解説4-1
手根部の正中神経障害、手根管症候群である。
腫脹した手根靱帯がその直下の正中神経を圧迫する絞扼性neuropathyである。手根部をハンマーで叩くと指先へ放散する疼痛が誘発され(Tinel試験)、診断根拠となる。進行すると拇指球筋萎縮が起こり、拇指対立筋麻痺から親指と小指をつけられなくなる。第1指~第4指橈骨側が正中神経、第4指尺側半分と5指が尺骨神経、背側が橈骨神経支配である。
手根部の正中神経障害、手根管症候群である。
腫脹した手根靱帯がその直下の正中神経を圧迫する絞扼性neuropathyである。手根部をハンマーで叩くと指先へ放散する疼痛が誘発され(Tinel試験)、診断根拠となる。進行すると拇指球筋萎縮が起こり、拇指対立筋麻痺から親指と小指をつけられなくなる。第1指~第4指橈骨側が正中神経、第4指尺側半分と5指が尺骨神経、背側が橈骨神経支配である。