※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

・DQ本編シリーズ
―Ⅷ―


概要

2004年11月27日にプレイステーション2用ソフトとして発売。
開発は【レベルファイブ】が初担当。【スクウェア・エニックス】として発売された本編新作もこれが初である。
なお、これに先がけて同年3月に出たPS2向けリメイクDQⅤには、本作の開発中当時のゲーム映像を収録した特典CD-ROMが付いていた。

前作までのイメージとは一線を画し、トゥーンレンダリングによって作られた完全3Dのグラフィックとなった。
Ⅰの頃からこういうのを作りたかったとも発言しており、Ⅰベースの【剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣】の後にこの作品が発表されたのは必然であろう。
64以降のゼルダの伝説のように異常な作り込みがなされているのが特徴でもあり、家の中の飾り絵や屋外の草むらに飛ぶチョウチョ、太陽の光、また夜になると虫の声が聞こえるなど、かなり細部までこだわっている。
グラフィックの進化だけにとどまらず、新システムも次々と導入。テンションやスキル、錬金釜など、以降の作品の礎となるシステムが初登場した。

9年後の2013年12月12日にはスマホ・タブレット(iOS、Android)向けにリメイク版が配信。
2013年末現在、Ⅰ~Ⅹのナンバリング作品の中では唯一、任天堂とは(直接的には)縁のない作品となっている。

海外では "DRAGON QUEST VIII Journey of the Cursed King" として、大幅な仕様変更(後述)を加えた上で発売された。

従来作からの変更点

前述の通り移動中・戦闘中ともに完全3Dとなった為、それに伴う変更点が多々見受けられる。
なお次作のⅨではⅦのような俯瞰方式のマップに一旦戻されたが、本作同様の移動方式はⅩにおいて再採用されている。

全般

  • カーソルの形が三角形から剣の形に変わった。

キャラクター・呪文・特技

  • パーティキャラは4人で、ストーリー進行により加入や一時離脱がある。入れ替えのシステムは無し。
  • Ⅵ・Ⅶの転職システムに代わって【スキル】システムが初登場。(詳細は後述)
  • 特技はレベルアップでは覚えなくなり、また特定の装備状態でないと使えない特技が多く登場。
  • 攻撃呪文の威力が【かしこさ】の値によって変動するようになった。「かっこよさ」は削除。
  • 3D化に伴い、【着せ替え】もパワーアップ。武器や盾を変えるとそれがグラフィックに反映されるほか、主人公とゼシカは一部の装備により服・鎧の外見も変わる。

移動中

  • おもに主人公を後方から見た完全3D表現となった。(後述)
  • 【キラーパンサー】が高速移動のための乗り物として登場。
  • 【時間経過システム】が復活。動かなくても、町の中にいても昼になって夜がくる。宿屋では「休む」ことで夜にすることも可能になった。
  • 仲間との【会話システム】は専用コマンド「なかま」から行うように。若干操作性は悪くなったが話す相手を選べるようになった。

戦闘

  • DQで初めて主人公たちの姿が映るようになり、敵・味方ともフルアニメーションで戦闘が展開される。
  • ターン中はメッセージがウィンドウ内ではなくテロップのような形で表示されるようになった。アクションの際にダメージやHPなどの数値がキャラ付近に表示され、全体攻撃や連続攻撃の際は合計や平均値も表示される。
  • ターン開始時に【おどかす】で敵を追い払うことが可能。「にげる」と逆の発想で生まれた。
  • 【ためる】コマンドで攻撃などの威力を高める【テンションシステム】が登場(後述)。作戦には「おれにまかせろ」に代わって【テンションためろ】が登場。
  • 単体攻撃の際、敵をグループ内の単体単位で指定できるようになった。
  • モンスターの【ドロップアイテム】がノーマルとレアの2種類設定されるようになった。複数モンスターが一度に落とす現象も見られるようになった。

アイテム関連

  • 2~3種類のアイテムを合成させる【錬金釜】が初登場。錬金専用のアイテムも登場した。
  • スキルの導入に伴って、武器がカテゴリ別(剣・槍・杖など)に分類されるようになった。
  • すべてのアイテムに対して専用のアイコンが用意されるようになった(どんな形のアイテムかが画面で確認できる)。
  • 複数種のアイテムをまとめ売りできるようになった。
  • 戦闘中に【トーポ】に与えることでブレスなどを発動できる「チーズ」が登場。

おまけ要素


新システム解説

フル3Dマップ

前述のように本作では前作までとは大きく異なる後方視点の3Dマップとなった。
フィールド上の町や城、洞窟などは画面の切替こそあるものの等身大の表現に変わった。
これに伴ってコンパスや、町・ダンジョンの地図などの迷わないための救済措置が搭載された。ダンジョンの地図は宝箱から入手すると表示可能になる。
コントローラの操作方法も従来の十字キー主体からアナログスティック主体に変わり、倒し具合により歩きと走りを使い分けられる。
移動画面ではパーティに何人いようとも、表示されるのは先頭に設定しているキャラのみであり、後についてくるキャラは「なかま」コマンドを使うと見ることができる。
隅々まで探索して楽しむため、フィールド上には宝箱やスカウトモンスターが配置された。

テンションシステム

戦闘中に関しては多少レベルが低くとも、テンションあげれば何とかなる等ギャンブル性が高くなった。
「ためる」コマンドを使うとテンションが一段階あがる。
テンションには5段階あり、4段階ではハイテンション、最終段階ではスーパーハイテンションとなる。
備考:0(通常)→+5→+20→+50→+100
テンションが上がっている時に選択した行動の効果が大きくなり、テンションは元に戻る。
但し、数値が変動しない行動(例:ベホマ···HP完全回復)を取った時はテンションは変動せず継続される。
テンションをあげる事で前まではよっぽどやりこまなければ出なかった4桁のダメージを見ることが出来る。
また、ゾンビなど一部の敵は【ダメージ軽減能力】を備えており、テンションを使わないと倒しにくくなっている。

スキルシステム

スキルについてだが、レベルアップの際にスキルポイントが数ポイント与えられる。
そのポイントを好みで各スキルに振り分け、一定ポイントまで溜まると新しい技が使えるようになる、というモノ。
スキルについては各キャラクター毎に違うモノが用意されている。
100ポイント溜まるとスキルマスターとなり、強力な技が使用できる。
が、あるレベル以上にならないと100まで振り分ける事が出来ない。
DQのバランス調整では珍しい妙な縛りである。
更に、レベル99まで上げても350ポイントしか貰えないので、均等に振ってるプレイヤーは悲しい目にあう。
一応救済策として【スキルのたね】というアイテムがあるが、レアアイテムなのであまり期待しない方がいい。

舞台

本作の舞台も前作と同じようにシリーズ他作品とは世界の繋がりは無い。
ただし、神鳥【レティス】のセリフ、過去の作品に登場するキャラクターが登場する事から、本作を含むシリーズの世界はそれぞれ次元が違うだけでそれぞれ関連しているとも解釈できる。

ⅥやⅦと異なり、本作は【レティシア】編を除きほとんど一つの世界で物語が進められる。
フィールドのエリアごとに「○○地方」などのエリア名がゲーム内で設定されるようになり、モンスター討伐リストで確認できる。
フィールドもリアル化した本作では町から町までの間に道や案内標識が設けられ、これに沿っていけば大抵は目的地に辿り着けるようになっている。
また、大陸ごとに草木の形や色などに違いが見られる。
レティシア編では、地形が元の世界(光の世界)と同じで色だけモノクロとなった【闇の世界】が登場する。
闇の世界での行動範囲は【闇のレティシア】周辺に限られるが、最終盤ではこの世界のモノクロモンスターが光の世界を通常のモンスターに混ざって徘徊するようになる。

乗り物は海上で【船】、陸上で【キラーパンサー】が登場。
飛行手段はレティスの子が残す【神鳥のたましい】を使い、鳥になって空を飛ぶというものである。

ストーリー

プロローグ

ある日、【トロデーン城】の道化師【ドルマゲス】が城内に封印されていた杖を奪い、その呪いの力で王女【ミーティア】を馬に、王【トロデ】を化け物の姿に変え、城中をイバラで覆ってしまう。
城の兵士の一人であった【主人公】は奇跡的に呪いを免れ、トロデとミーティア、そして途中出会った【ヤンガス】とともに、ドルマゲスを追うべくマスターライラスの元へと向かう。
ここから物語が始まる。

シナリオ

ゲーム開始時は主人公とヤンガスの2人パーティ。
ストーリー前半戦ではトロデの助言に従い、途中で【ゼシカ】【ククール】を仲間に加えつつ、人々の話に耳を傾けながらドルマゲスを追っていく。
やがて闇の遺跡でドルマゲスと戦うが、倒してもまだトロデたちの呪いは解けない。
ドルマゲスの持っていた杖は他の者の手に渡っていき、後半戦ではこの杖の持ち主を追っていくが、この過程で、杖に封じられた【暗黒神ラプソーン】と、かつてラプソーンを封じた七賢者の存在が明かされる。
最終的にラプソーンは杖から復活し、主人公たちは神鳥【レティス】や賢者たちの魂の力を借りてラプソーンに立ち向かう。

今作では行動範囲を制限する要素はあまりなく、序盤ではククールを無視して少し先の町まで進めたり、船入手後はⅤやⅥのような浅瀬もないため行動の自由度が一気に高くなる。
キラーパンサーや後半のカジノ関連などクリアしなくても良いサブイベントもあったりする。
ただし、メインストーリーは「邪悪な者を追う」という話の都合上、ほぼ一本道となっている。

なお、ゲームクリア後には主人公の出生の秘密が明かされるショートストーリーが用意されており、それをクリアして再度ラプソーンを倒せば真のエンディングを見られる。

海外版

海外版のタイトルは "DRAGON QUEST VIII Journey of the Cursed King" 。
前作までは "DRAGON WARRIOR" のタイトルであったが今回からは "DRAGON QUEST" に統一された。

海外版では主に以下の仕様変更が行われている。
  • 日本版DQソードに先駆けて、シリーズ初の声優によるキャラクターボイスを導入。
  • 会話ウィンドウにおける人物名の表示方法の変更(これは以降の国内作品にも反映されている)。
  • BGMは【東京都交響楽団】によるオーケストラ演奏。
  • 移動中のメニューが、FFシリーズのようにサブ画面形式となった。
  • キャラの顔イラストと、HP・MPの【ライフゲージ】を導入。
  • オリジナル特技【DragonSoul】の追加。
など

スマホ版

Ⅰ~Ⅷの8作品のスマホ展開の一環として配信が開始された。
Ⅰに続いて2作目のスマホ作品となり、NTTドコモとのタイアップ商品「SH-01F DRAGON QUEST」にはプレインストールされた。
ほぼPS2版のベタ移植だが、片手でも気軽に操作できるようにと縦持ちを前提としたインターフェースとなっている。

主な仕様変更内容は以下のとおり。
  • ON状態で自動的に走り続けるオートラン機能を導入。
  • ルーラやキラーパンサーがワンタッチで使えるボタンを導入。
  • マップ上の人やオブジェに近づくとⅨのようなフキダシアイコンと円が表示され、円の中に入ると自動で会話などが始まる。
  • ダンジョンのマップが最初から表示されるようになった。PS2版で地図が入っていた宝箱は中身が変更。
  • Ⅸ同様にスキルポイントの取り置きが可能となった。
  • 主人公にもAIの作戦を設定できるようになった(シリーズ初)。
  • 錬金釜がⅨに近い仕様に変更。待ち時間がなくなり、また目標物を指定すると自動的に材料が選別される。

備考

一部の場面で「主人公が棒立ちで何も出来ないでいる状態」が気になるが、その割に主人公がリアクションを取るのが非常に目に付くといった声もある。
シリーズの主人公はプレイヤーであり、基本的に喋らないのでこの辺りのバランスは非常に難しい問題と思われる。