*DQⅣ(PS版) PS版Ⅳに登場するキャラクターで、[[移民>【移民システム】]]の一人。 移民カテゴリは「男」。 「カイル」という自分の名前以外は全て忘れてしまっていると言う、記憶喪失の男。 せめて自分のことを知っている人間に出会えないかと考えていたのだが、 記憶を失ったままさまようのにも疲れ、どこか安心して腰を落ち着かせられる場所を求め始めてもいる。 主人公達が移民の集まる町について教えると、 そういう町なら自分のような素性の知れない者でも住みやすく、 たくさんの人が集まるなら自分を知っている人にも会えるかもしれないと、移住を決意する。 移民の町に着いたあとも相変わらず記憶はもどっていないのだが、町での暮らしには満足している。 住人みんながよそ者なため、変な詮索はされないという点が気楽でいいらしい。 ただ、夜に彼の元を訪れると「……う…う~ん クレ…ア。 ボクは……ボクは……。」と、 うわ言のよなものを口にしている。目覚めた彼曰く、なつかしい夢を見ていたらしのだが……。 と、謎の多い彼の身に一体何が起こったのかについては、 彼に関係する他の移民が移住してくることで徐々に明らかになっていくことになる。 まず、カイルが移民の町に移住すると、各地の移民ポイントに[[【クレア】]]が現れるようになる。 そして「カイルという行方不明の恋人を探している」という彼女が町にやってくると、カイルのセリフが変化する。 クレアは彼に自分が恋人であることを告げたのだが、この時点ではカイルの記憶はまだ戻らない。 どうしても何も思いで出せないことに悩み、彼女をキズつけてしまっていないか心配している。 次に進展があるのは、クレア移住後に現れるようになる[[【マカール】]]が町に来てから。 マカールがクレアを何処かへ連れ去ろうとしているところに助けに入った際、 カイルは彼に魔法をかけられたのだが、そのショックで自分が何者なのか、 なぜ記憶を失っていたのかを、すべて思い出すことになる。 事の真相は、クレアに横恋慕をしたマカールがジャマ者であるカイルの記憶を封じていたというもの。 ただ、マカール曰く彼の掛けた魔法はちょっとしたショックなんかで解けるようなものではなかったらしい。 「これが 愛のチカラなのか……?」という考えがマカールの脳裏を過ぎったらしいが、真相は定かではない。 ともあれ、かくしてマカールの企みは破られ、カイルはこれからクレアと決して離れないことを誓う。 本来ならこれで一連の事件は一件落着なのだが、実はもう一段階、彼のセリフが変化する要素が残っている。 それは、この状態でクレアを町から除名すること。すると、さらにカイルのセリフが変化する。 今回の一件は主人公達の仕業なのだが、当然ながらまっ先に疑われるのはマカールである。 今度こそマカールがクレアを拐かしたのだと思い込んだカイルは、一刻も早くクレアを助け出しに向かおうとする。 これで、この3人の移民の恋愛事情に関する物語は終わりである。 なお、最後の部分はカイルの方を除名しても同様にクレアのセリフが変化する。 ちなみに、最後に残るカイルとマカールは、移民の町のどの特殊形態の必要条件にも含まれていない。 一連のストーリーを見届けた後は、実際にクレアの後を追わせる形でカイルも除名してしまってもいいだろう。 ところで、彼は移民集めを開始すると、比較的早い段階で出会う確率が高い(ような気がする)。 彼の移民で解禁されるクレアやマカールも出会うのはそれほど難しくない。 むしろ始めからこだわりを持って移民集めを始めようとすると邪魔にすらなってくる。 彼らはⅦにはなかった今回の移民システムの特徴である「移民のドラマ・連鎖出現」を端的に表現した、 いわばチュートリアル的な役目を負ったキャラ達なのかもしれない。 ----