概要
DQⅥにて登場し、Ⅶ~Ⅸにも存在する特技。
刃先から強烈な稲妻を発生させて、モンスター1体に斬りかかる。
イオ系に弱い敵に通常攻撃の1.3倍のダメージを与える剣技。
魔法剣系特技の一種であり、他には
【かえんぎり】、
【しんくうぎり】、
【マヒャドぎり】が存在する。
DQⅥ
【魔法戦士】★3、「デインキラー」で習得できる特技として登場。
「稲妻斬り」なのに、属性は『
イオ系』というややこしい特技。
「デインキラー」で覚えるというのも勘違いに拍車をかける。
魔法剣系特技は、敵の攻撃呪文耐性によって威力が変化し、
イオ属性に耐性を持たないモンスターには、与えるダメージが約1.3倍になる。
弱耐性を持っているモンスターには、与えるダメージが約1.125倍になり、
強耐性を持っているモンスターには、与えるダメージが約0.75倍に下がる。
そして完全耐性を持っているモンスターには、与えるダメージが約0.3倍にまで下がってしまう。
武器に備わっている特殊効果も発生し、ちからためやバイキルトなどとも併用できるので、
使いこなせば強いのだが、使いこなすのが難しいため忘れられがちな特技。
むしろ、AIに任せたほうが有効活用してくれる場合も多い。
DQⅦ
基本的な性能はⅥの時から変わっていないが、表記が「いなずま斬り」になった。
精霊サムシンが使用することも変わっていない。
職業によってのみ習得が可能で、
【魔法戦士】★3か、
【エビルエスターク(職業)】★1で習得できる。
Ⅵと比べて職業の数が格段に増えたにも関わらず、相変わらず魔法戦士があまり優遇されていないことと、
エビルエスタークには転職するのが大変なことも相まって、ますます使われない特技となってしまった。
ちなみにⅦの公式ガイドブック(下巻)にははっきりと、
「デイン系に抵抗力のないモンスターに対して特に有効な特技だ。」
と書かれているが、実際にはⅥと同じくこの特技の属性は『
イオ系』である。
属性設定の迷走ぶりがうかがえる。
3DS版
エビルエスタークが覚えなくなり、
【勇者】★2と魔法戦士★4で覚えるようになった。
人間上級職で覚えた特技は他の職業に転職すると使えないという仕様変更により、勇者、魔法戦士の専用技に。
使うか使わないかは別として、エビルエスタークで覚えられれば、他の職業でも使用可能だったのだが。
DQⅧ
DQⅨ
DQM1・DQM2
モンスターズシリーズにも登場。
本編シリーズとは異なり、影響を受ける属性がデイン系になっている。
打撃系特技で、消費MPは3。
アークデーモンやボーンプリズナーなどが習得する他、ちからため+いなずまで
【思いつく】ことができる。
本編では主人公達は次第に使用できなくなっていったが、
その一方でモンスターの特技としての地位は確立できたのか、以降のシリーズでも活躍する。
DQMJシリーズ
三度、属性が変更されることに。
デイン系が「神聖な光で浄化する呪文」という設定に変更されたため、
いなずま斬りの属性は新たに「雷系」と改められた。
登場時は『イオ系』だった理由
本編シリーズでは
【デイン系】の呪文は基本的に勇者の呪文として扱われてきたため、
呪文そのものの性能だけでなく、敵の耐性もデイン系にとって有利に働くように設定されてることが多い。
魔法剣が登場したⅥでもとりわけその傾向は顕著で、デイン系に耐性を持っている魔物はかなり少なくなっている。
仮に「いなずまぎり」をデイン系にしてしまった場合、大半の敵に有効になってしまい、
他の魔法剣を使う必要がほとんど無くなってしまうという事態になりかねない状態だった。
(そもそも魔法剣自体使われることは少ないが、それに輪をかけて他の三つが不遇になってしまう)
特技の
【いなずま】が同様にイオ系なのも、理由は同じであろう。
ちなみにメラ、ギラ、イオ、バギ、ヒャド系はほとんど横並びだが、後半になるとメラ系だけ耐性持ちが少なくなる。
【かえんぎり】の属性がメラ系ではなくギラ系なのも、四種の魔法剣の「価値」を均等にするための措置なのだろう。
そんな「いなずまぎり」がモンスターズシリーズではしっかりデイン系なのは、
世界観の関係上モンスターズシリーズではデイン系がそこまでの特別扱いはされていないためであろう。
性能面での多少の優遇こそあれ、最下級呪文に
【デイン】が用意されたりと、他系統とほぼ同じ扱いになっているのだ。
最終更新:2013年12月26日 17:59