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DQⅦ

Ⅶに登場する村の一つ。
DQプレイヤーにとって最悪の印象が残ったと思われる村である。

この村は魔物達が作り出した濃霧によって封印されており、村人達は長らく悩まされていた。
そして原因究明のために村一番の強者の男と腕自慢の木こりの夫婦(【ルカス】少年の両親)、
そして村の神父【魔物の岩山】へと向かったが、4人が帰還することはなく、さらにしばらくすると山からやってきたバケモノが村の教会に住み着くようになってしまう。
その魔物が村人達に直接危害を加えることはなかったが、村人達はその魔物が山に向かった4人を殺し、濃霧も作り出していると考え、日増しに魔物への憎悪を募させていった。

そんな村を訪れた主人公達は珍しい旅人として歓迎され、件の魔物の処刑にも参加させられることになる。
だが、村人を襲うどころか教会に引きこもり、悲しそうな目をしていたその魔物を見て、
「あの魔物は本当は神父さまなのでは?」と悟ったルカスと主人公達は、村人達の暴行を止めようとする。
しかし村人達が考えを改めることはなく、逆にルカスと主人公達は魔物の仲間と疑われ魔物の岩山に幽閉される。

そしてその山で実は諸悪の根源である魔物の【ボトク】と、村の神父の姿が入れ替わっていたことが判明する。
ボトクが出した「自らの姿を魔物に変えるなら、お前が生きている限りは村人に手を出さない」という取り引きに神父は応じ、彼は村の平和のために自らおぞましい魔物の姿となって村へと帰還していたのである。

一方、主人公達がそんなボトクと戦っていた頃、村では村人達がついに魔物(=神父)を磔にしていた。
主人公達とルカスが村に戻った時には既に火炙りにされかけており、事の真相を知ったルカスが必死に事情を説明。
そうしているうちに、傷だらけの状態で神父は元の姿に戻り、真実を知った村人達はひどく悔恨する。
その後、神父は村人達が悩まぬよう自ら村を後にすると主人公達に告げ、村の外までの同行を頼む。
追ってきたルカスの「せめて傷が癒えるまで待つべきだ」「そもそも神父様が出て行くことはない」という訴えも、
「こうするのが村人のためだ」として受け入れられることはなく、彼はルカスから【女神像】だけは受け取り、傷も癒えぬうちに村を出て行った。

この一件の後、村の住人達は一連の出来事での自分たちの行いに対して反省し、
二度とこのような過ちを繰り返さないよう、この一件のことを形に残せるものの制作を始める。
そうして、村の中央には事の顛末が刻まれた石碑が立てられたのだった……。

と、ここまではよくあるお話だろう。

だが現在のレブレサックでは石碑の内容が作り変えられ、 村を襲った魔物は主人公達で、神父が村を救った 、となってしまっている。
村に住む少年【リフ】以外の人間は、石碑の捏造された歴史を信じており、むしろリフが異端者扱いされていた。
しかし、その嘘を信じていた村の子供達が、隠されていた真実の書かれた【古びた石碑】見つけたことで事態は一変……
……しないのがこの村の実に始末の悪い部分であり、多くのプレイヤーの怒りを買った部分でもある。

主人公達が村長に石碑を突き付けると、 村長は村の真の歴史を隠すためにそれを叩き壊し真実を闇に葬ってしまう。
その上、DISC2では村の大人達は村の人間以外を敵だと思い込む始末である。
それでも真実を知った子供達はかつての村で起きた出来事の真実を忘れず、後世に伝えてくれるようだ。
この子供たちが大人たちに染まらず成長してくれることを祈るばかりである。
この子供達とリフとその父親、宿屋の女将(ついでに小さなメダルを5枚も残して逝ってくれた【ヌルスケ】)がいなかったら
あのまま滅んでしまえばよかったのに、と思ってしまうのも仕方のない村である。
最も、嘘の歴史を信じる者たちはよそ者を受け入れないのだから、このままいけば近親交配でじきに滅んでしまうであろうが。
以上のことからⅦはおろかシリーズ中でも最も後味の悪い村と言っても過言ではない。

PS版ではこのイベントはストーリー上必須ではないため、村長の家にある石版青さえ回収してしまえばスルーしても問題なかったのだが(リフは嘘つき呼ばわりのままになるが)、3DS版ではなんと石版入手の為にはこのイベントをこなすのが必須となり、嫌でもこのムカつくイベントを見なければいけなくなり、後味の悪さは更に増している。
一部のプレイヤーからは、「この村を封印したのがオルゴ・デミーラの唯一の善行」と言われるほどである。

ただし、現代のレブレサックの住人は旅人にウソをついているわけではない。
正史の書かれた村の石碑は遥か昔の時点で改竄されてしまっており、そこからリフの家系の者以外の間ではその改竄された歴史が代々伝えられることとなった。
石碑の改竄以降に生まれた者達にとっては、今ある石碑に書かれていることだけが全てなのである。
彼らが語るのは彼らの知る村の真実であることには違いなく、そこに悪意などは存在しない。

せめて3DS版では配信石版に過去を改変して、嘘の歴史が語り継がれるのを阻止するエピソードなんかがあってくれれば…。

誰が一番悪いのか

時の為政者が自分達にとって都合の良い歴史を作り、正史を闇に葬り、
それが長きに渡って連綿と語り継がれれば、それはもう後の世の人間にとっては疑いようのない一つの事実となる。
現代のレブレサックの村長の様に、真実を示す遺物が後になってから明るみに出ても、
諸々の現状を維持するためにはそちらの方を否定せざるを得ないというような状況は現実世界でも往々にして存在する。

現代のレブレサックの村長は言動でこそ清々しいまでのクズっぷりを見せつけてはくれるが、
村と村民を守り束ねる立場にある者としての判断という意味では、あながちその判断そのものは間違ってはいなかったという面も無きにしも非ずである。
村長としても、村人皆が曽祖父以前の時代から受け継いできた立派な祖先の話は全て偽りで、真実は祖先達は旅人が来なければ神父さまを殺してしまうところだったらしい……
などと、今更になって村人達に公表するわけにもいかなかったのだろう。もちろん自分自身の立場もある。
「こんなもの あっては ならないんですよ……。」
村の平穏のことを考えるなら、これも一つの正しい選択なのだろう。

ちなみに過去の村長も村の為には魔物(神父)を殺すしか無かったという発言をしている。
どうも歴代村長は村の為という免罪符で自己保身に走っているようにしか見えない。
とは言え、彼らは自分が悪いことをしたと思っているだけマシだろう。
一番最悪なのは、神父が村を出て行った後に「魔物が神父だと最初から分かっていた」とかドヤ顔でほざくババァである。
当然ながら正体が発覚する前は、魔物が寝ている間に村の男が教会に火をつければいいだの、魔物を退治してくれと主人公達に言って来るなど、言いたい放題である。教会を蔑ろにしたり、掌を返したりと最低のクズだと言えよう。
しかしこのババァ、神父が村を出る夜には宿屋に泊まっている。実は他所者だったりするのだろうか?

過去のレブレサックは霧や魔物の不安があり、仕方のない部分はある。事件解決後に一切反省していない上記のババァなどは論外だが。
現代のレブレサックも、村長が隠蔽したとは言え、村人は善意の第三者と考えられる。問題は石碑を改変した村民達である。
推測でしか無いが、普通に考えれば過半数の村人が石碑を改変することに同意したということであり、自分達に都合の悪い歴史を組織的に抹消したということで救いのようのない連中ということになる。
レブレサックを最後まで胸糞悪い話にした元凶だと言えよう。まぁ最終的にそういう着地点にしたのは現代の村長ではあるが。

ちなみに、ストーリー展開ばかりが話題に挙がるレブレサックだが、過去レブレサック周辺は熟練度稼ぎにもお勧めのポイント。
【サンゴの洞窟】と並んで人気が高い。

神父のその後

後に【プロビナ】へとたどり着いている。
ストーリーの進行上、攻略の順番がプロビナ→(ルーメンマーディラス聖風の谷)→レブレサックとなっているため、
レブレサックのシナリオを終えた時点でプレイヤーはその後神父がどうなったのかを知っているという、Ⅶの中でも特に変わった構成になっている。
また、プロビナを侵攻したのはマーディラスシナリオで登場する【ラグラーズ】(魔物が騙った偽物だが)だったり、ルーメンのイベントでは選択肢によってレブレサックより前にプレイヤー自身が「真の悪」を見極めることになるなど、この周辺のイベントは中々複雑で手の込んだ作りになっていたりする。

レブレサックとプロビナに関する矛盾点

このあたりの展開に関しては、発売からしばらく経った後で矛盾点があると指摘されていた。

プロビナを訪れた神父は、女神像を持っていたことや、記憶を取り戻した後に「主人公達の姿に見覚えがある」などと言っていることから、「レブレサックを後にした神父に違いない」と判断されているわけなのだが、それはすなわちこの時点であの村の一件は解決済みということになる。
つまり、過去のプロビナのシナリオは、「主人公達が過去のレブレサックに介入した」ということを前提として成り立っているのである。
ボトクが倒されていない以上、あの神父が封印から解かれたレブレサックを後にしてプロビナに辿り着くことは有り得ないはず、というわけだ。
「主人公たちが介入しなくても何らかの形でレブレサックは封印を逃れていた」、「主人公たちの介入が無くレブレサックが滅んだとしても、神父だけは何らかの形で生き延びてプロビナにたどり着く」「開発のミス」など、いくつかの辻褄合わせが考えられていたが、どれも全ての疑問を解決できるものではなく、推測の域を出ないでいた。

一応、これらの疑問点は、タイムトラベル物の物語にはよくある「平行世界」の概念を用いれば大方矛盾無く説明可能である。
主人公が過去に戻ってレブレサックを救った時点で「主人公たちによってレブレサックが救われた歴史」と「主人公たちが来ずそのままレブレサックが滅んだ歴史」に分岐しており、後のプロビナの石版によって主人公たちが飛んだ世界は前者の世界(のその後)である、と言うもの。
ちょっとややこしいので説明は省くが、かのタイムトラベルSFの傑作映画、バックトゥザフューチャーⅡの劇中で、これに似た事象の解説が行われているため、興味のある人は観てみるのもいいだろう。「平行世界」でググってみても良い。

しかしながらこの平行世界説にも疑問は無い訳ではない。
プロビナにおいての神父の発言から、主人公たちに見覚えがある=レブレサックに主人公たちが介入した歴史であるのは間違いないのだが、「村をめちゃくちゃにされた」と言う旨の発言が救われたレブレサックにいまいち合致しない。
確かに神父自身はとても酷い目に遭ったが、村そのものは特に破壊された訳でも、ボトク討伐に向かった面々以外で死人が出た訳でも無く、当時の世界情勢で見ればかなり少ない被害で済んだ方である。あの自己犠牲精神溢れる神父からして自身の境遇のみを指して「村がめちゃくちゃ」と言うとは思えないので、「村は滅びかけたが何とか助かったさらに別の歴史」「神父にとっては村人に深い心の傷を残させた時点で十分めちゃくちゃ」など、いくつか考える余地がある。

なお、平行世界ものの展開は砂漠の城でもストーリーとして組み込まれている。
過去で闇のルビーを預からずに現代の砂漠の城で女王のもてなしを受けた際、
「先祖が預けたルビーを頼んだ」という旨の事を告げられるが、主人公達の身にはまだ起こってない事柄なので、マリベルと話すと不思議がる描写がある(同時に、過去にイベントと石版がまだ残されているという間接的なヒントにもなっている)
このことからも、ストーリー上の構築ミスではないことが伺える。