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05/08/31(水)04:08:39 No.31560274
A大陸における気 つまり、気という概念が大陸から輸入されたものであることに疑う余地はありません。 国内では『老子』と通称される『道経・徳経』の『道経』中、日々の心がけについて触れたくだりがあり、 その説明では気はコントロールできる精神の作用の様に書かれ、道(タオ)と気を同義とする様な記述もあります。 道とは道教の信仰の最終目標で、究極的な生き方の模範の様に扱われる概念です。 また『徳経』では物質への気の干渉が調和を作り出すという記述がありました。 儒家の『孟子』公孫丑篇でも「浩然の気」という概念が登場し、 「大きく、強く、正しく、立派に育てれば天地をも覆う程になる」 「いつも正義と人道と共にあるから、気だけを追い求めてはいけない」といった意味の事が書かれていました。 また、孟子が夜中に屋外に出て「夜の大気に満ち満ちた精気」を取り入れる最中、 妻に不審がられ問答するというエピソードもあります。 孟子曰く、夜の大気には精気が満ち、それを取り入れる事で壮健でいられるという様な話でした。
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