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ラグオルの風 第9話」(2006/08/23 (水) 01:43:28) の最新版変更点

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 新米ハンターの初仕事から一夜が明けていた。 並みのハンターなら全滅していたという状況、たったひとりで 犯人グループの逮捕という快挙を成し遂げ流石フェインだと局長もご満悦であった。 (フェイン、フェインてうるさいな、わたしはわたしなのに) ベッドの中でねころんだまま天井に局長の顔を思い浮かべあっかんべをする。 (それに、ほんとはひとりじゃないし) とこの私室にはいってすぐ床で眠った相棒の方を見・・・ (尻っ) 床で寝ていたはずの小さなネコ娘のお尻が目の前にあった。 「ぉぃ・・・・・・」(すぴーぷきゅるるる) 「ひとに尻むけてねるなあー!」メル=フェイン49の殺人技のひとつ 「モモカツ」が炸裂ししばらくのたうちまわったあかねこは 「めるのベットには蛇がいる」と二度とベットに上がることが無くなった。 起きてからは綺麗にしようとシャワールームで暴れたり 「あ~あ~目がぁ~目がぁ~!?」「ムスカ大佐、しゃんぷーは目つぶれー!」 服の着方を教えたり 「だからこっちが前。そこは腕通すとこ。スカート頭に穿かないっ!」 食事の仕方を教えたり 「え?何も入ってないよ?」「あ!」 初の仕事がどのくらいの期間かかるかわからなかったから買い置きしていなかった。 「買い物いこっか、お財布ホクホクやし」「おぉ~!」 実際のところ初仕事の報酬自体は微々たるものだったのだが、実は昨日 死んだ黒装束からこっそりメセタカード等を拝借していたのだ。 「耳は頭にバンダナを巻いて、尻尾・・・腰に巻きつけてみてこんなみたく」 床に転がってたフォトンコミックで映写する、 茶色い尻尾を腰に巻いたツンツンヘヤーの小さな男が腕組みをしていた 「腕は組まんでいいから」「ちっ」する前に釘をさされていた まーばれないでしょ、と手をつないで初めての街へお出かけするのであった。                             * フォトンハイヤーを拾い街へと繰り出す 「ねえめる」「ん?」 「なんでもフォトンなの?」「なんでもフォトンだよ気にしたら負け」 ふとももをバックミラーで覗き込む運転手をメルはわざと挑発したりしながら 街でやっちゃいけない事とかを田舎娘に教えておく、騒ぎはごめんだ。 「ん?そんにゃの常識じゃん」 と返されたときには正直むかついた(スカートの穿き方もしらんかったくせに) (多分一通り学習してるはずあんだけど、知識がところどころ飛んでいるんだよね せめてふつーに生活できるくらいは面倒みてやるべきかなあ) ずっと一緒にはいられない、いつかは自力で生きてもらわないと。 (それに・・・)メルは空を見上げた。 遥か上空に三角の物体が浮かんでいるのがうっすら見える。 パイオニア計画という大規模移民計画の第一団が飛びたって何年が経つのだろう 新しい星はテラフォーミングによる環境整備や住居などはすでに完成しているらしく 今は急ピッチで移民用の第2の箱舟、長期間3万人が生活できるという とんでもなく巨大な宇宙船パイオニア2の建造が進められていた。 お気に入りのココを出て、アレに乗って、ムコウの星へ行く。 それは決して逆らうことの出来ない絶対的な命令であった。 そう、いつかは別れなければいけない。 「める、どうしたの?」 「ん、なんでもなーいよ」とぼけてニシシと笑う。 「ねえめる、あのひと鏡でうちの足ちらちらみるんよ、やーらしーね」 (ふふ、ガキのくせにませちゃって) 「男は狼なのよ気をつけなさい~♪」 メルのクラシックポップメドレーが終わるころ よそ見の多いノロノロハイヤーはようやく街に着いた。
 新米ハンターの初仕事から一夜が明けていた。 並みのハンターなら全滅していたという状況、たったひとりで 犯人グループの逮捕という快挙を成し遂げ流石フェインだと局長もご満悦であった。 (フェイン、フェインてうるさいな、わたしはわたしなのに) ベッドの中でねころんだまま天井に局長の顔を思い浮かべあっかんべをする。 (それに、ほんとはひとりじゃないし) とこの私室にはいってすぐ床で眠った相棒の方を見・・・ (尻っ) 床で寝ていたはずの小さなネコ娘のお尻が目の前にあった。 「ぉぃ・・・・・・」(すぴーぷきゅるるる) 「ひとに尻むけてねるなあー!」メル=フェイン49の殺人技のひとつ 「モモカツ」が炸裂ししばらくのたうちまわったあかねこは 「めるのベットには蛇がいる」と二度とベットに上がることが無くなった。 起きてからは綺麗にしようとシャワールームで暴れたり 「あ~あ~目がぁ~目がぁ~!?」「ムスカ大佐、しゃんぷーは目つぶれー!」 服の着方を教えたり 「だからこっちが前。そこは腕通すとこ。スカート頭に穿かないっ!」 食事の仕方を教えたり 「え?何も入ってないよ?」「あ!」 初の仕事がどのくらいの期間かかるかわからなかったから買い置きしていなかった。 「買い物いこっか、お財布ホクホクやし」「おぉ~!」 実際のところ初仕事の報酬自体は微々たるものだったのだが、実は昨日 死んだ黒装束からこっそりメセタカード等を拝借していたのだ。 「耳は頭にバンダナを巻いて、尻尾・・・腰に巻きつけてみてこんなみたく」 床に転がってたフォトンコミックで映写する、 茶色い尻尾を腰に巻いたツンツンヘヤーの小さな男が腕組みをしていた 「腕は組まんでいいから」「ちっ」する前に釘をさされていた まーばれないでしょ、と手をつないで初めての街へお出かけするのであった。                             * フォトンハイヤーを拾い街へと繰り出す 「ねえめる」「ん?」 「なんでもフォトンなの?」「なんでもフォトンだよ気にしたら負け」 ふとももをバックミラーで覗き込む運転手をメルはわざと挑発したりしながら 街でやっちゃいけない事とかを田舎娘に教えておく、騒ぎはごめんだ。 「ん?そんにゃの常識じゃん」 と返されたときには正直むかついた(スカートの穿き方もしらんかったくせに) (多分一通り学習してるはずなんだけど、知識がところどころ飛んでいるんだよね せめてふつーに生活できるくらいは面倒みてやるべきかなあ) ずっと一緒にはいられない、いつかは自力で生きてもらわないと。 (それに・・・)メルは空を見上げた。 遥か上空に三角の物体が浮かんでいるのがうっすら見える。 パイオニア計画という大規模移民計画の第一団が飛びたって何年が経つのだろう 新しい星はテラフォーミングによる環境整備や住居などはすでに完成しているらしく 今は急ピッチで移民用の第2の箱舟、長期間3万人が生活できるという とんでもなく巨大な宇宙船パイオニア2の建造が進められていた。 お気に入りのココを出て、アレに乗って、ムコウの星へ行く。 それは決して逆らうことの出来ない絶対的な命令であった。 そう、いつかは別れなければいけない。 「める、どうしたの?」 「ん、なんでもなーいよ」とぼけてニシシと笑う。 「ねえめる、あのひと鏡でうちの足ちらちらみるんよ、やーらしーね」 (ふふ、ガキのくせにませちゃって) 「男は狼なのよ気をつけなさい~♪」 メルのクラシックポップメドレーが終わるころ よそ見の多いノロノロハイヤーはようやく街に着いた。

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