雑学の部屋・常識の嘘

常識の嘘3

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boardwalk

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世界初のコンピュータはエニアック(ENIAC)ではない

それ以前にもABC、The Baby、コロッサス(Colossus)などが作られている。
これ等は第二次世界大戦中に軍事機密下で開発されていた為、
長らく一般的に知られる事がなかった。





コンピュータ用語のデーモンは悪魔とは関係が無い

悪魔はdemonと書くのに対し、
コンピュータのデーモンはdaemonと書く。
demonとは違い、daemonはギリシャ神話に由来する。




フランダースの犬は原作では黒犬

原作では黒犬である。
「ブービエ・デ・フランダース」という種類の犬で労働犬。

「これではフランダースの犬のイメージに合わない」と
テレビアニメ「ハウス名作劇場:フランダースの犬」の
監督黒田昌朗が勝手に色を変えた。

参考:
、フジテレビトリビア普及委員会、講談社、2003年。



ターザンは実在の人物ではない

エドガー・ライス・バロウズの小説「類人猿ターザン」シリーズの主人公。

小説によると「ターザン」とは類人猿の言葉で「ター(白い)ザン(肌)」の意。

ちなみにターザンがあまりに有名になったので、
バロウズの住んでいた街は「ターザナ」に名前を変えた。

参考:
『類人猿ターザン』、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。
同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。




ターザンは実は語学の天才である

ターザンは、動物の言葉だけでなく、英語、フランス語、
イタリア語、はてはアトランティス語まで話せる。

片言でしか人間の言葉を話せなくなったのは映画化された時から。
原作者バロウズは映画版を見てターザンの本来イメージと
かけはなれている事に愕然としたと言う。

参考:
、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。
同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。



ターザンは実は平気で動物を殺す

ターザンは狩りが好きで、自分の楽しみの為に動物を殺す。
しかもターザンは自分本位な人間で、
気が向かなければ人間も動物も助けない。

動物達の見方になったのはやはり映画版から。

当時はヒロイック・ファンタジーと呼ばれる勧善懲悪物語が小説の全盛だった。
この風潮に逆らうべくターザンをこのような性格にした。

参考:同上。



ターザンは類人猿ではない

類人猿に育てられただけで、本当は人間である。
本名はグレイストーク興ジョン・クレイトン。貴族である。
ターザンは類人猿に育てられた過去を嫌悪している。

参考:同上。



類人猿が活躍する物語はターザンが最初ではない

ターザンの作者バロウズはキップリングの「ジャングルブック」を
参考にして「類人猿ターザン」を書いた。

キップリングは無名時代世話をしてくれた乳母に
「お金が必要なときに売るといい、いくらかでも値がつくだろう」と
ジャングルブックの初稿をあげてしまった。
おかげで乳母は楽な生活を続ける事ができた。

参考:
『類人猿ターザン』、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。
同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。
、I.アシモフ(星新一編訳)、新潮社。




「フランケンシュタイン」は怪物の名前ではない

正しくは怪物を作った博士の名前。(ビクトル・フランケンシュタイン博士)。

「フランケンシュタイン」はメアリー・シェリーが
小説「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」で
用いたキャラクター。シェリー18歳の時の作品。

バイロン興、シェリー、他二人がジュネーブに出かけた時
あいにくの雨だった為、バイロンが雨の日の退屈をしのぐ手慰み
として各自恐怖小説を作るよう提案した。
このうちシェリーの「フランケンシュタイン」だけが後まで残り、
後の3人の作品は忘れられた。

参考:
『フランケンシュタイン』、メアリー・シェリー、角川文庫。



「不思議の国のアリス」は実はジョーク小説である

続編「鏡の国のアリス」も同様。

実際「アリス」に出てくる歌のほとんどは当時の流行歌か
マザー・グースのパロディである。
中には日本人にも馴染み深い「きらきらぼし」も出てくる。
「アリス」版の「きらきらぼし」は星ではなくコウモリの話で、
「きらきらぼし」の感傷性が完全に殺菌されたジョーク詩になっている。

ちなみにルイス・キャロルの本職は論理学者。生涯独身であった。
ルイス・キャロルというぺんネームは本名のチャールズ・
ラトウィッジ・ドジソンの「ラトウィッジ・ドジソン」を
ラテン語にしてもじって、姓名反対にしたもの。
主人公アリス・リデルは彼の勤めていた
オックスフォード大学の学長の娘。
キャロルには幼児性愛の気があったらしく、
様々な少女と親しくなっては裸にして写真を撮っていた。

『不思議の国のアリス』という訳題は原題に忠実な題だが、
『鏡の国のアリス』という訳題はかなりの超訳。
現代は『姿見を通して』(Through the Looking-Glass)。


『不思議の国のアリス』、ルイス・キャロル、河出書房。
、ステファニー・ラヴェットストッフル (著), 笠井勝子、創元社。


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