雑学の部屋・常識の嘘

常識の嘘1

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「グリーン・グリーン」の話し相手は原詩では母親

原詩には「a-Well I told mymama on the day I was born」とある。
日本語版作詞者の片岡輝が勝手に「ある日パパと二人で…」に変更した。

片岡輝は父親に変えた理由をこう述べている:
「・・・日本の歌の中には,親子の心を通わせるような,
特にお父さんをテーマにした曲はあまりないなあと思ったんです・・・
(中略)・・・全く私の作詞でして,訳詞ではないんです」




「蛍の光」は日本の歌ではない

実はスコットランド民謡。原題はAuld Lang Syne(遠い昔)。
(注:もともとは英国ないしコルシカ島で生まれたという説もあり)。

旧友をしのぶ歌。スコットランドでは有名な詩人ロバート・バーンズが作詞。

当時の音楽の教科書に載っていた歌には、西洋の曲に日本独自
(もしくは部分的アレンジ)の歌詞をつけたものが多かった。
(「蝶々」、「庭の千草」など)。「蛍の光」もその一つ。

これは当時の文部省直轄の機関である音楽取調掛の掛長であった伊沢修二は
「和洋折衷」という理念を掲げていた為。

参考:うたごえ喫茶「のび」
世界の民謡・童謡
http://home.ktroad.jp/kazumi-t/topics/uk/auldlandsyne.html(現在消滅)、
日本人の常識133のウソ、話題の達人倶楽部(編)、青春文庫。



「蛍の光」は日本語版も卒業を歌ったものではない

立身出世を歌った軍国主義的なもの。
以下の3番、4番を見れば分かる。

3.筑紫のきわみ 陸(みち)の奥 
  海山遠く へだつとも
  その真心は へだてなく
  ひとえにつくせ 国のため

4.千島のおくも 沖縄も
  やしまのうちの 守りなり
  いたらん国に いさおしく
  つとめよわがせ つつがなく

蛍の光は我が国最初の音楽教科書で『小学唱歌初編』
(1881年)に掲載されて初めて日本に紹介された。
当初は「蛍の光」ではなく単に「蛍」というタイトルであった。

なお、蛍の光は「大韓帝国」の国歌であった時期もある。

参考:同上。



「裸の大将」山下清は実は家で貼り絵を作っていた

確かに日本全国を放浪していたが、
テレビドラマ「裸の大将放浪期」とは違い、
貼り絵は必ず家に帰ってから作成していた。

また山下はテレビドラマではいつもズボンとランニングという姿だが、
実際には服装にかなり気を使っており、
「画家はベレー帽を被るものだ」といつもベレー帽を
被っていた。

参考:
、フジテレビトリビア普及委員会、講談社、2003年。




アラビア数字はアラビアでは発明されていない

インドで発明された。
アラビア経由でヨーロッパに伝わった為
アラビア数字と呼ばれる事となった。

参考:「うそ?ほんと?小事典」、タッド・トゥレジャ(刈田元司訳)、
社会思想社現代教養文庫。




「レミングは集団自殺の為海に向けて突進する」というのは嘘である

一地域に食物がなくなると、レミングは食物を求め集団で移動する。
移動時に多くのレミングが死に絶えて数が減るのを自殺だと勘違いされた。

レミングは泳ぎがうまく、湖や川に飛び込むと大抵は向こう岸に着く。
溺れるのは対岸までの距離を測りそこねた時だけ。

参考:
「うそ?ほんと?小事典」、タッド・トゥレジャ(刈田元司訳)、社会思想社現代教養文庫。
常識の嘘277、ヴァルター・クレーマー、ゲッツ・トレンクラー、(畔上司、赤根洋子)、文春文庫。



進化論を初めて唱えたのはダーウィンでもウォレスでもない

すでに古代ギリシャの哲学者アナクシマンドロスや
エンペドクレスが進化論的な考え方を持っていた。

ダーウィンが他の人々より優れていたのは、
進化論の正しさを示す莫大な量の証拠を提示した事にある。

ダーウィン以前に進化論的考えは知識人の間では広まっており、
ニュートン、ライプニッツ、ド・メレ、ビュフォン、リンネ、
ラマルク、キュビエ、サンティレール、ライエル、ジョフロワ等も
進化論的な考え方を持っていた。

特に獲得形質説を唱えたラマルクの功績は大きい。 (間違ってはいたが)。
またジョフロワは爬虫類の化石に対し、「進化」という言葉を用いている。

ダーウィンの祖父エラズマス・ダーウィンも禁書目録に
入れられた一冊の本の中に動物界が「ある単一の繊維から発生し」、
「生まれ持った固有の活動により向上し続け、
その向上した点を生殖によって子孫に伝えていく」と書いている。

ダーウィンが進化論を提唱した著書「種の起源」を発表する
一年前にウォレスがダーウィンと同じくガラパゴス等で
進化論を思いつき、結局ダーウィンと共著で論文を
書くことになったのは有名である。

参考:同上。



闘牛の牛は赤い色に興奮している分けではない

大抵の動物と同じく牛は色盲であるので、
マタドールが何色のムレータ(=闘牛用の布)を振ろうと同じである。

参考:同上。




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