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*概要
Tool-Assisted-Speedrunの略称で、「外部ツールを使用した[[【タイムアタック】]]」のような意味。
(短時間クリアを目標にしていない場合はTool-Assisted-SuperplayでTASとなる)
簡単に言うと「外部ツールは使用するが、[[【チート】]]や改造は一切せず、理論上可能である最速クリア時間を計測する」というもので、ここでの外部ツールとは、大きく分けて以下の3つ。
-乱数把握&br()乱数を把握したうえで、時にはいじる(改造はせず、あくまでゲーム内で可能な範囲で乱数を操作する)。&br()DQにおいては、入力のタイミングを遅くしたり、町や城で歩き回ることで乱数を調整できることが多い。
-実行速度操作&br()短時間での複雑な操作が必要な場合は実行速度を遅くする。
-クイックセーブ&br()望む結果が出たらその場でこまめにセーブする。&br()望む結果が出るまで何度もやり直すことになるが、これは「追記」と呼ばれ、&br()長編のゲームでは数万~数十万回の追記に及ぶことも珍しくない。
アクションゲームにおけるTASは、凄まじい指捌きを見せたりもするものの、まぁあり得なくはない世界である。
ところがRPGにおいては、とんでもない現象がよく出てくるのがお約束。
「理論上の最速時間」とはつまり「0.0001%でも可能性があればOK」ということ。
0.1秒でも時間を短縮させられるのであれば何だってする。
*DQシリーズにおけるTAS
たとえばDQシリーズでは、以下のような現象を意図的に発生させることができる。
-[[【ランダムエンカウント】]]の作品では全くエンカウントが発生しない
-[[【歩数エンカウント】]]の場合でも100%逃走が成功
-必要な数だけメタル系が出てくる
-味方の攻撃が全て会心の一撃になる
-HPや防御力が低くても、敵の攻撃を全て回避するので死なない
-ところが死にたい場合([[【自殺ルーラ】]]や[[【負けバトル】]]など)は露骨に攻撃が当たり即死
-避けられない攻撃でも乱数の最低値が発生し、一桁で生き残る
-敵が特定の攻撃しか行わない(通常攻撃を連発する[[【ムドー】]]など)
-ランダム行動が全て都合の良い結果になる(商人軍団+全て会心の一撃を連発する[[【トルネコ】]]など)
-敵が都合良く行動する([[【パルプンテ】]]でMP全回復など)
-1/256の確率でドロップするアイテムや仲間モンスターを1回の戦闘で入手、場合によってはそれが連続して発生
-カジノのコインが一瞬でカンスト
-モブが主人公たちを避けるため通行の邪魔にならない
このように、通常プレイではあり得ないような内容を多々発生させることで、レベル上げ等の手間を極限までカットし、RTAとは比べ物にならないほど時間を大幅に節約できる。
また、僅かでも時間を短縮するため、以下のようなテクニックも活用する
-歩数を節約するため、半歩ずらして話しかける
-はい/いいえで問われた場合、少しでもテキスト量の少ない選択肢を選ぶ
-夜限定イベントの場合、町に入った瞬間に夜になるように歩数を調整する
-プレイヤーよりもNPCの方が移動が遅いため、イベントではNPCの移動の妨げにならない位置で話しかける
-手渡しや装備の時間を短縮するため、アイテムを持たせる位置を考慮する
-並べ替えや装備品の付け替えはまとめて行う
これらのテクニックをいくら駆使してもせいぜい数秒~数分にしかならないが、元々が極限まで時間を減らしているため、数秒単位の更新でも世界記録を更新することも多い。
理論上は可能と言えど、あまりに非現実的なプレイが求められるため、TAやRTAとは別物として考えたほうが良いだろう。
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*概要
Tool-Assisted-Speedrunの略称で、「外部ツールを使用した[[【タイムアタック】]]」のような意味。
(短時間クリアを目標にしていない場合はTool-Assisted-SuperplayでTASとなる)
簡単に言うと「外部ツールは使用するが、[[【チート】]]や改造は一切せず、理論上可能である最速クリア時間を計測する」というもので、ここでの外部ツールとは、大きく分けて以下の3つ。
-乱数把握&br()乱数を把握したうえで、時にはいじる(改造はせず、あくまでゲーム内で可能な範囲で乱数を操作する)。&br()DQにおいては、入力のタイミングを遅くしたり、町や城で歩き回ることで乱数を調整できることが多い。
-実行速度操作&br()短時間での複雑な操作が必要な場合は実行速度を遅くする。
-クイックセーブ&br()望む結果が出たらその場でこまめにセーブする。&br()望む結果が出るまで何度もやり直すことになるが、これは「追記」と呼ばれ、&br()長編のゲームでは数万~数十万回の追記に及ぶことも珍しくない。
アクションゲームにおけるTASは、凄まじい指捌きを見せたりもするものの、まぁあり得なくはない世界である。
ところがRPGにおいては、とんでもない現象がよく出てくるのがお約束。
「理論上の最速時間」とはつまり「0.0001%でも可能性があればOK」ということ。
0.1秒でも時間を短縮させられるのであれば何だってする。
*DQシリーズにおけるTAS
たとえばDQシリーズでは、以下のような現象を意図的に発生させることができる。
-[[【ランダムエンカウント】]]の作品では全くエンカウントが発生しない
-[[【歩数エンカウント】]]の場合でも100%逃走が成功
-必要な数だけメタル系が出てくる
-味方の攻撃が全て会心の一撃になる
-HPや守備力が低くても、敵の攻撃を全て回避するので死なない
-ところが死にたい場合([[【自殺ルーラ】]]や[[【負けバトル】]]など)は露骨に攻撃が当たり即死
-避けられない攻撃でも乱数の最低値が発生し、一桁で生き残る
-敵が特定の攻撃しか行わない(通常攻撃を連発する[[【ムドー】]]など)
-ランダム行動が全て都合の良い結果になる(商人軍団+全て会心の一撃を連発する[[【トルネコ】]]など)
-敵が都合良く行動する([[【パルプンテ】]]でMP全回復など)
-1/256の確率でドロップするアイテムや仲間モンスターを1回の戦闘で入手、場合によってはそれが連続して発生
-カジノのコインが一瞬でカンスト
-モブが主人公たちを避けるため通行の邪魔にならない
このように、通常プレイではあり得ないような内容を多々発生させることで、レベル上げ等の手間を極限までカットし、RTAとは比べ物にならないほど時間を大幅に節約できる。
また、僅かでも時間を短縮するため、以下のようなテクニックも活用する
-歩数を節約するため、半歩ずらして話しかける
-はい/いいえで問われた場合、少しでもテキスト量の少ない選択肢を選ぶ
-夜限定イベントの場合、町に入った瞬間に夜になるように歩数を調整する
-プレイヤーよりもNPCの方が移動が遅いため、イベントではNPCの移動の妨げにならない位置で話しかける
-手渡しや装備の時間を短縮するため、アイテムを持たせる位置を考慮する
-並べ替えや装備品の付け替えはまとめて行う
これらのテクニックをいくら駆使してもせいぜい数秒~数分にしかならないが、元々が極限まで時間を減らしているため、数秒単位の更新でも世界記録を更新することも多い。
理論上は可能と言えど、あまりに非現実的なプレイが求められるため、TAやRTAとは別物として考えたほうが良いだろう。
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