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目次







3.ある愛人デザイナーの転生と今世の生き方


(問)

私はデザイナーをしていました。二十歳のときに結婚して、五年後に離婚しました。夫だった人は理想的な男性で、何の不満もありませんでしたが、ある日、私のほうが飛び出してしまったのです。今日まで何回考えても、なぜそうしてしまったのか理解できません。まず、この理由を知りたいのです。私は、夫だった男性を今でも理想の男性だと思いますし、尊敬をしています。

これがスタートでした。それ以後、何回か恋愛をしました。そのたびに、いつも素晴らしい男性に巡り合うのですが、大切にされればされるほどに、心が離れていく自分をどうしようもありませんでした。男性が自分のほうを向いてくれたときには、もう心が離れている。このように、人の心をもてあそぶようなことを続け、そのことにある種の快感を味わっていたような気がいたします。

ただ、恋愛中は、本当に一生懸命に、一心不乱にその男性のことを考えているのです。何事も相手の気に入るようにと、食事、衣服、動作、言葉使い、趣味……ありとあらゆることに神経を使い、その男性の好みのタイプに自然となっていくのです。

そしていつも、もう一人の自分が、私にどう演じたらよいか命令するかのごとく進んでいきます。でも、すべてを忘れ、すべてを投げうってもというふうにはなれなく、いつも心のどこかで醒めているのです。この醒めた心は何なのかと考えました。結局、理想の男性を追い求める自分は、もっと素晴らしい男性がいるのではと、いつも捜しているから満足できないのだと思っていました。

今、おつきあいしている男性は、アメリカの実業家で、四十七歳です。この人は、私にとって、すべての条件を兼ね備えた理想の男性です。ただ、本国に、奥様と子供がおります。ですから、私とは、年に数回、日本や外国で会うだけです。毎月、数百万円を送ってくださり、また、お目にかかるときには、必ずたくさんの宝石やいろいろなおみやげをくださいます。本当に、よくもこれほど気がつかれると感心するほどに、細やかな心遣いをしてくださいます。そして、決していばることなく、常に優しく、暖かく、本当に私を犬切にしてくださいます。また、いつも、「自分のできる範囲で一生面倒を見ますから、将来を心配したり、悩んだりしないように」と言ってくださいます。私たちの間は、゛信じる゛ということだけでなりたっているのです。

とはいえ、これは、私にとって、大きな悩みでもあります。私は、彼の家庭を壊してまでも、自分が幸せになりたいと思いません。でも、その反面では、私の未来はどうなるのかを考えてしまいます。いつも待っているだけで、自分から行動することができない。いつも自分で食事をして、一人で寝て、病気のときも一人です。社会的なことや法的なことも、すべて一人ですませる。だれも相談する人がおりません。この心の寂しさをどうすればよいのでしょう。心の奥では、一緒に生活をわかち合える彼であってほしいと願ってしまいます。こうぃう不安定な精神状態ですので、ふっと魔がさすように、他の男性に心が動くことがあります。決して本気になってはいないのですが、一時しのぎに、寂しさをまぎらすために、他の男性とつきあってしまうのです。

そして心のなかで、いつも言い訳をしています。「だって、彼は、いつも家族と一緒で、毎日、奥様と一緒に寝ているんだから」と。そのたびに、改めて彼の素晴らしさを実感し、本当に彼以外はいないんだと、始めからわかっていることなのですが、また改めて感じるのです。このように、後悔ばかりしてしまいます。

私は、本当は、彼との結婚を望んでいます。でも、それができません。これは、゛ジレンマ゛です。彼は、私のことは、もう気持ちの上では妻のようなものだと言います。でも、実際に妻と愛人とでは、大きな差があります。自分の立場が嫌だったら、別れればよいのでしょうが、それもできません。彼を愛しています。尊敬しています。彼も、私を愛してくださっています。私は、毎日悩んでいます。精神的にも、肉体的にも。

私が結婚を求めることはエゴになります。他人を傷つけてしまいます。私は、ただ暖かくつつんでくれる人が一緒にいてほしいのです。また、彼のために何かをしてあげたいと思っています。そして、お互いに助け合って、成長していきたいのです。

また、正直申しまして、将来に対しての不安もあります。自分の将来は、どうなるのか。そして、老後はと、考えてしまいます。ただ、今日までの自分を振り返ると、ある意味では、私はラッキーだったと思います。現在も、経済的にも、仕事にも恵まれています。ですから、こんなにラッキーなのに、しかも、素晴らしい彼に巡り会えて、こんなについていてよいのかしらと、そうしたことも、不安になります。

これには、深い意味があり、大きな使命があるからなのでしょうか。一般的な女性として生活しながら、男女の愛を通して、ある種の悟り、あるいは、法が説けるような、そんなことを夢見ています。というようなわけで、本当の自分の目的、何をしたらよいのかがわかりません。また、彼のためにつくしたいのですが、どうつくすべきなのか。あるいは、自立して独立することが、彼に対しての報恩になるのでしょうか。また、他の男性に心を動かすだけでも、罪になりますか?

私は十五、六歳の頃から、病気がちなのですが、いつも理由のはっきりわからない病気でした。またこの五年間には、大病をし、大変苦しみました。今は回復したと思いますが、また将来、病気になるのではと、いつも不安があります。この病気は、何か意味があるのでしょうか。男性の念がきているのでしょうか?

彼はエネルギッシュなタイプです。男性の愛の証しはセックスにあると彼は信じているようです。私はそうは思わないのですが、長いおつきあいの間に、彼とのセックスにも慣れてきて、喜びを感じるようになりました。私には、彼がすべてなのです。彼を通して、何かを学びたいのです。どうぞ、このような悩みにも、お答えいただけますように、心よりお願い申し上げます。

デザイナー(女性)29歳


(答)イタリヤのローマに生まれたときの前世


この方に対して、お伝えいたします。話のポイントがずいぶんあるようなので、まとまった話になりますかどうか、私にも自信がありませんが、思いつくままに話をしてみたいと思います。どうやら、この方には、まず過去世から話をしていかなければならないようです。

この方の一代前は、今からちょうど五百年くらい前のようです。千四百年頃の中世ヨーロッパです。どうやらこの方は、千四百年のイタリヤはローマに生まれました。そして、ローマの地で、四十二歳の生涯をとじたようです。このローマの地で彼女がやっていたことは、言葉は大変申し訳ないのですが、売春婦でした。彼女は十七歳のときから売春婦として、四十二歳の亡くなるまでの生涯を送っています。もちろん、家庭環境も悪かったのでありましょうが、身売りをして、収入を得なければいけないような、たまたまそのような巡り合せになりました。他の生き方もできたのでしょうが、やはりこの人の天性の要求するものといいますか、そうしたものが、売春の道をいったん味あわせると、そこからなかなか抜けがたくさせ、その道にのめり込んでいったようです。

十七歳で売春を始めて四十二歳で亡くなる二十四、五年の間、この方は、おそらく三千人くらいもの男性と夜を共にしています。実に三千人くらいにはなると思います。若いときは、手あたり次第という有様でしたが、三十代の半ばくらいになると高級娼婦として、ローマでもだんだんのしてきます。ローマの売春窟において二十人、三十人の少女を雇って、売春業を営(いとな)み始めた。まあ、売春窮のおかみさんですね、そういうことをやっていました。そして、若い者を使って、収入をあげるという道、これを大変心得ました。

自らは高級娼婦として、社会的地位のある人以外は相手にしませんでした。この方は、その当時、大変容貌もあり、才器もあり、女性としての魅力もあったようです。まあ、今日で言うならば、相手の申し込み、夜の申し込み、貴族とか社会的地位のある人から申し込みを受けていた。それでもですね、自分の気に入った男性でないと受け入れないというような気位の高い生き方をしておったようです。

ただ、晩年の四十二歳になったとき、この方は、一人の男性の恨みをかって、不遇な殺され方をしています。まあ、これも売春の相手ではあったのでしょうが、その男性が金を持っていた時期はよかったのですが、金を持たなくなって、この方がその男性を相手にしなくなったときに、その男性が逆恨みをしたのです。そして、ある晩、ある男性と腕を組んで歩いているこの女性を不意討ちで殺しています。四十二歳の生涯でした。


あの世の色情地獄での体験


その後、この方は、実在界に還って約三百七十年、色情地獄に堕ちておりました。色情地獄というのは、今で言えば、血の池地獄というのが代表的でありますが、この方が堕ちた地獄というのは、この血の池地獄とは若干違うところでありました。

この方が堕ちた地獄というのは、日本ではなく、やはりローマでしたから、ローマ風の洋風の地獄であります。洋風の地獄でありまして、日蓮の目に映ってくる情況を申し上げますと、どうやら背後にレンガがあります。これは建物の一角のようにも見えますが、レンガがあるところは薄暗い場所です。天井から鎖が二本たれています。そして、二本の鎖で、この方は腕をしばられていますね。逃げられないようになっています。上半身の一部は宙に浮いている形ですが、あとの大部分は下の床に寝ているような形です。

こういう情況において私の霊眼に映ってくるのは、どうやらこれは、人間ではないようです。人間でないものが入口から入ってきて、この女性のほうへ向かっています。これは動物です。巨大な動物です。どうやらこれは、ライオンですね。ただし、ライオンの形をとっておりますが、本当のライオンではありません。これは、かつて畜生道に堕ちた人間、そうしたものが、長年いる間に、ライオンのような姿になってきたようです。

こうしたライオンのようなものが、部屋のなかに、二頭、三頭と入ってきます。驚くべきことに、そうしたライオンが、この女性の上にのしかかって、この女性を犯しておるようであります。どうやら、そういう地獄のようです。色情地獄と畜生道が重なったようなところです。かわいそうにこの女性は、三百五十年の間、こうしたライオンを中心とした人間に犯され続けたようであります。

そうして、約三百七十年くらいが経過したようですが、まあ、千八百年代になって、ようやく地獄から出て来ました。地獄から出て来た原因は何かと言いますと、どうやら、この女性は、ライオンとのセックスに飽きたようであります。飽きて、こんなことばっかりしていてもよくないと悟ったということが一つ。それともう一つには、守護霊、指導霊の類ですが、それがどうやら普通の守護霊ではないようです。魔界のものです。いわゆる魔女たちと呼ばれるものが、この人の守護霊をしているようです。

そういった、やはり西洋風の魔法使いのいるところが、どうやらこの方の本来の住みどころのようです。そういう魔法使いの世界と地獄界とを転生輪廻しております。魔法使いの守護霊たちが何人か来て、この女性を救い出したようです。そして、その後、天上界とはいえませんが、こうした魔法世界に住んで、百何十年たって、また今世に生まれ変わってきたようです。これが、この人の前世であります。


中国、三国志の頃、后(きさき)であった前世


ここで、もう一つ前の前世を透視して見ましょう。場所は中国です。中国で、どうやらこれは三国志の頃でしょうか、いろんな国が乱立しています。この方は、そのなかの一つの国で、いわゆる王女といいますか、后であったようです。すなわち、国の領主の后であったようです。

この領主には、何人かの妻がおりました。おおよそ四人から五人くらい妻がいたようです。そして、この女性は、もちろん、一番寵愛(ちょうあい)されていた女性なのでありますが、他の者や他の妻たちと大変な争いを起こしたようであります。いつもいつも、争いを起こしていました。すなわち、どうやったら、自分は、この国王といいますか、領主の気持ちを握ることができるか。要するに、他の女性たちをしりぞけて自分のものにするかということに、ずいぶん、血道をあげたといいますか、努力をしたようであります。

あるとき、この国王が隣りの国との戦争に勝って、隣りの国が降伏しました。そして、隣りの国の皇帝の妻、あるいは側室、そうした美女たち約十名が、この国に運ばれてきました。つまりは、彼女たちが、この国の主人の側室となったわけです。しかし、この女性には、それがとてもたまらないことだったようであります。そこで、あることないことをいろいろ言った。たとえば、隣りの国の陰謀で、国王さまに毒を飲まして殺そうとしているらしいとかいうことを言って、彼女たちを陥れて、拷問にかけたようです。そこで、この十人の側室たちは、ほとんど殺されてしまいました。この女性の手によって、殺されています。このように、皇室のなかでの陰湿な争いで、自分の実権をどうしたらつくりあげることができるかということに腐心してきたようです。

そのときの国王というのが転生してきて、この女性の今の彼となってきているのですから、この方がまた生まれ変わってきて、愛人となっているのは当然なのです。ですから、この方が彼を愛しているのは、前世で縁のある男性だったということからしても、当然です。そして、救いがあるのもまた、当然だと言えます。この中国時代とは、おそらく今から千数百年前、千七百年ほど前でしょうかね、紀元でいくと三百年代、四百年代だろうかと思います。


ギリシャ時代で、ソクラテス学派の人たちの世話役だった前世


この方には、そのまた前世があります。それを見ると、生まれていたのは、ギリシャの地のようです。今からちょうど二千五百年から二千六百年ほど前、ソクラテスたちが哲学を説いた正法の時代に生まれてきています。ソクラテス学派、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、こうした人たちの哲学の一派があったのですが、このときに、この方は、どうやらこれら哲学者の周りにずいぶん出入りをしていたようです。

つまり、哲学を学ぶ人たちの世話役、こういうことをしていたわけです。ソクラテス、プラトンは、学園を持っておりましたが、そこで、食事をつくったり、いろんな男性の身のまわりの世話をしたりといったようなことをしていた。そのためか、多少教えといいますか、法というものに関心があったようです。ところが、おそらくその頃にカルマが出始めたのでしょう、この方は、ソクラテスの弟子をずいぶん勾引(かどわ)かしたようです。修業しようとしている青年、哲学者たちを自分の術中に陥れて、だいぶ迷わせた。当時は、哲学を学ぶ者には、あまり結婚を勧められないような情況にあったのですが、そうした人びとを、誘惑した。何と言いますかね、本来は学園で授業をしているはずなのに、その生徒がいない。調べてみると、この女性と、密会しておった。それがばれて、ソクラテスやプラトンに破門されたお弟子さんもいたようです。この女性が惑わしたお弟子さんが、少なくても二、三人はいたはずです。結局、この女性は、その学園の世話役から追放されてしまったようです。

ただ、このギリシャの時代においては、この女性は、多少なりとも、そういった神理を学んでいるために、心のどこかには、そういった法を求める気持ちはあったと言えます。これが、この女性の三代前の過去です。


過去世の総括


この三つの過去を見ると、この女性が持っているカルマというものが、だいたいどういうものであるかが分ります。一番昔の過去において、一つには、何らかの意味で法に触れて、法を学ぼうとはしている。それでありながら、法を学ぶ者を誘惑して、堕落させるというような事実もあります。

その次に、中国に生まれたときには、非常に権勢欲のまっただなかに生まれてきました。そして、他の女性たちとの不調和に悩みながら、いかにしたら、自分が男性の心を射止めるか、掌中にできるかに腐心(ふしん)して、他の女性をずいぶん貶(おとし)めるような残虐なことをしたようです。そして最後には、イタリヤに生まれて、娼婦の大親分として、多くの男性と性的な関係を持つ一方では、他の若い女性をその道へ走らせたようです。

この方は、過去三回生まれて、三回とも、いずれも何百年間、すべて地獄へ行っております。この女性が行ったところは、色情地獄、ないしは畜生道、動物界ですね。こういったところを転生輪廻しておったわけです。まあ、こうした過去があるということを前提として、この女性の現在というものを、もう一回、振り返ってみたいと思います。


最初の男性と離婚した真の原因について


まず、最初の男性と結婚したわけですが、五年後には離婚しています。理想的な男性であったけれども、なぜ自分が家出をしたのかわからない、と。実際、この男性は、ずいぶんこの女性につくしたようであります。しかし、この女性は、この男性を捨てた。これはですね、この女性のカルマからきているのです。この女性は、相手の男性があまりつくしてくれると、どうも捨てたくなるようです。これは、そういうカルマを持っておるからです。すなわち、どうしても手に入れがたい男性であってほしいというような願いが、この女性にはあるようです。

ところが、最初のこの男性の場合は、競争相手もなく、向こうが一方的に、この女性に入れ込んできたために、この女性としては、どうやら不満になったようです。そういうことがあるようです。ですから、こういう女性は、今の彼のように相手がある程度の人であっても、相手がもし気を許したりすると、また逃げ出してしまうかもしれません。他の女性がいて、つまり、相手の女性との競争があったりしたほうが、自分がおちおちしておれないのでいい。こういう綱渡り的な危険な恋というのが、ちょうど刺激に合うのです。そういう恋でないと、満足できないのです。だから、この女性は、安定した家庭というものに入ると、逆に満足できなくて、これを捨てて、飛び出してしまう。これは過去世のカルマなんです。

すなわち、過去世の数多くの男性と交った経験があったし、また、そうした権勢欲のまっただなかで生きたという過去もあったからだと言えます。ですから、最初の男性が理想の男性で、尊敬をしていたにもかかわらず飛び出してしまったというのは、まさに、理想的な男性であったからこそです。その彼が何もかもよくしてくれたから、逆に出て行ったのであります。この女性の相手の男性が、人格者でなくて、たとえば、暴力をふるってくるような男性であったならば、長続きしたかもしれないのです。生命を取られるのは怖いですし、なかなか勇気がいるものですから、そういう男性となら、長続きしたかもしれません。

とにかく、過去世を見ても、この女性は、安定しない人生を選んでいます。この女性は、ひとたびある男性を好きになったら、相手が夢中になるようなことをする。直前の過去世では、娼婦の親分をやっていたのですから、それはそうでしょう。しかも、三千人もの男性の経験があるのですから、男性のことに関しては、もちろん、プロです。何もかも、知りつくしている。こういう過去世の知識もあるのです。

もしあなた方が、自分の心の扉を開けて、過去世を見れば、パーニャパラミッタといって、般若(はんにゃ)の知恵が湧いてくるはずです。こういう般若の知恵もあるのです。男性のことは何でも手に取るようにわかるという、こういう百科事典みたいな般若の知恵というものがあるのです。女性でも、一回くらいは、こういう経験をしたらいいかもしれませんが、こういう方もいらっしゃるということです。ですから、この女性が、男性がすぐわかるというのは、直前の過去世からの影響です。


今の彼は今世において一番縁のある男性である


さて、現在のアメリカ人の彼とのことについてですが、実際、中国にいたとき、この方たちは夫婦でした。夫婦というか、領主、王様と側室というような関係があり、縁ある人ですから、もちろん好きになるのは当然でありましょう。どうやら今世において、この女性は、アメリカ人の男性と一番縁があるようです。

この方は今、自分が相手の家庭を壊してしまうのではないかと思ったりしているようですね。これは、中国のときのカルマの刈り取りの、ちょうどいい経験を、今していると言えます。相手の家庭をメチャクチャにしないのは、この女性が多少なりとも進歩している証拠です。これは、本人にとっては悩みでしょうが、私たちから見れば、多少なりとも魂が進歩してきているというありがたい証拠なのです。多少は躊躇(ちゅうちょ)してもらわねば、困るのです。勝手に男性を見ては、それを勾引(かどわ)かして、その男性の家庭を壊しているようでは困るのです。やはり良心の痛みがあって、躊躇するようであっていいのです。そうなって初めて、普通の人間らしい気持ちがあるということです。ですから、悩みがあるということは、この女性にとっては、プラスなのです。そこで、この女性には、相手の方の家族、奥さんと子供、そして自分との関係をおおいに悩んでいただきたいと思います。

アメリカと日本と地理的に離れている。だから、めったに会えないというのは、ちょうどいい、この女性にとっては、勉強の材料なのです。この女性は、相手が手近にいると、毎日毎日、大変なことになってしまう。すなわち、男性のなかに自分のすべてというものを投入していくような女性なのです。そういう女性なのです。ですから、短時間で男性を迷わせて、ダメにしていきます。そこで、このように空間的に離れていることが、どうやら長持ちをさせている秘訣だと言えるのです。

この女性には、今まで、いつも手近に男性がおりました。そこで、今世においては、好きな男性が手近にいないという環境ができたわけです。これもまた、魂の勉強材料であります。好きな人が手近にいないので、胸が苦しい。思いは苦しい。別れていることほど、こんなに辛いことはないとこの女性は思っているかもしれません。しかし、これはこれで、また、この人のカルマの刈り取りの勉強なのです。

彼が毎月、数百万円も送ってくれたり、宝石類をプレゼントしてくれるとのことですが、これはね、昔の王様とお姫様ではないけれども奥さんだったわけですからね、そういう関係ですから、こういうこともあるでしょう。彼も彼なりのカルマの刈り取りはやっているのでしょうが、どうも、そういう金銭関係の影響はあるようです。

ですから、彼が送ってくれるものに関しては、貰っておけばいいのです。どんどん貰っておけばいい。安心して、気にしないで、貰っておけばいいです。彼は彼で、惜しみなく金を供給するということ、物質を供給するということに生きがいを感じているのです。向こうは向こうで、それで自分の人生を生きているのでしょうから、別に気にしないで、それを受け取ればいいです。


来世で、男女の法が説けるような人になりなさい


それからですね、この女性は、こういう男女の関係を通して、男女の法を説きたいと言っておりますが、まあなかなかね、経験はあってもね、なかなか男女の法というものは説けないものです。

日蓮のように、女性の経験がなくても、男女の法を説ける人もいれば、何千人の男性を知っていても男女の法を説けない人もいる。この女性は、まだ人に法を説くことは、おこがましいようであります。それよりも、もう少し自分自身の問題をかたづけていくことです。その必要があります。ですから、この女性には、まだ男女の法を説くことは無理ですね。もう一度生まれてきて、次回でやられたらいいと思います。


婦人科系の病気の原因は、心のなかにある


それからまた、十五、六歳頃から病気がちで、いつもはっきりしない病気だったとのこと。とくにこの五年間は、大病をしたりして、大変苦しんだ、と。婦人科系の病気が多いということですね。この原因を申し上げます。婦人科系の病気になる原因は、実は、外部にありません。この原因は、この女性自身の心のなかにあります。

この女性は、過去三回、失敗といっていいかどうか知りませんが、とにかく、転生輪廻において同じような失敗を犯し、三回ともに、見事に地獄に堕ちて、何百年も勉強しています。しかし、どうやら四回目になって、ちょっと上がってきつつあるのです。そこで、今世において、神理を多少なりとも、昔取った杵柄(きねづか)、ソクラテス時代に習った杵柄かもしれませんが、神理を学んだために、良心の痛みというものが激しくなってきているのだと言えます。

こういう婦人科系の病気というのは、決して外部からきているのではない。この女性自身の念がつくってきているのです。つまり、この方自身のなかの良心の部分が、いいですか、良い心の部分が、この方を苦しめているのです。そして、自分自身の良心が、自分を罰しようとしている気持ちが、こういう婦人科系の病気になるのです。

ですから、自分が常々悪いことをしようとしているのではないかと思いながら異性行為をしていると、だいたいは、婦人科系の病気になります。まず、間違いありません。

また、この女性は、非常に念を受けやすいタイプのようであります。この方は、現在、つきあっている彼から念がきているとどうやら思っているようですが、この念は、今の彼だけでなくて、彼女が過去につきあった何人、何十人という男性、そのすべての念がきているのです。生きている人間でも、念は持っております。そこで、この女性に対する恨みの念、あるいは、この方に対する執着の念、愛念、こうしたもので、やはりがんじがらめになっているのです。

あなた方は、念というものが、どういうものかわからないと思いますが、念とは、非常に物質的、物体的なものなのです。念というのは、たとえて言えば、トリモチみたいなものです。そういう念、たとえば、この女性に対する執着の念、愛着の念というものを、一人の男性が強烈に持つと、その念は、どうなるか。すなわち、トリモチのようなものが、飛んでくるわけです。そして、この女性の体の部分につく。この女性には、主として婦人科系を中心として、そうした念がいっぱいくっついております。

私の眼から霊視すれば、まあ、おもしろいです。トリモチの山みたいになっている。トリモチという言い方が悪ければ、こう言ってもいい。つまり、この女性を寝かして見ると、おなかの上から下半身にかけて、アイスクリームの山みたいのが、いっぱい出ている。白いネバネバしたそういう念がたくさんくっついています。そして、そうしたものがくっついて、体の調子が悪くなるのです。外部的なものとすれば、念が集中しておる。それも、とくに女性の大事なあたりに集中しております。

この女性の彼はエネルギッシュなタイプで、彼女は、それにずいぶんまいっているようです。これはけっこうです。これも彼女にとっては、勉強だと言えます。生きているうちに、セックスをいやなものとか、困難なものとか感じるのは、これは非常な進歩です。この女性の場合、生きているうちは、ほとんど極楽のうちに終わった場合が多い。セックスというのを極楽だと思って死ねば、地獄というのがパターンなので、今世においては非常に早いパターンで学習は進んでいます。この方の前世において、あのような地獄で、ライオンに犯されるような苦しみを受けているのですから、今、生きているうちに、ライオンがわりに、アメリカの大きい体の男性が出てきて、この方を犯してくれているのですね。

この男性は、そういう意味で、観世音菩薩みたいなものです。ですから、感謝しなければいけませんね。この方の今世において、そういう体の大きい男性に経験させられることによって、来世でライオンなどに犯されないですむ。そういう、早い学習を受けているのです。彼がエネルギッシュであることに対して、感謝の念を持たねばなりません。

「おかけさまで、すいぶん悟らせていただきました」という気持ちを常に持たねばいけません。


お腹のなかに、血の池地獄ができている


この女性の体のなかには、現在、一つの地獄界ができております。よく皆さんは、血の池地獄ということを言いますが、しかし血の池地獄というのは、この地上を離れた天空のどこか一箇所に血の池や地獄があって、そこに、いろんな霊が住んでいるのではないのです。血の池地獄というのは、生きている人間の心のなかにあるのです。

生きているうちに、いろんな男性と係わってきた女性というのは、自分の子宮のなかに、血の池地獄ができているのです。要するに、女性の情欲だけに興味を持って、それに溺れて地獄に堕ちた男性のほとんどは、色情地獄という念を持った女性のお腹のなかに、子宮のなかに、小さくなって、住んでいるのです。そのなかを泳いでいて、自分は、血の池地獄にいるなと思っているのです。

ですから、この女性のお腹のなかにはね、今、そうした小人みたいな地獄霊、色情地獄霊というのがいる。私が見てみると、三十人くらいはいます。彼女のお腹のなかに、他の人間が住んでいるのです。他の霊が、ちっちゃな小人みたいになっちゃってね、お腹のなかに住んでいる。三十人くらい住んでいますね。こういうのがいっぱいいたのでは大変でしょう。この女性の体の調子が悪くなるのも当然です。これが現状です。


残りの人生で、神仏への愛についてしっかり勉強しなさい


さて、この女性の残りの人生と、来世への伝言ということで、最後を締めくくってみたいと思います。残りの今世は、まだ、何十年かあるようです。どうして生きていけばよいかということですが、今の彼とのつきあいはまだ続くでしょう。中国からの縁ですから、まだ続きます。

ただ、さきほども私が言いましたように、彼の家庭を思いやる気持ちを持つことです。彼の奥さんや子供を苦しめないようにしながら、自分は彼自身に甘えるという関係、これ自身はけっこうです。これはけっこうですが、そうしたなかにおいて、この女性には家庭的な愛というのは無理かもしれませんが、それでも、真の愛とは何かということを、一生かかってつかんでいってほしいと思います。彼は、一生面倒を見るとのことですが、この女性が六十、七十歳のおばあちゃんになってもまだ面倒を見てくれるということはないでしょう。ただ、一生、困らないだけの物質的援助は受けられるはずです。

ですから、今後の人生において、路頭に迷う心配はありません。身の周りの世話をしてくれる人がなくて、一人ぼっちになるということは考えられますが、こうした人は、他にもたくさんいらっしゃいますから、それに関しては、この方が自分で考えていかなければなりません。一人で生きていくには、どうすればよいか。こうした老後の心配は、三十代からしておくものなのです。これはまた、別の問題です。

この女性の前世のイタリア時代は、全然問題外です。中国時代も問題外の生き方をしております。しかし、ソクラテスの時代、ギリシヤ時代ね、二、三人ちょっと迷わせたようですが、少なくとも、この時代には、法を求める心、気持ちがありました。ですから、中国時代、イタリア時代にくらべれば、多少魂は、もう少し上の階段にあったと言えます。

そこで、私が、この女性に申し上げたいのは、今世においては、仏の弟子たちを迷わせないで、何とか神理を少しでも学んでいただきたいということです。本当の愛とは何か。男女の愛だけでなくて、愛には段階があることも。男女の愛を超えた愛があるのです。男女の愛を超えた同胞愛があり、隣人愛があり、社会愛があり、国家愛があり、また神仏への愛がある。そうした大きな愛があるのです。この女性は、愛の天才なのですから、今世では、男女の愛を人に教える前に、本当の愛とは何なのかを勉強してほしいのです。


今世では、与える愛についてしっかり勉強しなさい


これだけ、大きなカルマを持っている方ですから、そう簡単にそれを刈り取れるわけではありません。そして、今のままいくとどうなるかというと、私が見た感じでは、今回は昔よりはましとはいえ、地獄に堕ちて、だいたい百五十年くらいはいる勘定になります。私が読むかぎり、百五十年。ちょっと短いですね。しかし、百五十年くらいは、地獄へ行きます。この方が行く地獄はどこかというと、そうですね、どうもやっぱり色情関係のようです。ですが、ここもベテランですから、あまり長くいる必要はないのです。何回も行っているんですからね。

とにかく、今のままでいくと百五十年くらいは地獄に行きそうです。しかし、残りの人生が何十年かあるのですから、この間に、どうかしっかり、本当の愛とは何かということを勉強してください。ソクラテスの弟子を狂わせないようにして、今度は神理伝道でも一生懸命手伝えば、この女性の人生はずいぶん向上するはずです。そうすれば、百五十年を、もうちょっと短縮するか、あるいは、地獄へ行かなくてもすむかもしれない。いずれにしても、この方のこれからの勉強次第です。

この女性は、神理伝道のお手伝いをすればいいのです。今の彼から、どんどんお金でも、宝石でも貰っておきなさい。しかし、そうしたお金で自分が贅沢をするのではなくて、困っている人を助けるなり、もっと法のお手伝いをするなりなさい。その仕方は、いろいろあるはすです。全部喜捨(きしゃ)してしまって、自分はルンペンになれと言っているのでは、もちろんありません。この女性は、ルンペンを始めると、また娼婦か何かになってしまうでしょう。それではいけない。それでは困るのです。そうではなくて、自分の生活設計は十分あった上で、彼から貰ったものは前世からの縁ですから、これは遠慮なく使えばいいのです。

そういうことで、少しでも多くの人に、いいですか、愛を与えるような生き方をしなければいけません。物質だけが愛ではありません。この女性は、愛を貰うということに十分長い間、執着してきたのです。この方といわず、一般に女性はそうですが、人から愛をいただくということばっかりに執着しがちです。だから愛を与えることに目覚めることが少ないのです。しかし、今世においても、とくにこの方は、与える愛ということをしっかりと勉強していただきたいと思います。


真実の愛に目覚め、迷っている女性たちの導きの光になりなさい


この方は、しっかり長生きして、いい奥さんになり、いい女性になり、いいおばあちゃんになることです。そして、世の人びとから、男女の法を聞きにこられるようなおばあちゃんになったら、この方は、霊的に向上されると思います。まだチャンスは十分にあるのです。人間の運命とは、決まったものではありません。過去のカルマに、どうしても引きずられていきがちです。それが傾向というものであります。今世でもそういう傾向がありますが、幸いにしてこの女性は、異国の地に彼がいて、彼の家族があり、いつもは会えないというハンディがある。また、神理が身の周りで説かれているという状況があります。そこで、どうかそのような情況を客観的に見て、過去世の自分のカルマを見て、どういうふうにしていくのがよいか、判断していただきたいと思います。

この方が、そうした人生を生きることによって、世の迷っている女性たちに対して、一つの生き方の参考を見せることになるでしょう。あえて人に教える必要はありませんが、この方が、そういうことを悟ることによって、一つの生き方の手本というのを見せてほしいのです。この方の他にも、今、色情地獄にうごめいている男性、女性がいっぱいおります。そういう人たちは、どうしたら地獄から逃れだせるか、今も迷っているのです。ですから、今世において、立派な女性になって、そういう地獄から見事に逃れ出して、そういう男女の導きの光となってあげてください。

(1986年9月20日の霊示)