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『19℃のロリータ』検証

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すばる2005年8月号に掲載された、篠原一氏の小説『19℃のロリータ』と、楠本マキ氏の漫画『致死量ドーリス』(祥伝社 1998/04) の比較検証ページです。
詳しくは篠原一「19℃のロリータ」盗作疑惑検証をご覧下さい。





『致死量ドーリス』あらすじ



336 :致死量ドーリス :04/04/13 10:13 ID:???
大学院生でエキセントリック美少女でリストカッターの蜜。
本屋でバイトしている普通のバンドマン・岸は蜜に一目惚れし、家に上がりこむ事に成功する。
蜜は岸に自分の印象を語らせ、一通り聞くと「ドーリスじゃなくてもいいの?」という意味不明な事を言う。
が、岸はラブアピールに必死で無視。
岸はバイトを休み、蜜に溺れる日々を過ごすが、蜜は相変わらずそっけない。
そんな時、蜜の家の留守電に知らない男からメッセージが入り、それを聞いた岸は
蜜に男がいるとがっくりし、仕事復帰する。
Dolisというタイトルの画集を見つけ、中を見るとどう見てもモデルは蜜。岸は蜜にドーリスとは何か聞くが、
蜜は笑って私の事だと言い、ドーリス=自分だと確信する。
それから蜜は、服装も言動もどんどん危ない人に。岸は深入りすることに身の危険を感じるが、蜜との付き合いを
止められない。デカダンな生活を送る中、岸は、Dolisの画家に会う。
画家は、蜜は相手の理想の少女(=ドーリス)になりきる能力に長け、それによって自我を保っているのだと言う。
少女のままの絵の中のドーリスに限界を感じ、新たなドーリスを探す蜜。そこに現れたのが岸だった。
そして、岸が蜜に何かを与えられる人間でないと指摘し、蜜を手放さないと二人とも破滅すると忠告する。
蜜の自傷行為はエスカレートし、二人ヒッキーになるが、とうとう岸ももてあまし気味。そしてあっけなく車に>轢かれて蜜死亡。
岸は蜜を救えなかった事を責めて廃人になり、療養施設で昔を懐かしむ。

本が出たころ、自称・蜜もいっぱい出たらしいよ。



表現類似指摘一覧

 【盗作】篠原一3【謝罪マダー?】(以下スレ3)より引用

  • 小説冒頭 この部屋のエアコンディションは快適だ
  • ドーリス5話 この部屋のエアコンディションは快適だ
(スレ3-278)

「この部屋のエアコンディションは快適だ」は同じようなのが
篠原の小説の中で複数出てきますね。
見る限りでも出だしを除くと、小説16ページ下段の
「19℃のエアコンディションは快適だった」とか。
(スレ3-375)

「この部屋のエアコンディションは快適だ」に似た部分ですが
小説8ページ下段でもそのまんま使われてるのを見つけました。
ですから篠原はこの台詞を3個も19℃の中で使用したことになります。
(スレ3-390)


  • 小説1ページめ上段 僕を窒息させる
  • ドーリス1話 私は窒息するに違いない
(スレ3-278)


  • 小説3ページ上段 「どうやら僕は合格したようなのだ」
  • ドーリス5話 「僕は本当に合格したようだった」
(スレ3-370)


  • 小説3ページ下段 でも本当に見えたんだよ~僕の小指にからまっていくさまが。
  • ドーリス1話 僕は本当にその時、運命の糸が見えたんだよ
      君の細い足首からくねくねと生き物みたいに触手をのばし 
      僕をからめとろうとするその糸が。
(スレ3-278)


  • 小説4ページ上段 「あたしは貴方の望むものになるわ」
  • ドーリス10話 「今度は君の理想の少女になろうとしたのさ」
(スレ3-393)


  • 小説4ページ下段 僕たちはせいぜい普通の恋人のように喧嘩別れをする程度のことでおさまっていたはずだった。
  • ドーリス16話 大多数の恋人達のようにありきたりの別れがくるか…
(スレ3-279)


  • 小説5ページ上段 きみの態度はそっけなかったけれども、積極的に僕を
         追い出すつもりもないらしく、…
  • ドーリス5話 蜜はあいかわらずソッ気なかったけれど 積極的に僕を
         追い出すつもりもないらしく…
(スレ3-279)


  • 小説5ページ上段 「ついてるわ」
  • ドーリス7話 「私はついてるわ」
(スレ3-279)


  • 小説5ページ上段 「そして、ふふ、と笑い」
  • ドーリス7話 「ふっ、んふっふっ・・・ふ・・・。」(蜜の笑い声)
※>>279の
小説5ページ上段 「ついてるわ」
ドーリス7話 「私はついてるわ」
小説もマンガもこの台詞の前後で、この笑い方の描写が使われています。
(スレ3-380)


  • 小説5ページ下段 僕らふたりはファッションショウをよくやったものだった。
         ~僕は惜しみない拍手を送った。
  • ドーリス8話 幕は切って落とされた カメレオン少女のファッション・ショウ
       観客は僕 拍手喝采する自称・天才音楽家
(スレ3-279)


  • 小説6ページ上段 「あたしはあなたの望むものになるわ」
  • ドーリス12話 「あれは相手の望むものになるのさ」
(スレ3-280)


  • 小説6ページ下段 まわりが望むものに自分を適応させていただけだろう?
  • ドーリス12話 僕が彼女に望むことを敏感に察知し 忠実に具現化する能力に長けていた
(スレ3-280)


  • 小説6ページ下段 そのヒールで踏みつけにして~
  • ドーリス6話 彼の指をヒールで踏みつける描写あり
(スレ3-280)


  • 小説6ページ下段 夜ごと、僕らは街を徘徊した。
  • ドーリス11話 僕等は夜毎 街を徘徊した。
(スレ3-280)


  • 小説7ページ上段 きみは店の隅っこで美味しくもないペペロンチーノをつついていた…
  • ドーリス8話 彼女が店でペペロンチーノをつつきまわすシーンあり
(スレ3-280)


  • 小説7ページ下段 四〇絡みの男性にきみとつきあうのはたいへんだろう、と言われたよ。
  • ドーリス12話 あの娘は君なんかの手に負えるような代物じゃないよ
(スレ3-280)


  • 小説8ページ上段 およぐのをやめると死んじゃう魚のように、
  • ドーリス11話 泳ぐのを止めたら息が出来なくなって死んじゃう魚みたいに
(スレ3-362)


  • 小説8ページ下段 「あたしについてなにかしゃべって」
  • ドーリス4話 「私のこと話して」
(スレ3-287)


  • 小説8ページ下段 トランジスタ・ラジオは、正午の時報を告げた後、
   ニュースをしゃべり続けている
  • ドーリス14話 トランジスタ・ラジオは 3時の時報といっしょに 世界の終わりを告げた
(スレ3-339)


  • 小説9ページ下段 きみはふかく斬りつけるつもりはない。…至って正気だ。
  • ドーリス2話 これ以上深く傷つけるつもりもない 吐き気がするほど正気だわ
(スレ3-287)


  • 小説9ページ下段 このところ、僕はきみに関する妄想をしているんだ。
  • ドーリス13話 近頃ひとつの妄想が頭を離れなくて困ってしまうんだ
(スレ3-287)


  • 小説10ページ ブローニングで彼女の頭を打ち抜く妄想シーン
  • ドーリス13話 ピストルで自分(男)の額をブチ抜く妄想シーン
(スレ3-287)


  • 小説10ページ上段 きみときたら残ったアタマ三分の二で笑っている。
  • ドーリス13話 僕はふっとんだ残り2/3の頭のまま
(スレ3-396)


  • 小説11ページ 何故、老いさらばえていくということなんかに気がついてしまったの?
  • ドーリス12話 彼女もいつかはやがて老いさらばえていく…
        彼女はこのところずっとそれを感じていたに違いないんだ
(スレ3-287)


  • 小説11ページ下段 「あたしも仕事をブッチしてるんだから、
          あんたがひとりだけ仕事するなんて許せない!」
  • ドーリス6話 「俺だって仕事ブッちぎりっぱなしなんだぜ 不公平じゃん」
※このシーンは>>280の
「ドーリス6話 彼の指をヒールで踏みつける描写」
とともにマンガでは描かれてます。
(スレ3-360)


  • 小説12ページ上段 唐突にきみは馬鹿なクスリをキメまくったガキのように笑いだした。
  • ドーリス13話 胡散臭いクスリでキメまくってるバカなガキよろしくただもうゲラゲラ笑っちゃうね
(スレ3-300)


  • 小説13ページ上段 「あなたは中途半端に破滅型なのよ」
  • ドーリス10話 「中途半端に破滅型なのね」
(スレ3-331)


  • 小説13ページ上段 「今、思えば、アスピリンだと言って」
  • ドーリス4話 「まるでアスピリンみたい」「アスピリンがどうしたって?」
(スレ3-368)


  • 小説13ページ下段 左手首に鋏を突き立てたきみが…(自殺未遂シーン)
  • ドーリス14話 左太腿に鋏を突き立てるシーン
(スレ3-300)


  • 小説15ページ上段 僕らは話しあわなかった。
  • ドーリス12話 僕たちはそのことについて話し合わなかった。
(スレ3-300)


  • 小説15ページ下段 きみの大切な自傷キット、~鋏もフォークも捨てた。
  • ドーリス15話 刃物全般、ガラス製品を捨てるシーン
(スレ3-300)


  • 小説17ページ下段 「区はカウンセリングの準備をしてくれるかしら」
  • ドーリス11話 「うちの大学病院でカウンセリング受けられるわよ」
(スレ3-300)


  • 小説18ページ上段 ブラボー、ベイビー
  • ドーリス8話 ハニー、ブラボー
(スレ3-303)


  • 小説18ページ マンションから飛び降り自殺シーン
  • ドーリス16話 走行中の車に飛び込み撥ねられるシーン
(スレ3-303)


  • 小説18ページ上~下段 何週間ぶりかにベランダに出たのち、~華麗に空中にダイブした。
  • ドーリス16話 約1ヶ月ぶりで踏むアスファルトの上で~見事なダイブ
(スレ3-303)


  • 小説19ページ上段 海の見える縁側で
  • ドーリス16話 海近くの保養施設に身を置くシーン
(スレ3-303)


  • 小説19ページ上段 「僕は型どおりの事情聴取ののち、親元にひきとられた。」
  • ドーリス最終話 「家族を安心させるべく、海の近くの保養施設に身をおいた。」
※最後に主人公が家族に心配されて保護される、という設定が同じですね。
(スレ3-387)


  • 小説19ページ下段 「僕はきみほどではないにせよ、このところの無理がたたって痩せ細っており」
  • ドーリス最終話 「蜜が死んで 暫くの間 僕の胃は ほとんど何も受け付けなくなり
        そのキガジドウのような姿は」
※物語の最後に主人公が痩せ細る、というのも同じ。
ちなみに、上の「キガジドウのような姿は」のくだりは
小説3ページ下段「がりがりの飢餓児童のようなからだつき」で
「きみ」の姿を描写するのに利用されてるような。
(スレ3-387)


印象類似指摘一覧


  • 小説12ページ下段~13ページ上段にかけて
「しかし、きみは賢すぎた。そんな方法などないということに気づいてしまった。
 大なり小なり積み重ねに失敗してゆくことが加齢という現象なのだという
 ことに気づいてしまった。」

  • ドーリス12話の見知らぬ男の台詞
「彼女もいつかは やがて老いさらばえていくのに
 絵の中のドーリスは永遠に少女のままだ。
 彼女は このところずっとそれを感じていたに違いないんだ」
「あまりにも彼女はドーリスに接近しすぎた」
「彼女も本当のところはもう気づいているのかもしれない。」
「頭の良すぎるのが彼女の不幸だ。」
にも似ているような。
(スレ3-390)


  • 小説19ページ下段 僕はきみのことを忘れないように…
  • ドーリス5話 僕は何度も君を巻き戻す 忘れないように
 字面は似てないのですが、読感が似てるので、おまけ。
(スレ3-307)


  • 小説p62上段 今まで通り、ふたりだけの空間で――あの19℃に保たれたゆるくカーヴを描く部屋で――過ごしてゆくしかなかった。
  • ドーリス 蜜の部屋は壁が一部カーヴしている(←かなり強調して描かれている)
(スレ3-394)
部屋のカーブした部分は2話と4話、6話、7話、13話に描かれている。
(スレ3-395&398)


表現類似指摘レス(正式検証待ち・もしくは済み・もしくは感想)


  • アイスクリームの下りが数カ所があるけど
 ドーリスでは蜜がアイスクリームを岸に「いる?」と聞くシーンがあるんだよね
 あそこからイメージを拝借してきたんだろうな
(3-445)


  • 小説4ページ目下段 「それが僕たちのもっとも甘い生活だった。」
 ドーリスに同じようなモノローグがあったはず。
 それ以降蜜の精神状態がいよいよヤバくなって破綻していく前フリとしてのシーン。
 「普通の恋人のように喧嘩別れを」
 これも似たようの岸のモノローグがあった覚えあり。

  • 小説6ページ上段 きみ自信にとってはそれが重荷に~19歳。来年には20歳だ。~
 これも同じような内容が岸のモノローグでなかったかな?
 蜜はロリータを主題にした画家のモデルをしていて、カメレオンのようにその画家の理想少女を
 演じ切っていたのが歳には勝てずに岸に乗り換えたのだ、ということの説明として。
(3-404)


  • ストーカーの中年のおっさんについて、
 もっと詳しく入れといたほうがいいんじゃない?印象深いシーンだし。
(3-317)


  • ロリータでは、カーブを描いた部屋とかなんとかいう描写あるけど、
 ドーリスに出てくる部屋も壁の一部がカーブしててそれがすごい印象的だったよね
 影響してないわけがない
(3-325)


  • それからウィッグもだな。
 絵で表現されてるから、257さんみたいな書き方はできないが
 ドーリスではロリータで書かれてるようなウィッグをとっかえひっかえ、着けてるわけです。
(3-338)


  • そう、マンガも男の視点。
女が年下なのも同じ。漫画の女には蜜って名前があるけど。

篠原の小説の中の
でも、本当に見えたんだよ。
生き物のようにのたうつ細い赤い糸が
きみの左手の小指からするりとのびて
僕の小指にからまっていくさまが。
これ、ドーリスの中の第一章が終わる部分そっくり。
漫画では「君の足首から伸びる赤い糸」みたいなくだりだった。
あと「夜ごと、僕らは街を徘徊した」とかもそっくりだし
「彼女は賢すぎた」とか「貴方の望むものになるわ」とか
「自分が老いさらばえていく事に気付いた」みたいなのも一緒
(↑引用がいい加減ですまん)

2台詞の他にも、そのまんま使ってる文章が複数あるはず。
ただ印象的なのが2台詞だったからニュースでは
その部分が取り上げられただけだと思う。

最後に女が「ダイブ」して死んでしまうのも同じだな。
篠原のは故意で、漫画のは事故だけど。
(スレ3-156)


  • 「私はツイているわ」とか女が呟くのも同じ。
 そんでその次の日に髪を切るのとかも同じ。
 似てるのは言葉とかだけじゃない。
 ニュースに出ていた3つの設定だけじゃなく
 変な見知らぬ男が主人公に声をかけてくるとことかも同じ。
(スレ3-157)


  • 思った以上に似てるとこ多くて、びっくり
 赤い糸、40過ぎのカメラマン、自傷グッズ全部捨てる等…
(スレ3-170)


  • ファッションショウするところまで同じ
(スレ3-244)


  • この部屋のエアコンディションは快適だ。
  • きみの部屋に来て何週間がたつのだろう?
  • どうやら僕は合格したようなのだ
  • でも本当に見えたんだよ。生き物のようにのたうつ赤い糸が
  • きみの左手の小指からするりとのびてぼくの小指に絡まっていく様が。
  • 一卵性の双子のように
(スレ3-246)
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