概要

ⅤとⅦに登場する地名。
その名の通り、どちらの作品でも大規模な神殿として登場している。
作中での名前が同じだけで、両施設に関係があるわけではない。

DQⅤ

【セントベレス山】の山頂に建てられた神殿であり、【光の教団】の総本山。
青年時代前半で最初に主人公が居た【工事中の神殿】が、その後8年程の歳月を掛けて完成したもの。
神殿の上層部分は、よく見れば建設当時の面影を残す作りになっている。
建設は各地から攫われて来た奴隷達の手によって行われ、彼らは神殿完成後は光の教団の信者にさせられている。

かつて自らも奴隷として働かされていたこの場所に、主人公は【マスタードラゴン】の力を借りて再び侵入することになる。
入口付近の小部屋には魔物達が隠した【てんくうのよろい】が置かれている。
天空の鎧は【へびておとこ】が守護しているが、1匹だけなのでここまで来られるプレイヤーなら難なく倒せるだろう。
1階の大広間の祭壇には妻の石像が安置されているが、この時点ではどんな手段を使っても石化を解除できない。
また【マーサ】に化けている【ラマダ】が居り、こいつを倒すと隠し階段から地下に進むことができる。
いかにも神殿な雰囲気の大広間に対し、地下は迷宮のようになっている。
表世界最後のダンジョンであるためか【エビルスピリッツ】【ダークシャーマン】【メタルドラゴン】などの強敵がかなり多い。
構造も複雑な上に下記のイベントが入る都合上リレミトも使えない。馬車も入れないため万全に準備をして挑もう。
最深部で教祖たる【イブール】を撃破すると、【いのちのリング】が手に入る。
イブール戦では馬車が使えるので、これに関しては入れ替えを考えた戦術を使える。
その後命のリングからマーサの声が聞こえるという感動のイベントを経て、妻の石化が解けてようやく再会となる。

主人公だけでなくプレイヤーにとっても非常にインパクトが強く、とても忘れることができない因縁の場所。
既視感のある大広間や通路、詰所などを通り過ぎていく時など、懐かしさと哀しさが相まって複雑な気分になる。
BGMの【死の塔】もプレイヤーの感情をどこか掻き立てる。
また初めて母親の声を聞くシーンや、待ち焦がれた妻との再会など、重要なイベントも多い。
他にも【ヨシュア】の白骨遺体が放置されていたりと、Ⅴの大きな伏線の一つでありプレイヤーも熱くなるシーンである。
なお、【ゴーレム】(メタルドラゴンに呼び出される)や【シュプリンガー】も出現するが、
ここではモンスターが一切仲間にならないので注意。イブール直属の部下の為なのだろうか?

なお、馬車は入れないが、移動中に限り、馬車内の仲間の呪文使用や道具使用と受け渡しは可能(Ⅵのダンジョンと同じ)。
ちなみにこのルールが適用されるダンジョンは、他には【サンタローズの洞窟】の浅いフロア【ラインハット地下洞窟】だけ。

DQⅦ

PS版の公式ガイドブック上での地名表記は「マーディラス大神殿」。
【マーディラス】の南西にある大きな神殿。過去と現代の両方に登場する。
特別何らかの神を崇めているというわけではないようで、施設的は大きな【教会】のようなもの。
建物自体は非常に大きいのだが、その殆どが廊下と中庭のため、部屋らしい部屋は二つしかない。
また、マーディラス城と同じギミックで地下への階段への道が開く。
過去ではお墓があるだけだが、現代では【マジャスティス】を習得するためのイベントで訪れることになる。

過去のマーディラスを訪れた際には、究極魔法【マナスティス】の復活を目論む【ゼッペル】王の野望を止めるべく、
魔力無効化魔法【マジャスティス】の研究をしているここの【大神官】に会いにゆくこととなる。
ただし、初めて過去に来た時点では城と神殿の間に関所が設けられてしまっているため、
【皇太后の書状】【大神官の書状】を持っていないと行き来することができない。
お遣いのように行ったり来たりする関係上、足を踏み入れる機会はかなり多い。
「ゆっくりしていってね」と入ってすぐの女性に言われるが、正直ゆっくりする暇が全く無いくらいパシられることとなる。

現代では地下に残された石碑から、完成した上記の「マジャスティス」を習得することができる。
そして、その状態で過去の大神殿に戻り大神官の前で使ってみせると、大神官はさらなる研究を進めるようになり、
再び現代の地下へ行くと同じ石碑から【ギガジャティス】を習得することができる。
これで大神殿にまつわるイベントは完了となる。ちなみにここまでやると最低7回は大神殿を訪れることとなる。

また、地下は移民の出現スポットにもなっている。
この場所はマーディラス国の関連施設なので、ここで登場した移民の出身地は「マーディラス出身」となる。

なお、ここのマップはPS版Ⅳの【移民の町】の最終形態の一つ、【大聖堂】に転用されている。

最終更新:2013年12月13日 01:55