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 迫り来る暴走ビーストの群れに戦う術を知らぬ研究者達は洗脳済調整みの
従順なビースト達をぶつけた、数こそ少ないものの訓練された分能力は高く

それが功を奏し絶妙な均衡が生まれ時間を稼ぐことが出来たのだった。

 暴走暴動を知った上層部は速やかに会議を開き命令を下した。
        「PB計画研究資料の回収及びそれ以外のモノの抹消」

 時間が過ぎ、ビースト達は消耗し牽制しあう。そして所内放送が流れた

「これから処分を開始する。研究者はラボから決して出ないように」

施設特殊部隊の到着の報を知りネコ科最終調整室の4人の研究者は安堵した。
ソダテノオヤのシラカワはドアロックを外し廊下にいた小さな護衛に声をかけた

「ありがとう、部屋に戻っておいで」「もうコロさなくていい?」「ああ、そうだよ」

「よかった」振り向いた女の子の顔や髪の毛は返り血で赤く染まっていた。

シラカワは廊下一面に広がるかつてビーストだった肉塊を見て悲しくなった。

「もう、いいんだよ」
 部屋に入ってきたネコ娘を見て見知らぬ研究者(他科のソダテノオヤらしい)
は口笛を吹き嬉しそうに言った「まさかバーサーカシステム付とはな!
てっきり変人の愛玩用かと思ったら、とんでもねえバケモンだな!」
ニヤニヤしながら近づいてきた。
「5匹相手にかすり傷なしか!噂には聞いていたがここまでとは、すげーな」
ベタベタ触り観察する部外者にシラカワは怒りを抑えきれなくなってきていた
「ハクビ先輩やめてください!」「ん、なんだよ」うるさそうに睨んでくる
先輩を睨み返し臆せず「オドリコサンニハテヲフレニャイデクダサイ」
少しカタコトでそうシラカワの声は言った。
                         *

 正確にはシラカワの声色でネコ娘が言ったのだ。なのでシラカワもハクビも
別の意味でポカンとした顔で見つめあってしまった。
「あー、すまん。お前のオモチャだからな、そう怒るな」やれやれと手を離し
「ったく、商品にヤキモチなんてみっともないぞ」と、ハクビはシラカワに
肘鉄を入れ、廊下の様子を見に調整室を出て行った。ニシシと笑うネコ娘の
頭を撫でながら、争いを回避してくれた事を心の中で感謝した。
 ハクビ先輩が恐くて見てみぬフリしていた薄情な二人のソダテノオヤ達に
研究資料をいつでも運び出せるようにまとめておくようにと指示だけ出して
素肌に血の衣装だけのネコ娘にはとりあえず上服をかけてやった。
「ハカセ、にゃんだか様子おかしいよ」ハカセというのはシラカワが同僚から
アダ名で呼ばれていたのを聞いてそのまま覚えてしまったのである。
舌足らずのネコ訛りはいつもの事だがその声は真剣だった、大きな目が虚空を
睨み大きな耳がピクッピクッっと動いている。尻尾も蛇のごとくうねっている
「一体どうしたんだい?」「銃の音が聴こえるの、仲間の悲鳴も」
「かわいそうだけど救援部隊が来たからね、危険とみなされ処分さ・」「あと」


「あと・・・多分、ここの人たちの断末魔も」