DQⅡ

南海の孤島にある漁師達の町。
別にⅧのボスや、角のある兜を被った髭面の親父がいたりはしない。ここはザ「ハ」ンだ。
ゲーム開始地点であるローレシア城の旅の扉からすぐ近くの島までワープできるが、町のある島とは離れており陸路では繋がっていないため、この町には行けない。船が必要となる。
ここでは、タシスンという漁師が持っていた【きんのカギ】を入手することができる。
町の東に居る犬に話しかけると、鍵の場所を教えてくれる(リメイク版では場所が光る)。
ただし、別に犬に話しかけないと鍵が手に入らないわけではなく、正しい位置を調べれば鍵が手に入る。
予め位置を知っているプレイヤーなら、家の裏や犬の脇を通り抜けてあっさり手に入れられてしまうだろう。
金の鍵が手に入ると、各地の宝箱を漁って一気に装備の強化ができるため、
恐らく2周目またはその事を知っているプレイヤーは、ルプガナで船を手に入れるや否や、速攻でこの海の果てに向かうであろう。
ただし、この町は製作者側の想定ではもっと後に来るべき場所であり、周辺海域には【バピラス】【ガーゴイル】など、船入手直後の時点ではかなり手強いモンスターが出現する。
少しでもリスクを減らすために、できる限り危険海域での航行距離を縮めるのが得策だろう。
【勇者の泉の洞窟】のある半島の先にある3つの小島の内真ん中の島から真っ直ぐ北上すると、割とすぐ辿り着ける。

町には女性(と子供+犬)ばかりが住んでいる。どうやら、男達は漁に出ていて、春になるまでいないようだ。
「女ばかりの町じゃ!実にええのう!」とか叫んで悦んでいる爺など、他から来た男ならいるが。
しかし、先述の通りこの海域には他の海域のものとは段違いの強さを誇る魔物が棲息している。
大丈夫か?という以前に、旅の神父によれば、漁師達の船は魔物に襲われて海の藻屑となったとか…。
つまり、町の女と子供は事実を知らず、永遠に帰ることがない一家の大黒柱を待ち続けているのだ。
船を手に入れ勇んで向かい、幾度となく男たちと同じ運命を辿ったプレイヤーは数知れないだろう。

なお、この町の店は道具屋のみで、武器や防具は売られていない。
また、この町には一際目立つ大きな神殿があり、そこには重要アイテムの一つである【せいなるおりき】が安置されている。
入り口にいるシスター曰く、「神殿を荒らす者には災いが降りかかる」らしい。
しかしそんなことはお構いなしとばかりに安易に踏み入れると、神殿内が「バチッ」というSEと共に赤く染まる。非常に不気味だ…。
そう、神殿内は一面にバリアが張り巡らされているのだ!(というか、バリアを知らない初見プレイヤーでもない限り一目で分かると思うが)
トラマナがあればノーダメージで通れるが、なければ回復呪文頼み。
MPが尽きたり、気が緩んで操作を誤るとHPの低いムーン王女あたりは呆気なく逝ってしまう。まさに「試練」というものを味わえるだろう。
なお、バリアを無事に抜けたとしても、聖なる織機が安置されている部屋は鉄格子の扉で閉ざされており、
いずれにせよ入手するにはペルポイで牢屋の鍵を買わなければならない(反対側にある祈りの指輪がある部屋も同様)。
折角バリアを抜けたのに、無駄な苦労に終わってしまったプレイヤーも多いことだろう。

余談

DQⅡの数百年後の世界が舞台のキャラバンハートでは、Ⅱに登場した町や村のうちこのザハンのみが登場しない。
CHではⅡのように船で世界中を自由に回ることが出来ないため、この時代でも存在しているのか、ローレシアのように滅んでしまったのかは謎である。
ただし、ランク2以上の地図士を1人以上かランク1の地図士を2人以上連れた状態で地図を開く事で、世界の南東に小島が残っていることだけは確認できる。

最終更新:2013年09月27日 20:41