メリーの居る年越し
作:◆Rei..HLfH. ID:b36ttV/c
年の明ける30分前に書き始めて、20分で仕上げたタイムアタックなSS
AM0:00
「ふぁ~…。寝よっと…」
「あ、メリー」
「ん?どうしたの隆一」
「あけましておめでとうございます」
(立ちながらのお辞儀)
「な、何よ?いきなり改まって」
「いや、正月なんだし、コレくらいはキチンとやらないとな」
「…あっそ。私は寝るから、静かにしてね」
「待て待て待て、布団にもぐりこむな」
「何よ…」
「いや、僕が言ったんだから、メリーもやっとこうや。な?」
「まったく…妙なところが爺臭いわね」
「新年はすっきり迎えたいだろ?」
「わかったわよ…。おめでとぅ…」
「はーい。もっと大きく声だそうねー!!」
「くっ…。あ…あけまして…おめでとう…///」
「照れないで、ちゃんと喋ろうや」
「…!!照れてなんか無いわよ!!」
「じゃあ、ちゃんとやって見せてみ」
「分ったわ。見せてあげる」
(両膝をつき、両手をハの字に置き、恭しくお辞儀をする)
「新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
「え?あ、どうも、こちらこそ…」
(隆一も頭を下げる)
「…どう?」
「むむ…。文句なしだ…」
「さて、私は寝るわね」
(布団に潜り込む)
「あ、おばあちゃんが年越しそばを作ってるから、まだ寝ない方がいいぞ」
「うぅ…。眠いのに…」
(ごそごそと出てくる)
「起きるんかい」
「当たり前でしょ…。年越しは蕎麦に限るのよ」
「…どっちが爺臭いんだか…」
「何ですって!?」
(ガンッ!!)
「あ痛ーっす!!」
「今年もばっちり鍛えてあげるから、覚悟しなさい」
「『いじめる』の間違いだろ…イデデデ!!耳を引っ張―イデデデデ!!」
「私はどっちでもいいのよ、アンタの傍に…(ハッ!!)///」
「え?僕の蕎麦?…僕の分はやらんぞ」
「うっさい!!」
(ガンッ!!ガンッ!!ガンッ!!)
「うぎゃああああああああああ!!」
夜の町に届く2006年の到来を告げる除夜の鐘には、
少し悲鳴が混ざっていた。
拍手っぽいもの(感想やら)
- なんか照れてるところというか、照れ隠しにいじめるところがいいですね。
今年も、来年もメリーさんと一緒にいられるといいですね。
タイムアタックSSはメリーさんのじゃないけど、バレンタインとかホワイトデーにあわせて掲示板にかいたことあったな・・・。 -- 317 ID:pVfVF/lr (2006-01-13 01:59:16) - 続きが気になります!!
-- ななし (2007-07-30 12:35:34) - あなたのかくメリーさんはほんとにかわいいです。すごく今さらですが、続きを書く予定があるなら頑張って下さい! -- ななし (2015-06-01 20:20:09)