作品別用語集 - Schwarzschild im@s



■ Schwarzschild im@s(シュヴァルツシルト アイマス)


登場人物


天海春香

 彼女が目を覚ますと、そこはラルセン王国と呼ばれる宇宙コロニー国家だった。春香自身は、自分が765プロ所属のトップアイドルだった(恐らくはAランクドーム成功エンド後)という記憶を持っており、また、何故そのコロニー国家に自分が居るのか分からなかったが、それはVネットを使用した副作用による『記憶喪失』によるものであり、彼女の記憶は『夢』である、と診断されてしまう。
 自分が、テロによって退位した先王に代わり即位したばかりのラルセン王国女王であり、また、同時に国家連合であるナゴウム条約連盟(NTU)の総帥であると教えられた彼女は、その『記憶喪失』のままに、国家元首としての職務を果たす事を強いられることになる。
 ただ、彼女自身は、『夢』と診断されてしまった、地球でのアイドルとしての記憶も、『夢』ではなく『真実』である、と頑なに信じようとしている。

 彼女の現状に対しては、「胡蝶の夢」というコメントが書き込まれる。

如月千早

 NTU総帥である春香の補佐官。春香が『記憶喪失』であることを知っている数少ない部下の一人。正確な年齢は不明だが、台詞から、成人(20歳以上)であると思われる。
 彼女に言わせると、春香の『夢』の中に、補佐官である筈の彼女が、未成年のアイドルとして登場したことこそが、春香の記憶が『夢』と判断できる理由の一つとのことである。
 ただし、春香の診断結果から、春香にとってはその『夢』こそが現実である事を理解しており、また、春香の症状が、古代の記録にVネット上で触れたことによって引き起こされたもの、という推測から、人類が地球上のみを生活圏としていた時代に、実際にそこに『夢』そのままの『天海春香』たる人物が存在した可能性についても言及している。そして、春香に起こった事を、「クリーンインストール」と表現している。
 テロによる被害を受けた人物の一人であり、治療の為に何らかの手術を受けたようだ。同僚のアレック曰く、退院してからは、以前とは性格等が変わったらしい。
 辛辣かつストイック。


星井美希

+ ネタバレ注意
 ハルコーネン大統領(後述)の部下。ハルコーネン大統領を「閣下」と慕う。その態度はハニーに対しての態度そのもの。
 何故、彼女がそこに居るのかは不明。
 バハ自由共和国が戦時体制に移行する為の、『粛清計画』の立案やマスコミ工作を行ったり、情報分析からラルセン王国に起こっている問題を見抜くなど、極めて有能。
 その前向きな態度から、「口調はゆとりだけど、ゆとってない」「なんという出来るゆとり」などと言われる。

 また、彼女がハルコーネン大統領に対しての報告を行う際に見せた表情や態度は、視聴した人にちょっとしたインパクトを与えたらしく、「こえー」「これは怖い」「こええええええええええ」「これは新しい」「メチャ怖いんですがw」「こえぇ…ゆとり…」「黒井美希」などと書き込まれた。

 春香の『夢』の中では、春香や千早と共にトリオユニットを組んでいたようだが、その美希と、この現実の美希との関連は不明。

 ハルコーネン大統領の指示の下、他国を操ってラルセン王国を攻撃をさせる為の工作を行おうとする。


アデル・ロックフォード

 春香の心におぼろげと浮かぶ、一人の少女の名前。春香との関係は不明。


アレック・ハン

 ラルセン王国艦隊司令官、兼NTU総帥副補佐官。千早の同僚であり、千早同様に春香が『記憶喪失』であることを知っている。千早の言動を「シビア」と評しつつも「でも、イカすよな」と言ったり、食事に誘おうとしたりするなど、少々軽い性格のようだ。
 『記憶喪失』とされた春香の事を気遣うが、春香が総帥としての仕事をこなせるか、という事には懐疑的らしい。


ジョーイ・ノバック

 ランズヘルト首相。春香の「若さ」を理由として、バハ自由共和国に続いてのNTU脱退を春香に対して通告し、NTUの崩壊を決定付けた。


ジャスティン・ハルコーネン

 バハ自由共和国大統領。完全異星人種である、シチュウ人。『眠れる獅子』と呼ばれていた。ラルセン王国に代わっての、NTU諸国再統一を計画している。
 春香に起こっている問題をある程度見抜いたり、挑発に怒った春香に対して政治家の心得を説くなど、ある種の傑物である事を伺わせる。


用語


エリクシオン星系

 ラルセン王国がある星系全体の呼称。地球が存在したオリオン腕からは遠く離れた星域にあるらしい。尚、地球は既に伝説上の存在であり、所在すら不明。

Vネット

 春香が『記憶喪失』を引き起こした原因とされるもの。仮想空間とインターネットを組み合わせたようなものらしいが、詳細は不明。過度の使用、中毒によって引き起こされる症状は、一つの社会問題になっているらしい。

古代人

 地球を生活圏としていた時代の人類を、千早はアレックはこう呼称しているらしい。

睡眠学習

 「古代人」同然の知識しか無い春香が、常識と基礎知識を覚える為に受けさせられた施術。強制意識誘導とも呼ばれ、無理矢理記憶を「書き込む」ものだという。強力な施術ではあるが、それゆえに副作用もあるようだ。洗脳の一種でもあるらしい。

アサコ産のもずく酢

 アレックが千早を食事に誘おうとした時に、その店のおすすめとして挙げたメニュー。千早に「酒のつまみじゃないの」と突っ込まれている。

胡蝶の夢<コメント>

 アイドルであったという記憶を、Vネット使用副作用としての『夢』と診断されてしまった春香に対して。
「コギトエルスム」「ゴーストハックか?」「気分は甲殻かアヴァロンですな」等とも書き込まれる。

ネットの海に舞い踊るマーメイ『天海春香』<コメント>

 千早が、春香の症状に関して、Vネット上の『天海春香』のデータの影響を受けた可能性に言及した事に対して。

 「ネットの海に舞い踊るマーメイ『天海春香』…都市伝説誕生だな」

如月千早プロデューサー<コメント>

 天海春香がNTU総帥としてやっていくのは難しいと思うが、君はどう思うのか、と問いかけたアレックに対して、千早が「私が、彼女を一人前にしてみせるわ」と啖呵を切って見せたことにから。
 千早の、春香への姿勢に対して書き込まれた同様のコメントとして、「流石スパルタちは様」等がある。

工画堂スタジオわたアイドルさんチーム<タグ>

 工画堂系ゲームであることから、「やよい色のトリスティア」、「POWER-iDoLLS 演習場にて」と共に第一話につけられたタグ。
 工画堂のゲーム開発部署は「○○さんちーむ」という名称がつけられており、それをもじっている。
 尚、旧作シュヴァルツシルトシリーズ(Ⅰ~Ⅳ)を製作したのは「ねこさんちーむ」である。(Schwarzschild im@sの元ネタであるSchwarzschild W2は外伝シリーズであるため、「ちーむ」ではなく、「開発工画堂、販売NECインターチャネル」で製作されている。)
 二話、三話前編、三話後編の、それぞれの冒頭部分に出てくるねこさん動画から、元ネタとなったチーム名を確認する事が出来る。他のチームとして、「くろねこさんちーむ」「うさぎさんちーむ」「くまさんちーむ(分社化している。正伝シュヴァルツシルトシリーズのⅤを製作したのもここ)」「いるかさんちーむ」「ぱんださんちーむ」「きつねさんちーむ」等がある。
 ちなみに、「蒼い海のトリスティア」は「くまさんちーむ」、「POWER DoLLS」は「うさぎさんちーむ」である。

閣下=wh(伏字)P<タグ>

+ ネタバレ注意
 第三話後編。美希の、ハルコーネン大統領を「閣下」と呼んでの慕いっぷりから。
 言うまでもなく、某終身名誉○ニーに敬意を表したもの。

ムネが、無いんだが<タグ>

 第四話前編のアレックの台詞を改変したものから。
 一文字違うだけで色々と大惨事。

はるるんの笑顔マジ最高!<コメント>

 第四話前編。こんな風に微笑まれたら、ねぇ。
 はるるんの笑顔マジ最高!

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最終更新:2008年05月07日 21:00
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