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 死は平等にやってきた。

暴走したビーストにも

従順だったビーストにも

そして研究者達にも。
皆、救援隊という名の虐殺部隊により皆殺しにされていった。

廊下の暴走ビーストを片付けノコノコ出てきた研究者に資料を提出させ射殺する。

回収作業も順調に進んでいった。
 この研究所自体の消去なのだと即座に気づいたシラカワは「ふっ」と軽く笑い、

ネコ娘を連れ部屋の隅に移動した。

跪いて、小さなネコ娘に目線を合わせて語りかけた。

「私達は尊い生命を弄んだ。今その天罰が下っているんだよ」
徐々に銃声や悲鳴、怒号が近づいて来る。「もう、戦わなくていいからね。通路からは
駄目だろうけど幸いここの天井には通風孔がある。小さなキミなら通れるはずだ」
「この施設から脱出し生き延びるんだ」「でもー」「これは現主の命令だ、ここから
脱出したら、もう誰の命令も聞かなくていい。これが最後の命令、私達のかわいい娘よ」
「自由に生きるんだよ」
そんにゃ」ネコ娘が何かを言いかけた時、廊下で銃声が上がりドアをぶち破って
黒装束の武装グループがなだれ込んできた。すでに関係資料を用意してあったのが
裏目に出て警告もなしに発砲を始めた。二人のソダテノオヤは踊りながら倒れ、
ネコ娘の目の前でシラカワの頭がスイカのように砕け散った。
                      *
 ネコ娘が気がつくと見晴らしのいい丘の上に座っていた。(ココハ?)あたりは暗く
初めて体験するこれが夜というものなのだろう。猫のように瞳孔が変形して

視界を確保する。月明かりも手伝ってわずかな光でも鮮明に見えた。
遠く明かりの消えた研究所、そこから続く小さな血痕、黒装束の返り血で汚れた躰、
飛び散った時にとっさに拾い上げてしまったシラカワの頭の一部だったモノ。
「自由に生きるんだよ」
そう声が聞こえた気がしてネコ娘は立ち上がりノロノロと歩き出した。(ウン、イキルヨ)
 当ても無くただひたすら研究所から離れるように森の中を進んで数日が経過した。
動くものは何でも食べ、飲めるものは泥水でも飲んだ。ただひたすら命令のままに
生き延び、逃げた。まだ本当の生きるという意味はわからなかったのである。

-そして森の中で運命を変える人物と出会うことになる