概要

Ⅱから登場した戦闘中の行動、およびコマンドの一つ。
文字通りの「防御」。身を守ることで、多くの場合そのターンで自分が受ける各ダメージを半減させる。
一人旅のⅠでは主人公はこの行動を取れないが、リメイク版では敵の行動として登場。

基本事項

他の行動とは異なり、このコマンドを選択した場合は素早さや行動順に関係なくターンの最初から防御状態になる。
身を守ることに専念し自分からは行動しないという、非常に地味で消極的な行動だが、ほぼすべての攻撃によるダメージを軽減することができるため、実際にはかなり優秀な行動。
特に、攻撃力に乏しいキャラクターのMPを温存したい(あるいはMPが切れた)場合、無闇に武器で攻撃するよりも、防御させた方が遥かに有効なことが多い。
他にも、攻撃の激しいボス戦などでは、守備力に乏しい回復役のキャラクターなどは、回復する必要がない場合には無理に攻撃に参加させずに防御させておくと安定性が増すことも。
ただし、状態変化に対しては効果がなく、ターンの途中で行動不能系の状態変化(眠り、麻痺、混乱など)を受けると、防御状態は解除される。
Ⅷ以降では【テンションシステム】が導入されたため、敵の高テンション攻撃に耐える手段として、防御が大活躍することとなった。
またⅧでは防御そのものにもテンションが適用され、防御後はテンションが解けてしまうが、
Ⅸでは防御してもテンションは維持されるようになった。

その他、【だいぼうぎょ】【やいばのぼうぎょ】などの派生型の防御技も存在する他、
FC版Ⅲには【防御攻撃】というテクニックも存在する。

なお、DQでは相手の守備力が高すぎて計算上通常攻撃によるダメージが通らない相手にも、基本的に1ダメージは与えられることがある。
しかし攻撃対象が防御していると、被ダメージを半減させるため、1ダメージの1/2=0ダメージと計算され、ダメージは一切通らなくなる。

敵の防御行動について

当然敵が使用してくることもあり、初出のⅡでは【リビングデッド】のみこの行動を取る。
味方のものと同様に行動順に関係なくターンの最初から効果があり、自らが受けるダメージを1/2に軽減する。
ただし例外としてⅥの【ぶちベホマラー】だけは「防御」という行動を実際に取った後でないと軽減効果が発生しない。
作品ごとの防御行動を取るモンスターは、以下の通り。
【てつのさそり】
【リビングデッド】
【フロッガー】【キャットフライ】【くさったしたい】【どくどくゾンビ】【カンダタ】
【おおめだま】【メタルスコーピオン】【あくまのす】【アンクルホーン】【ピットバイパー】【オーガキング】【ラゴス】【ビビアン】
【せみもぐら】【ムーンフェイス】【うごくせきぞう】
【ねずこうもり】【シールドこぞう】【ガンコどり】【スライムつむり】【ぶちベホマラー】【マリンスライム】【ヘルパイレーツ】
【ブタあくま】【じごくの番人】【つのうしがい】【しびれマイマイ】【マチルダ】
【スペクテット】【鉄のさそり】【ベル】【モビルボディ】【フーラー】
【ウパソルジャー】【シールドこぞう】【ビッグフェイス】【ジェリーマン】【マグマロン】
(※はリメイク版のみ)

敵が使用する場合はほとんど時間稼ぎも同然で、実害はないものの戦闘に時間が掛かってしまうのが面倒。
防御をするモンスターは放っておいても勝手に防御して無駄にターンを消費することがあるので、他にモンスターが居るなら先にそちらを叩いた方が被害は少ない。

また、仕様上2回行動を取るモンスターとの相性はある意味で最悪(最高?)。
Ⅳの【メタルスコーピオン】などは、1ターンの内に「防御」と「攻撃」の両方を行うことも。詳しくはこちら

この他にも特殊なタイプの防御も存在し、「受けるダメージを1/5に軽減する」というより強力な防御を行うモンスターも居る。
Ⅳ~Ⅶに登場し、Ⅴまでは全てのダメージを1/5にし、Ⅵ以降は通常攻撃によるダメージのみを1/5に軽減する。
こちらも通常の防御同様に行動順に関係なくターンの最初から効果があるが、
例外としてⅦの【あんこくつむり】だけは実際に行動を取った後のみ効果がある(リメイク版Ⅳのあんこくつむりは該当しない)。
このタイプの防御行動を取るモンスターは、以下の通り。

【ギガデーモン】 【あんこくつむり】
【ガメゴン】【シールドヒッポ】【ビヒーモス】【グレンデル】【キラーパンサー(魔物のすみか)】【イブール】
【ビッグフェイス】【モンストラー】【ホリディ】
【ジェリーマン】【海のまもりガメ】【あんこくつむり】
(※はリメイク版のみ)

これ以外にも、【なかまをよぶ(防御タイプ)】【羽をまきちらす】【身を守りながら攻撃】【からにとじこもる】など、様々なタイプのモンスター専用の防御行動が存在する。

最終更新:2014年03月03日 08:38