶ以降ではとうとう【エビルエスターク】【あんこくまどう】などの雑魚敵まで使うようになった。
後半のボス敵などにも使い手が多いが、キャラ的に頭の良さそうな奴しか使ってこない傾向にあるような気がする。
とは言え賢いかと言えばそうでもなく、判断力次第ではこちらに全く補助呪文が掛かっていないのに使用することもある。
また2回攻撃してくる敵が2回ともいてつくはどうをした時の2回目は全くの無意味。
1回目かけられたくやしさから一転、2回目は攻撃を食らわずに済んで、ちょっとだけ得した気分になれる。
特に開祖であるゾーマ様はしょっちゅう連続凍てつく波動を使ってくる。

ただし、厄介なことには変わりはないが利用できる方法も存在する。
一つは、これを使わせることで攻撃の手を緩めてもらうこと。これを使う敵の多くは頭が良く設定されている。
そのため、わざと補助呪文を使うことで使用を誘発することで別の攻撃を使われるのを防ぐのだ。
限界まで重ねがけしたスクルトをフバーハやバイキルトと一緒に根こそぎにされるとダメージは大きいが、
1回分のスクルトを消されるだけならば被害は少ない。
スクルトを1回唱えるだけで吹雪やマヒャドを1回無効化できると考えれば、かなりお得と言える。

もう一つはステータス変化やマホトーンを解除してもらうこと。
「全ての補助呪文を無効にする」という性質上、ルカナンやマホトーンを消し去る事もできる。
こういった呪文を使いつついてつく波動も同時に使うボスはあまりいないのだが、
わざといてつく波動を誘う事で窮地を脱する事ができる可能性があるので、覚えておくといざと言うときに役に立つことがある。

味方サイド

Ⅳ以降は味方も使えるようになった。
とは言え、雑魚敵の補助呪文は逐一解除するよりも速攻で特技を叩きつけて倒してしまった方が早く、
補助呪文を使うボスはあまり居ないため使う機会はそれほど多くない。
雑魚に関してはモシャスを使ってきた敵に使ったりアストロン・マホカンタを解除するくらい。
ボスは自分を強化して攻めてくる敵、特にバイキルトを使う敵(と言うかデスタムーア第二形態)に対して使おう。

DQⅣで【てんくうのつるぎ】を道具使用する事で発動する、敵単体への凍てつく波動が味方側の初登場。
リメイク版Ⅳでは【ピサロ】が、Ⅴでは【キングス】【ゲレゲレ】などの仲間モンスターが覚え、
Ⅵでは【勇者】、Ⅶではそれに加え【天地雷鳴士】などの職業に就くことで、Ⅸでは【さとり】スキルで習得できる。
また、Ⅶの【マジャスティス】【ギガジャティス】、Ⅸの【ゴールドフィンガー】を使うとほぼ同じ効果が得られる。

Ⅸでは、それまでMP0で使えた特技の多くと同じようにMPを消費するようになった。
消費MPが10と大きめな上に、道具として使えば同様の効果が発生する【ひかりの杖】などがあるのだが、
これは高級品の上にⅨでは装備品を道具として所持できないため、杖スキルを上げないキャラは覚えておきたい。

DQMシリーズ

モンスターズシリーズでも当然皆勤。
GB作品では、【ひかりのはどう】【やみのはどう】を同時に覚える事で思いつくことがある。
効果は本編と同じだが、モンスターズではそれ以上に強力な【くろいきり】を味方が使えるため、存在感は薄い。

ジョーカー2以降は同名の特性が登場している。
【いてつくはどう(特性)】を参照。

DQMB

モンスターバトルロードでは、全ての魔王・大魔王が覚えている。
こちらのSPカードを含む全ての補助効果を消し、ゆうきを減らすというとんでもない技である。
しかも物理・特技・呪文・ブレスのどれにも属さないため、防ぐ手段が全くない。
Ⅱ以降は相手もオーブを所持するようになったため、使われるとつばぜり合いに不利になったり、
最終ターンでとどめの一撃が発動できずに強制敗北といった事態になりかねない。
なお、Ⅱ以降はプレイヤーも使う事が出来る。主人公が天空の三神器(【天空のつるぎ】【天空のよろい】【天空のたて】)を装備する、
レジェンド魔王使用時に技選択で時間切れになる、レジェンド大魔王使用時にランダムで発動するのいずれかで使う事が出来る。

また、モンスターバトルロードⅡの2章以降はSPカードとしても登場する。キャラクターは【ピサロ】
効果は相手の補助効果を消すだけというものだったが、後に仕様変更で相手のゆうきを減らす効果が追加された。
魔王・大魔王相手にも使えるカードにはなったが、これを使うよりは攻撃や防御SPカードを使うべきだろう。
むしろ、対人戦において相手のゆうきを減らすために使われるカード。
つばぜり合いで勝った後に使われると相手に逆転される可能性が出るので、何かしらの対策が必要になる。

DQS

必殺剣の一つとして登場。属性は氷属性。
習得方法は天空の剣を手に入れること。

最終更新:2014年03月07日 08:51