ボランティア・市民活動フェスタ報告書 京都大学防災教育の会(KIDS)



1. はじめに

 ボランティア・市民活動フェスタは京都市市民活動総合センターにより開催された展示イベントです。主に京都市を拠点として活動するボランティア団体、NPO法人、市民活動団体が一同に会し、市民に向けての活動PRや団体同士での交流を行うことを目的としています。私たち京大防災教育の会(以下KIDS)は防災や国際交流分野での他団体との交流、及び新メンバー獲得を視野に入れての活動PRを目的としてこのイベントに参加してきました。この報告書ではその概要を紹介します。


2. 展示内容

2.1 ポスター

 KIDSのこれまでの活動をポスターで紹介しました。当日展示したポスターは以下の6枚です(HPで大きなサイズのポスターを公開しています):

 (1)KIDSの紹介(団体の設立目的、活動内容などの紹介)
 (2) インドネシアでの活動(インドネシアにおける防災教育活動の紹介)
 (3)輪島市防災教育研修(石川県輪島市における防災教育研修の紹介)
 (4) 防災EXPO(神戸市で開催された防災イベントにおける活動紹介)
 (5)左京区(京大会館で市民の方向けに行った防災レクチャーの紹介)
 (6) インドネシアの文化と自然災害(インドネシア文化の紹介)

 他団体と比べると私達のポスター数は多く、多少見にくかったところもあったかと思われますが、足を止めてポスターを読んでいただける方も多く印象的でした。今後もイベント形式の活動を行う際は作成したポスターを活用していきたいと考えています。

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2.2 パンフレット

 今までKIDSの活動を1つで紹介できるようなものがなかったので、今回のイベントを機に活動紹介パンフレットを作成しました。このパンフレットはKIDSの活動目的、活動サイクル(新メンバー向け)、最近の活動例、将来の目標という4つの部分から構成されており、多数の写真と解説でKIDSの活動をわかりやすく紹介しています。

 活動直前に作成したものなので内容、構成など至らないところもありましたが、多くの方々に手にとり見ていただけてよかったと思います。今後もイベント、他団体との交流、新入生勧誘などの際にはパンフレットを活用していきたいと考えています。


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(1.~2.2文責:原田昌)


2.3 パワーポイントによるプレゼンテーション

 KIDSの設立の経緯、これまでの活動などをプレゼンテーションの形でまとめておき、活動に関心を持って立ち止まってくれる人に対して簡単な活動紹介を行う準備をしておいた。また、写真を多く盛り込んだプレゼンテーションを作成しておいたので、スライドショーとして写真を見せることで、人々の関心を引くことも試みた。


2.4 模型の展示

 インドネシアで行った授業で用いたプレートの模型と津波の模型を展示した。津波の模型は展示してどのように用いるかを説明するだけであったが、プレートの模型に関しては、関心を示してくれる子どもたちに対し、授業の時と同じような実演を行った。


3. 他団体との交流

 市民活動フェスタには150以上の団体が参加しており、他団体のブースに見学に行くなどして交流・情報交換を行った。このようなアプローチを行ったのは主に自然・環境・国際協力などをテーマとしているボランティア団体である。以下に一部紹介する。


 ●気候ネットワーク
 環境問題、特に地球温暖化をテーマに、各種研究会の実施や広報誌の発行、また各種プロジェクトなどを行っている。構成員の大部分が学生である。


 ●南東アジア交流協会
 東南アジアの発展途上国での教育環境の改善をテーマとして、学校(寺子屋)の建設を行っている。現在はミャンマーが主な活動の場となっている。教育のためのハード面の設備の拡充を行っている。


 ●立命館大学国際NGOサークル BLOH
 立命館大学の学生サークルで、人々の生活環境の改善を通じて世界の貧困問題の解決に向けた活動をしている。代表的な活動は、世界約100カ国にわたる住居の建設とそのための支援活動であり、Habitat For Humanity Internationalの学生支部として参加している。


 ほかにもJICA大阪や各種ボランティア団体 との交流・情報交換を行った。

(2.3~3.:文責堤内隆広)



4. 感想・コメントなど

 (堤内隆広)
 同じ会場に総勢150団体が会したこともあって、非常ににぎやかなイベントであったというのがまず第一感。うまくいけば学生の勧誘を、というように考えていたが、思っていたよりは学生団体が少なく、来場者も大人の方が多かった。地震防災をテーマにボランティア団体というのは我々だけであり、珍しそうに展示を見てくれる人もいたが、そこから話に引き込むことはあまり出来なかったのが少し心残りな点ではあった。150団体も一堂に会する会場では、1つのブースにゆっくり立ち止まってという雰囲気があまりないので、もっとインパクトを重視した展示内容にしてもよかったかもしれない。少し情報量が多く、遠くからでは客目を引きにくかった可能性もある。また、プレゼンテーションの使用の場がほとんど無かった点も残念であった。しかし、そんな中、模型に関心を示してくれる子どもたちが結構おり、今後小学校で授業を行うときの模型の重要性を再確認できたのは嬉しかった。また、こうした子どもたちの助けを借りて、その親を活動紹介の話に 引き込めた点は非常に良かった。こうした活動の場で、地道に活動内容を発信していくことが、最終的に国内での活動の場を広げることにつながればと思う。

 また、たくさんのボランティア団体が様々なフィールドで活動をしており、情報交換できたことは私自身にとって大きな刺激となった。特に同じ学生団体との繋がりは、今後も大事にしていきたいところである。


 (近藤竜平)
 今回催された市民フェスタにおいては,非常に多くの団体が参加しており,防災だけではなく,様々な活動を知ることができとてもよい機会でした.中でも団体との連絡を取り合い,活動の幅を広げる可能性を見つけるよい機会にもなったと思います.

 KIDSの展示では,何名かのかたが非常に興味を持って聞いて下さり,関心をもっていただいたことは,これからの活動の大きな励みになりました.今後の課題としては,ポスターの文字が多少小さかったので,お年寄りでも見やすい文字の大きさにするなどの考慮が必要だと感じました.


 (原田昌)
 多くの団体や来場者の方との交流により、KIDSの活動をアピールすると同時に、私たちも大いに刺激を受けることができました。活動でできたつながりは今後も大事にしていきたいと思います。

 また展示形式のイベントへの参加は、ポスターやパンフレットなどの広告資源を作成するいい機会になりました。今後もこれらの資源を大いに活用していきたいと思います。


 (Risye)
 My participation in this event with KIDS was only in the preparation time (inthe morning),so I can’t give some comments on how it was going (in the afternoon). So I will say in general.Although in the beginning (after some discussions) I was a little bit confused on how we agreed that the main objective in participating in this event was not for recruiting (since we thought most of the people who would go there were not students or youth), but in the end I think this was a good opportunity for KIDS to improve its activities by letting people know that KIDS exists and is open to any comments, critics, and input to be better. They, who are not the members of KIDS,sometimes can give better ‘fresh’ ideas since they think from ‘outside’ and objectively.


最終更新:2008年06月16日 13:52