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○オアシス
オアシスとは、ごく単純に言うと砂漠の中にある植物に囲まれた水場の事である。
そのこんこんと湧き出る水は一際目立つヤシ科の植物を始めとし、多様な動植物を育み、砂漠に生きる人々の生活の拠点となっている事が多い。

果ての砂漠にも、他国の砂漠に比べ数は大分少ないが、それでもオアシスと呼ばれる場所は存在する。
そしてオアシスは、ほぼ全域を砂に覆われた死の世界である果ての砂漠の中で、ほぼ唯一と言っても過言ではない、生命の息づく場所となっている。
だが、果ての砂漠のオアシスの特徴として水場の面積が総じて小さい、いわゆる小さな泉レベルのものがほとんどであるため、集落がほぼ存在しない事が上げられる。
もともと果ての砂漠は、他の砂漠に比べても過酷な環境のため、わざわざこのオアシスに移り住もうなどと考える者は皆無に等しい。
例外として砂漠に古くから住んでいる砂漠の民達にとっても、果ての砂漠におけるオアシスと言う土地は、定住するにふさわしい土地ではないのである。
宰相府の統計では、果ての砂漠では、住民は割合にして百km四方に一人程度と言われており、その中でもオアシスを訪れる人間は砂漠の民を除けば皆無である。
たまに訪れる砂漠の民もほとんどが一人で瞑想を行いながら数日を過ごす程度のため、他国のオアシスと比べて自然が壊れて砂漠化する要素が全くない。
それ故に果ての砂漠のオアシスは自然のままの姿を保っている。
そしてそのオアシスはとても小さい物であるが故に、砂漠を旅する者に心の安らぎを与えるよりも、寂しさと不安を呼び起こす。
だがそれがかえって砂漠の中のオアシスの孤独が砂漠の神秘性を引き立たせ、感動的な情景を生み出しているのだと言われている。