概要

おなじみ、シリーズのオープニングテーマでメロディは共通だが、アレンジは多岐にわたる。
純粋に「序曲」と名乗っているのはⅠ、Ⅳ、Ⅷ、モンスターズシリーズ。これらも全てアレンジが異なる。
それ以外の作品では【ドラゴンクエスト・マーチ】(Ⅱ)、【ロトのテーマ】(Ⅲ)、【序曲のマーチ】(Ⅴ/Ⅵ)、【序曲のマーチⅦ】【序曲Ⅸ】という曲名。

すぎやまこういち氏はテレビ朝日「題名のない音楽会」に出演したときに、
「理屈で捏ね回したメロディはあまりよくない。スラッといったメロディのほうが自然。ドラクエの序曲は5分で書き上げた。」と語っていた。
ただ、5分で思い浮かんだのはそれまでの作曲家としての長い経験があってこそだとも語っており、氏が55歳のときの作品であるこの序曲の場合は「実質55年と5分」ということだろう。

またこの曲は、Ⅴ発売後の【ドラゴンクエストマスターズクラブ】の「シリーズ中で好きな音楽は?」という人気投票で、栄えある1位に輝いた。
他にランクインした曲は、5位【Love Song 探して】・4位【この道わが旅】・3位【おおぞらをとぶ】・2位【そして伝説へ】といった、いずれ劣らぬ名曲揃いであることからも、
この曲が当時の読者たちにいかに人気が高かったかがうかがえることだろう。

DQⅠ

最初ということもあってか4分弱ある。
弦楽合奏→Ⅴ〜Ⅶと同じマーチ風→中間部→Ⅳと同じ三連符主体のアレンジを2回繰り返す。

DQⅣ

イントロが【天空ファンファーレ】に変更。Ⅰの終盤部分とほぼ同じ三連符主体のアレンジを2回繰り返す。

DQⅧ

天空シリーズではないものの天空ファンファーレをイントロで使用し、
前半部分はⅤ、Ⅵ、Ⅶと同じようなマーチ調、後半はⅣのような三連符主体のアレンジ。
構成としてはⅠの序曲に最も近く、Ⅳ〜Ⅶの序曲の総集編といった趣である。

外伝作品

モンスターズではイントロなし。
ジョーカーシリーズではオープニングでは使われない。なんとエンディングでやっと流れるのだ。
ラストにドラクエの看板音楽を持ってくるとは、ニクい演出である。
2とプロフェッショナルは都響の生演奏でモンスタークレジットの場面で流れる。豪華。
スラもりシリーズでも当然のようにオープニングで流れるが、2では【オン・ゾ・エーグ】との最終決戦の曲でもある。
この曲で負けるのはなんともみっともない。

その他

またこれ以外にも、弦楽重奏、金管重奏、和楽器などでのアレンジもあり、
弦楽重奏版の中間部はⅨのダーマ神殿BGM【集え、者たち】にそのまま流用されている。

最終更新:2013年07月22日 07:08