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目次











 11.箴言録




9.地上のユートピアは近づきつつある


善川  そうしますと、この地上界のユートピアと申しますか、地上天国というものは、永久に実現するということはむつかしいのでしょうか……。

空海  ―― 段々に発展してきているのではないか。

善川  ――。

空海  永久の天国は天上界に在る。。その天上界にある永久の天国、永久の平和を、この地上界に創ろうとしているのではないのか。その過程ではないのか ――。

善川  まあいずれにしても、われわれの寿命の限界の中では、それ以上を越すわけにはいかないので、その過程を修する、勉強するというのが精一杯だろうと思うのですが、しかし一応やはり希望というものは人びとに述べ伝えねばならぬと思うのですが、それでよろしいでしょうか ――。

空海  よいのにきまっている!

善川  私が懸念するところは、これは希望ではあるが、本来的には無理なことであるということではないのですか、地上天国実現の可能性については?

空海  ―― まだ分らないのか! あなたはまだわからないのか ――、私たちの正法も、だんだん発展してきているということが分らないのか! 何んのためにギリシャに出て法を説き、インドに、中国に、そして日本にと、出てきているかということが、それがわからないのか。出てきている時代、時代に応じて、次第に社会は変り、世界は広くなり、人類は一つにまとまろうという時代が来ているのではないのか――。

善川  ――。

空海  あなたの人生の中で、できるだけのことをやりなさい。肉体生命のことを思い煩うならば、われわれはあなた方が天上界に還って来たら、もう一回生れ変れと、命じます。すぐに生れ変って、もう一回やり直しなさいと、そういうことをさせられるくらいならば、今、生きているうちにできるだけのことをやりなさい。

善川  ―― まあこれは、人類究極の目的でもあり、悲願でもあるのですが、その目的に向って現時点に生きている者が、達成できるかできないかは、第二として、その方向に向って真しぐらに進まねばならぬということを、われわれが叫ばなければならぬということになると思いますが、今後いろいろな機会に、いろいろな方がたから、いろいろな角度から、ご指導を仰ぐことになると思いますが、何んといっても私たちの勉強、悟りの段階が浅いために……。

空海  そのような自己弁護は聞きたくない。やれるだけのことをやりなさい ――。自分が未熟である。至らないなどということも、一つには謙虚に聞こえるけれども、別の見方によれば、自己弁護の、自己保存にしか過ぎないということである。現在あなたが未熟であるなら、それを人に言って、人にそれを容認してもらうようなことを、そのようなさみしい心の持ち方を止めなさい ―――。未熟なのは自らが未熟なのである。自らの努力が足りないのである ――。

善川  ありがとうございました……。

空海  ――。

善川  最後に一つお伺いしたいのですが、あなたは現在地上界では誰かを指導されておられますか。

空海  いません ――。

善川  天上界では、どなたを指導されておられますか。

空海  さまざまであります。

善川  天上界でも、やはり私がいまお伺いしたこと、不明な点等についての質問があったりするのに、適切なご指導をされておられるのでしょうか、そちらの方の教え方と、こちらでとは全然関連はないのでしょうか。

空海  あなたの質問は自問自答ばかりである ――。何を、ぐるぐる同じところを廻っているのか。私の研究しているのは゛法゛そのものと言ったはずである。そして三次元の立場に立って考えているのではなくて、私の居る世界から考えて、下の者へどういうふうに説くかということを考えていると、最初に言ったはずである。

善川  わかりました。そういう方からまた私たちがご指導を受けるというふうになっているわけですね……。

空海  ――。


10.神の大きな計画に従って生かされているという自覚を持て


善川  最後にこれを機会にこれからの私たちに対してのアドバイスが戴けたら幸いと思いますが。

空海  もっともっと強い自覚を持って、使命感を持って行きなさい。まだまだ弱い自分に拘われて、己れの小さな力、小さな自分、自信のない自分というものに執われている。もっともっと大きな大きな計画が動いているのだと、その計画の一端を担って今自分が在るのだということを、これを考えなさい。自分自身の小さな力で何かをしようとしているのではないのだ。あなた方がしようとしていることは、天に在る神、われわれ指導霊たち、さまざまなものの力によってやっているのだ。自分の力によってやっているのだと思うな ――。自分でやっていると思うから、そこに悩みがあり苦しみがあるのだ。あなたの力でできることは何もないのだ、すべてがこの地上に生かしめている力、存在、指導する霊たち、彼らの力によっているのだと思え、その時にはじめて大きな自信というものが出てくるはずである ――。

善川  なお、今一点、いま一つだけお伺いしたいのですが ――。

空海  もうあなた方の指導霊に聴きなさい!私の使命は今日はこれで了りました。私は帰ります ――。

善川  はい、どうもありがとうございました……。


11.箴言録

(一九八二年一月一日の霊示)

◇ 己れ自身を見詰めなさい。まず自分自身を救いなさい。自分自身を救えていないのに、他人を救うことはできないのです。


◇ 自己確立ということと、自分のためにだけ生きようとすることとは違うのです。これをよく理解しなさい。みんな自分のために生きなきゃいけないけれど、それは、他人を生かすということの方向においてのみ許されることなのです。


◇ 肉体を持ったら、人間は、苦しむのは、迷うのは、悩むのは、あたりまえなのです。その悩みをどういう方向で昇華していくかというのが大事なのです。私だって悩み、そして苦しみました。


◇ ただ、私があなた方に言っておきたいことは、生前の私の教えも完全ではないのです。完全なものとして、私の教えをとりあげるのは止めてほしい。それは止めてほしいのです。ただ、一つの、私が当時達した境地がそうであったということであります。ですから、私の教えを字句解釈ばかりやっておったところで、少しも進歩はないということ、それは考えて下さい。

ただ、私の教えの中、私の一生も、私自身無駄ではなかったと思っております。後世の人びとに対して何か精神の糧、心の糧を残したつもりであります。その糧を酌みとってくれることは、嬉しいことであります。

しかし、それを間違いのない尺度か何かのようにとられるのは困ります。

しかしながら、私の中から、人びとの心の糧になるようなものを酌み出して下さい。それはかまいません。それは結構です。私にとっても嬉しいことです。


◇ 私の説の中に、私の教えの中に、どうしたら人びとへの救いの糧があるかどうか、そのようなことを、それを考えてみて下さい ――。