概要

Ⅲで登場した武器。
エクスカリバーもグングニルもムラサメもないDQでは非常に珍しい元ネタの存在する武器である。
日本神話に登場する神、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が退治した八岐大蛇(やまたのおろち)の尾から出てきた剣。
(ちなみに八岐大蛇を退治する時に用いた剣が【あめのはばきり】とされる)
これは天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と呼ばれ、八岐大蛇の頭上に雲がかかっていたという逸話に由来する。
また、草薙剣(くさなぎのつるぎ)と呼ばれるようになった由来にも諸説あるが、一般的に知られるのは、
天叢雲剣を拝受した日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の途上で野火に遭い、
周囲の草を薙ぎ払って難を逃れたというエピソードであろう。
いわゆる皇室の宝である三種の神器のうちの一つに数えられる由緒ある品であるが、
偽造や盗難等が重なり、本物が現在何処にあるかは不明。
熱田神宮の奥深くの御神体として安置されているという説や、
平家滅亡の折に壇ノ浦の海の底に沈んだまま放置されているという説が有力。

こんな由緒正しい剣なので、見た目も天空の剣のように豪華だと思いきや、
攻略本の挿絵では、銅の剣ばりのシンプルなデザインである。
元ネタの時代を考えればリアルなのかもしれないが。

DQⅢ

Ⅲでは元ネタ通り、【やまたのおろち】1戦目が確実にドロップする。
やまたのおろちの強さもあって喜びもひとしお。
勇者、戦士、賢者が装備可能。
攻撃力63(リメイク版では65)となかなか優秀な上に、装備可能者が道具として使うとルカナンの効果がある。
もっと強力な武器を手に入れた後でも、とりあえず所持しておけばルカナンが重宝する。
特に勇者はルカニを使えないので、一人旅をする場合には必須ともいえる(【バラモス】戦でも活躍する)。
FC版ではこれを上回る賢者の武器は【ゾンビキラー】(攻撃力65)しかないので、最後まで装備させた人も多いはず。
売ることもできるが750Gにしかならないため、売るメリットは皆無。

尚、【氷の洞窟(Ⅲ)】に出て来る方のやまたのおろちはこれを落とさないので悪しからず。

少年ヤンガス

ヤンガスでは普通に落ちている。攻撃力8、上限15、スロット数3。
攻撃と同時に5%の確率で守備力を下げる「弱化の印」を持つ。

DQM

モンスターズではアイテムとして登場することはないが、
図書館奥の扉のボスのやまたのおろちを撃破した際に、暴走して主人公が危機に陥るイベントがあり、
このときに未来のテリーがやまたのおろちにとどめを刺したところ、やはりこの剣を残す場面がある。
このイベントは、やまたのおろちを撃破する時期によっては見られないことがあるので注意。

最終更新:2012年09月02日 10:35