概要

ⅥとⅦ、モンスターズシリーズに登場する呪文。
薄い魔法の壁を張り【呪文反射】状態となって受けた呪文を反射するが、【マホカンタ】と違い一定条件で壁が消えてしまう。
名前の由来は文字通り魔法をターン(turn)させることからだろう。
DQシリーズでは魔法関係の呪文はほとんどマホ~で始まる。

恐らく当初はマホカンタの上位呪文として登場したものだと思われる。
マホカンタの「一旦壁を作ったら味方の呪文さえも受け付けない」という弱点を払拭し、簡単に反射を解除できるように調整した結果がこの呪文なのだと思われる。
そのためかⅥでは上級職専用、Ⅶに至ってはモンスターでのみ習得可能。
……だが、あまりに微妙な性能により上級者ですら使いこなせておらず、今ではすっかりマホカンタの下位互換として認識されている。
実際モンスターズではマホカンタの下位種になっている。
追い打ちを掛けるようにⅧ以降は姿を消してしまった。


DQⅥ

【魔法戦士】★4で習得。【スフィーダのたて】を使用しても発動する。
本作では1度呪文を跳ね返すと消えるという1回のみのマホカンタ。イオナズンも跳ね返すがメラでも消える。
Ⅵではマホカンタを魔法使いが、マホターンを魔法戦士が覚えるのだが、どう考えてもマホカンタの方が使いやすい。

1回で消えることから回復や支援の邪魔にもなりにくい……と思いきや、その特性を活用するのは極めて困難。
味方の呪文を受けた後に再度敵の呪文を防ぐにはいちいち張り直さなければいけない。
補助呪文を掛けきってからマホカンタを使うなり、自給自足できるキャラがマホカンタを使うなりした方が効率的。
強いて使い道を見出すとしても、「先攻でマホターンを唱える→敵の呪文を跳ね返す→壁消える→遅い味方の呪文が掛かる」くらいしか見つからない。

初登場だからか、【しれんその3】【ミラルゴ】【デュラン】といったボスモンスターが使用する。
特にミラルゴは代表的なマホターン使いだが、ニフラムなどで壁を消しまくると2ターンに1度は唱え続ける。
彼はマホターンを使う器ではなかったということか。
試練その3やデュランもミラルゴほどではないが、実質無駄行動に近い。というよりタイマンではどう考えてもマホカンタの下位互換でしかない。
SFC版では一旦マホカンタが掛かると凍て付く波動でしか解除できなかったため、このあたりはバランス調整か。

DS版では、マホカンタが一定のターンで消えてしまうようになったが、マホターンは呪文を受けない限りは永続する。
そのため、必ずしもマホカンタの下位互換とは言えなくなった。
が、マホカンタが消えるほどの長い間呪文を唱えてこない相手にマホターンを唱える意味は限りなく薄いので、どちらにせよ使われることはほぼない。

DQⅦ

【ダークビショップ(職業)】★1、【にじくじゃく(職業)】★6で習得。【トルナードのたて】を使用しても発動する。
発動ターンのみ全ての呪文を跳ね返し、そのターンが終わると消滅するという1ターン限定のマホカンタとなっている。
モンスター職専用になってますますレア度が増した。
敵では【ウィングドラゴン】【スライムエンペラー】【マジックアーマー】、そして【ネリス】が使用してくる。

仕様が変更され、疾風突きのようにターンの最初に発動するようになったのだが、まるで知られていない。
実は【判断力】が最も優れたモンスターはこの先制効果を受けることができないのだ。
これは、判断力最高のモンスターは「ターン開始時に行動を決定する」のではなく「自分の番が回ってきた時に行動を決定する」ため。
判断力が普通以下のウィングドラゴンとスライムエンペラーは先制できるが、賢いマジックアーマーとネリスは先制効果を得られない。
判断力に優れているのが有利に働かない珍しいケースであるといえよう。

使うとマホカンタの効果がある【さざなみの剣】が冒険中盤で手に入ることも、この呪文にとっては逆風だろう。

モンスターズシリーズ

【あくまのカガミ】【おおめだま】【ガメゴン】などが習得。
マホカンタの完全下位互換で、レベルアップでマホカンタに成長する。
ジョーカーシリーズには登場していない。

最終更新:2013年12月12日 15:48