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*概要 漫画[[【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】]]に登場する[[【バーン】]]率いる魔王軍の殺し屋(暗殺者)。 その役割から「死神」の異名を持っており、彼の姿を見る事はすなわち死を意味する。 ゆえにその存在は知られていたものの、バーンとミストバーン以外誰も姿を見たものはいなかった。 氷炎将軍フレイザード亡き後魔王軍に姿を現す。 道化師を思わせる風貌で、常に仮面を外さない正体不明の男。 キザったらしく他人を翻弄するような口調で一人称は「ボク」。 常に使い魔である[[【ひとつめピエロ】]]の[[【ピロロ】]]と行動を共にしている。 飄々とした雰囲気とは裏腹に、その本性は残忍にして陰湿の外道。 敵が罠にはまって狼狽するのを見る事が最高の楽しみであり、加えて非常に執念深く、一度敵視した相手は確実に殺害するまで追い続ける。 その性質をバーンは「さしもの余も残酷さではお前にはかなわん、おそらく魔界一であろうな」と評し、アバン先生には「お前ほど非道で美点の見つからない敵には出会ったことがない」とまでこき下ろされている。 また、ポップの可能性(ダイパーティーのムードメーカーという理由込で)を見抜き早々に抹殺しようとしたり、ダイを進化する小さな魔人と評し「これ以上戦闘を経験させるべきではない」とバーンに進言するなど、洞察力に優れている。 このセリフは、戦闘を経験させると成長するという、ゲームにおける経験値を忠実に反映させたものでもある。 また、「人間をナメちゃあいけません」というセリフでバーンを諭す場面が示すように、 人間の可能性を魔軍の中で恐らく誰よりも客観的に理解し、驕ることなく始末しようとする姿勢の表れでもある。 不可思議な体の構造をしており、心臓を貫かれようが、胴体を真っ二つにされようが、首を刎ねられようが死なない。 加えて、体内には魔界のマグマによく似た強酸性の血液が高熱で循環しており、彼を傷つけた武器は[[【オリハルコン】]]製のそれですら瞬時に腐食し使い物にならなくなる。 剣術の腕も自他共に認める高さだが、快楽主義者ゆえに「敵を罠にはめる」一点を追い続けてきたため、 自らと実力の拮抗した者と真剣勝負を行うと脆さが露呈する。 彼とは真逆の性格である[[【ミストバーン】]]とはなぜか仲がよく、「ミスト」「キル」と呼び合う仲。 ただし、お互いに相手の正体を探ることは禁じている。 バーンの目前でも堂々とした態度を取るほどの肝が座った所もあり、それがミストバーンと仲良くなる切っ掛けの一つとなる。 また、奇跡というものを余り信じない合理主義者のような一面を持つ。 作品中盤までは如何にも道化そのものな余裕振りを見せ付けるが、大魔宮(バーンパレス)でハドラーごとダイ達を抹殺しようとした中、奇跡の大生還を遂げたアバンに悉く阻まれた事で自尊心を傷つけられ、以来その復讐心を燃え上がらせ、それを露骨に示すかのように怒りの仮面を被ってアバンを付け狙う。 そこでも彼らしく陰湿極まる罠の数々を以ってアバンを苦しめるも、怒りに身を任せた事でブレが生じ、更にアバンの計算高さと亡きハドラーの起こした奇跡によってとうとう引導を渡されたかのように見えたが…。 *能力・装備 -''死神の笛''&br()振るう度に空気の流れが柄の笛部分を伝わり、人間の耳にはまるで聞き取れない高周波の音を出し、戦っている相手を聴覚から次第に全身の感覚を奪う魔性の鎌。&br()極めて限定された周波数の音を出すように作られた精密な笛なので、僅かなヒビが入るだけでも音によって感覚を奪う効果は失われてしまう。&br()細工品の如き精巧なものを戦場に持ってくること自体、彼の腕の高さを裏付ける。 -''キル・トラップ''&br()吹き立った9本の炎でかかった相手を焼き尽くす「◇の9(ダイヤ・ナイン)」を筆頭に、トランプの数だけ存在する恐怖の罠。&br()本人が魔力によって発動の指示を出す事によってのみ発動するタイプで、自動発動するものは無い。 -''ファントム・レイザー''&br()頭部に仕込まれた13本の見えざる刃。出し切ってもピロロが入れば瞬時に補充できる。&br()キルバーン自身にも見えず、設置した場所を記憶しているだけらしく、何らかの方法により自分の知らない場所に設置されると、自らも傷つく事がある。 -''バーニングクリメイション''&br()強酸性のマグマ成分の血液の流れる身体の一部を使い、着火して灼熱の大火球を生み出す。&br()技のコストとして切り落とした身体の部位の大きさに比例して威力が上がる。 -''ジャッジ''&br()異空間へ引き込んで外界と隔離し、使用者と対象者の決闘と取り仕切る太古の審判ロボットで、キルバーンのコレクションの1つ。&br()本来これは異空間に引きずり込み決闘の場を作る事と、敗者の首を撥ねて確実に止めを刺すだけのものだが、少なくともアバンに対して使われたものはキルバーンに改造されており、いざという時は審判の仕事を放り出して相手にメガンテを唱えるようになっている。 何れも道化姿の暗殺者らしい残忍無比なコンセプトに裏打ちされた物が揃っており、更にどれもが巧妙に仕掛けて嵌められる為これらをかい潜るのは困難を極める。 キルバーンが「死神」の異名を取るが由縁の骨頂といった所だろう。 *その正体 実は本体と思われていた方が人形で、ひとつめピエロのピロロこそがキルバーン=本体だったことが物語の最後で明かされる。 腹話術師の逆で、本体が声色を使い彼の使い魔を演じ、人形を本体に見せかけていたという衝撃の事実には、誰もが驚いたことだろう(TVアニメのピロロの可愛い声を知っている人は特に)。 よって人形を幾ら攻撃されようが、どれだけ痛めつけられようが、本人は痛くも痒くもない。 これがキルバーンの不死身の理由であり、「決して自分を痛めつけない」このトリックは彼の性格を象徴するものでもあった。 アバンに真剣勝負で必殺の気迫が感じられないと言われた事も、人形ならば当然である。 人形の名乗っていた「キルバーン(Kill Vearn)」=「バーンを殺せ」という名前は、真の主[[【ヴェルザー】]]からの「隙あらばバーンを暗殺せよ」という密命を現した暗号名である。 目にあたる部分は千里眼のようなものになっており、本体であるピロロはこれで状況を視認。 動力源は前述の魔界を流れる強酸性の高温のマグマ成分の血液。 頭部を破壊する事が唯一人形を破壊する方法であるが、仮面の下に小型の超強力爆弾「黒の核晶(コア)」が仕掛けられており、顔面を叩き割ろうものなら黒の結晶を起爆させてしまうため自殺行為である。 黒の核晶は氷漬けにする事で起動させないようにできるが、高温のマグマ成分の血液の熱がヒャド系呪文などの冷気を全て弾いてしまうため、黒の核晶を起爆させずに顔面を叩き割る事は事実上不可能である。 *余談 「本体に見えるほうが人形」というその正体が明かされるのは実に連載の最終回であるが、実は前々から伏線は張られている。 彼が喋る際に口元が動いたことは一度もない。 また、彼の仮面がアバンに壊された際にはピロロが異様な動揺を見せ、その後仮面を選ぶシーンではピロロが「お気に入りの仮面だったのに…」とまるで自分のことのように語っている。 ちなみに彼は魔王軍では暗殺を担当していたはずであるが、物語が終わるまでとうとう1人も殺すシーンが描かれることなく退場した。 彼と同じく「呪法に長けて直接戦闘も得意、心理戦の腕も立つ」というある意味共通点の多い[[【アバン】]]に、 その性格を知り尽くされていたのは、彼にとって大きな障害だっただろう。 実際、彼はアバンの挑発に乗り、しかも本人はアバンを罠にかけて決闘空間に引きずりこんだものの、 それ自体がアバンの計算通りでもあったし、逆にアバンの仕掛けた罠にかかったことは、 「同質の相手がいればその脅威は半減する」といったところではないか? さらに、「ダイ大」が滅多に人が死なない作風という要因は大きいだろう。 ことあるごとに誰かが死ぬ「ロト紋」辺りに登場していたらさぞかし活躍していたのではなかろうか? ----
*概要 漫画[[【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】]]に登場する[[【バーン】]]率いる魔王軍の殺し屋(暗殺者)。 その役割から「死神」の異名を持っており、彼の姿を見る事はすなわち死を意味する。 ゆえにその存在は知られていたものの、バーンとミストバーン以外誰も姿を見たものはいなかった。 氷炎将軍フレイザード亡き後魔王軍に姿を現す。 道化師を思わせる風貌で、常に仮面を外さない正体不明の男。 キザったらしく他人を翻弄するような口調で一人称は「ボク」。 常に使い魔である[[【ひとつめピエロ】]]の[[【ピロロ】]]と行動を共にしている。 飄々とした雰囲気とは裏腹に、その本性は残忍にして陰湿の外道。 敵が罠にはまって狼狽するのを見る事が最高の楽しみであり、加えて非常に執念深く、一度敵視した相手は確実に殺害するまで追い続ける。 その性質をバーンは「さしもの余も残酷さではお前にはかなわん、おそらく魔界一であろうな」と評し、アバン先生には「お前ほど非道で美点の見つからない敵には出会ったことがない」とまでこき下ろされている。 また、ポップの可能性(ダイパーティーのムードメーカーという理由込で)を見抜き早々に抹殺しようとしたり、ダイを進化する小さな魔人と評し「これ以上戦闘を経験させるべきではない」とバーンに進言するなど、洞察力に優れている。 このセリフは、戦闘を経験させると成長するという、ゲームにおける経験値を忠実に反映させたものでもある。 また、「人間をナメちゃあいけません」というセリフでバーンを諭す場面が示すように、 人間の可能性を魔軍の中で恐らく誰よりも客観的に理解し、驕ることなく始末しようとする姿勢の表れでもある。 不可思議な体の構造をしており、心臓を貫かれようが、胴体を真っ二つにされようが、首を刎ねられようが死なない。 加えて、体内には魔界のマグマによく似た強酸性の血液が高熱で循環しており、彼を傷つけた武器は[[【オリハルコン】]]製のそれですら瞬時に腐食し使い物にならなくなる。 剣術の腕も自他共に認める高さだが、快楽主義者ゆえに「敵を罠にはめる」一点を追い続けてきたため、 自らと実力の拮抗した者と真剣勝負を行うと脆さが露呈する。 彼とは真逆の性格である[[【ミストバーン】]]とはなぜか仲がよく、「ミスト」「キル」と呼び合う仲。 ただし、お互いに相手の正体を探ることは禁じている。 バーンの目前でも堂々とした態度を取るほどの肝が座った所もあり、それがミストバーンと仲良くなる切っ掛けの一つとなる。 また、奇跡というものを余り信じない合理主義者のような一面を持つ。 作品中盤までは如何にも道化そのものな余裕振りを見せ付けるが、大魔宮(バーンパレス)でハドラーごとダイ達を抹殺しようとした中、奇跡の大生還を遂げたアバンに悉く阻まれた事で自尊心を傷つけられ、以来その復讐心を燃え上がらせ、それを露骨に示すかのように怒りの仮面を被ってアバンを付け狙う。 そこでも彼らしく陰湿極まる罠の数々を以ってアバンを苦しめるも、怒りに身を任せた事でブレが生じ、更にアバンの計算高さと亡きハドラーの起こした奇跡によってとうとう引導を渡されたかのように見えたが…。 *能力・装備 -''死神の笛''&br()振るう度に空気の流れが柄の笛部分を伝わり、人間の耳にはまるで聞き取れない高周波の音を出し、戦っている相手を聴覚から次第に全身の感覚を奪う魔性の鎌。&br()極めて限定された周波数の音を出すように作られた精密な笛なので、僅かなヒビが入るだけでも音によって感覚を奪う効果は失われてしまう。&br()細工品の如き精巧なものを戦場に持ってくること自体、彼の腕の高さを裏付ける。 -''キル・トラップ''&br()吹き立った9本の炎でかかった相手を焼き尽くす「◇の9(ダイヤ・ナイン)」を筆頭に、トランプの数だけ存在する恐怖の罠。&br()本人が魔力によって発動の指示を出す事によってのみ発動するタイプで、自動発動するものは無い。 -''ファントム・レイザー''&br()頭部に仕込まれた13本の見えざる刃。出し切ってもピロロが入れば瞬時に補充できる。&br()キルバーン自身にも見えず、設置した場所を記憶しているだけらしく、何らかの方法により自分の知らない場所に設置されると、自らも傷つく事がある。 -''バーニングクリメイション''&br()強酸性のマグマ成分の血液の流れる身体の一部を使い、着火して灼熱の大火球を生み出す。&br()技のコストとして切り落とした身体の部位の大きさに比例して威力が上がる。 -''ジャッジ''&br()異空間へ引き込んで外界と隔離し、使用者と対象者の決闘と取り仕切る太古の審判ロボットで、キルバーンのコレクションの1つ。&br()本来これは異空間に引きずり込み決闘の場を作る事と、敗者の首を撥ねて確実に止めを刺すだけのものだが、少なくともアバンに対して使われたものはキルバーンに改造されており、いざという時は審判の仕事を放り出して相手にメガンテを唱えるようになっている。 何れも道化姿の暗殺者らしい残忍無比なコンセプトに裏打ちされた物が揃っており、更にどれもが巧妙に仕掛けて嵌められる為これらをかい潜るのは困難を極める。 キルバーンが「死神」の異名を取るが由縁の骨頂といった所だろう。 *その正体 実は本体と思われていた方が人形で、ひとつめピエロのピロロこそがキルバーン=本体だったことが物語の最後で明かされる。 腹話術師の逆で、本体が声色を使い彼の使い魔を演じ、人形を本体に見せかけていたという衝撃の事実には、誰もが驚いたことだろう(TVアニメのピロロの可愛い声を知っている人は特に)。 よって人形を幾ら攻撃されようが、どれだけ痛めつけられようが、本人は痛くも痒くもない。 これがキルバーンの不死身の理由であり、「決して自分を痛めつけない」このトリックは彼の性格を象徴するものでもあった。 アバンに真剣勝負で必殺の気迫が感じられないと言われた事も、人形ならば当然である。 人形の名乗っていた「キルバーン(Kill Vearn)」=「バーンを殺せ」という名前は、真の主[[【ヴェルザー】]]からの「隙あらばバーンを暗殺せよ」という密命を現した暗号名である。 目にあたる部分は千里眼のようなものになっており、本体であるピロロはこれで状況を視認。 動力源は前述の魔界を流れる強酸性の高温のマグマ成分の血液。 頭部を破壊する事が唯一人形を破壊する方法であるが、仮面の下に小型の超強力爆弾「黒の核晶(コア)」が仕掛けられており、顔面を叩き割ろうものなら黒の結晶を起爆させてしまうため自殺行為である。 黒の核晶は氷漬けにする事で起動させないようにできるが、高温のマグマ成分の血液の熱がヒャド系呪文などの冷気を全て弾いてしまうため、黒の核晶を起爆させずに顔面を叩き割る事は事実上不可能である。 *余談 「本体に見えるほうが人形」というその正体が明かされるのは実に連載の最終回であるが、実は前々から伏線は張られている。 彼が喋る際に口元が動いたことは一度もない。 また、彼の仮面がアバンに壊された際にはピロロが異様な動揺を見せ、その後仮面を選ぶシーンではピロロが「お気に入りの仮面だったのに…」とまるで自分のことのように語っている。 ちなみに彼は魔王軍では暗殺を担当していたはずであるが、 物語が終わるまでとうとう1人も殺すシーンが描かれることなく退場した。 彼と同じく「呪法に長けて直接戦闘も得意、心理戦の腕も立つ」というある意味共通点の多い[[【アバン】]]に、 その性格を知り尽くされていたのは、彼にとって大きな障害だっただろう。 実際、彼はアバンの挑発に乗り、しかも本人はアバンを罠にかけて決闘空間に引きずりこんだものの、 それ自体がアバンの計算通りでもあったし、逆にアバンの仕掛けた罠にかかったことは、 「同質の相手がいればその脅威は半減する」といったところではないか? 能力の大半をアバンに対処され、キル・トラップもほとんどをアバンに潰されている。 行く先々で的確な妨害を受け続けていたのでは、可能な暗殺も不可能になるのは道理であろう。 さらに、「ダイ大」が滅多に人が死なない作風という要因は大きいだろう。 ことあるごとに誰かが死ぬ「ロト紋」辺りに登場していたらさぞかし活躍していたのではなかろうか? ----

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