株式会社 広島銀行(東京証券取引所1部上場)とウツミ屋証券株式会社(非上場)は、共同出資の証券会社を2008年1月の営業開始を目指して設立する事に基本合意したと、2007年7月9日に発表した。
広島銀行とウツミ屋証券が共同出資証券会社を新たに設立する、第1の目的は、共に広島市に本店を置く両者が営業区域内に築いた基盤を活用し、より利便性の高い証券サービスを提供できる金融グループとなることにある。今後の予定として共同出資証券会社と広島銀行が共同店舗を設置する構想が挙げられているのも、広島銀行の預金者へ株式を始めとする証券投資が同一店舗内で取り扱ってもらえる利便性をアピールしているものと考えられる。
第2の目的は、広島銀行とウツミ屋証券の経営資源を融合することにより、企業としての収益力を向上させることにある。既に挙げた共同店舗も、店舗建屋等を統合するなどによる経費削減が見込めよう。
第3の目的は、銀行預金と証券投資の2つの業務の垣根を低くし、貯蓄から投資へという流れに対応する事にある。既存の預金者を証券投資へと導くのは、政府の提唱する証券投資および証券市場への資金誘導方針にも合致する。