概要
Ⅲ(リメイク版)、Ⅵ、Ⅶ、Ⅸに登場する職業。
素早さが高く、戦闘終了後、一定の確率で敵からアイテムを盗んでいることがある。
また、この職業で覚える特技のうち、フロアに残された宝の数を知る「とうぞくのはな」、アイテムが落ちている場所を光って知らせる「レミラーマ」は、特に小さなメダル集めに重宝する。
Ⅷでは、
【ヤンガス】の肩書が盗賊であり、一部スキルを伸ばすことで盗賊らしさを感じさせる特技を覚える。
ただ、彼は素早さとMPが低く、ステータスの面では限りなく戦士である。
DQⅢ(リメイク版)
習得呪文
職特性
- 戦闘終了時にドロップアイテムを盗んでいる事がある。確率は敵のアイテムドロップ率に依存し、盗賊のレベルと人数に応じて上昇する。
盗み発生率は、
SFC版:{(Lv÷16)+1}×ドロップ率
GBC版:{(Lv÷8)+1}×ドロップ率
- 本来は装備可能な者しか道具使用時の効果を使えない剣でも、道具使用時の効果を使う事ができる。(SFC版のみ・バグ)
解説
リメイク版で追加された職業。
素早さがよく伸びる半面、前衛職にしては力が低いのが特徴。
ムチ系・ブーメラン系の武器を中心に、魔法使いと武闘家を合わせたような装備ができる。
Ⅲでは素早さ÷2=素の守備力となるので打撃攻撃にかなり強い。
軽装なイメージがあるが、
【まほうのたて】や
【ドラゴンシールド】を装備できるので呪文・ブレスにも対抗できるし、
【しのびのふく】や
【やみのころも】で回避率を上げればさらに打撃に対して強くなれる。
武器の面では序盤は戦士とほぼ同じだが、中盤は集団攻撃武器が多くなる。戦闘開始後、誰よりも素早く動き、数が多くて弱い敵を一網打尽にするさまは、見ていて爽快である。
眠りの杖や魔封じの杖を持たせておいて、ターンの最初に使わせるというのもいい戦い方だ。
また、レミラーマやとうぞくのはなで落ちているアイテムを漏らさず回収できるという点からも初心者にお勧めできる。
ただし、勇者や戦士、武闘家と比べると力はかなり劣るため、中盤以降では攻撃役としては物足りない。
特に他の職業を経験していない場合、ボス戦ではアイテム係にしかなれない場合も多い。
物語が進むにつれて徐々に弱点が目立ち始めることになるので、早い段階で転職する、あるいは他の職から盗賊にすることを考えた方が良いだろう。
しかし、やり込むことを考えると最強職の候補に挙げられるのもこの盗賊。
まず注目すべくは、打撃職にもかかわらずレミラーマの為にMPが成長する点。
これは戦士や武闘家にはない利点であり、魔法も打撃も使える万能キャラを作ろうと思ったら、最終職は盗賊になる事が多いだろう。
【魔法使い】から転職させて、メラゾーマやイオナズンを使わせるとかなり強力。
打撃も魔法も使えるまさに万能キャラの誕生だが、縛りプレイ業界以外ではなぜか認知度が大変低い。
ぜひとも一度活用してみることをお勧めする。
また、「盗み」の存在から、やりこみプレイのお供・種集めなどのアイテム収集にも有効。
盗み率は上記のとおりであり、例えば、SFC版の盗賊レベル50がドロップ率1/128の敵と戦った場合、
(50÷16)+1=4(小数点以下は切り捨て)、4×1/128=4/128、つまり1/32の確率で盗みが成功する。
ドロップアイテムと異なり、盗み判定を行う対象は倒した順番に関わらず敵の中からランダムに一体。
盗賊が二人以上いる場合、それぞれが盗み判定を行うために盗み成功率はさらに上昇する。
何人いようと一回の戦闘で盗める数は一つのままだが、人数が増えるほど成功率は上がっているので安心あれ。
また、盗賊ならではの能力として、「装備可能な者しか使用できない、剣の道具使用時効果を使うことができる」というものがある。
Ⅲの武器には戦闘中に「どうぐ」コマンドで使うことで呪文と同じ効果を発揮するものがあるが、その中には装備できない職でも使うことが出来る武器(いかづちの杖など)と、装備できる職の者しか使うことが出来ない武器(裁きの杖など)が存在する。
盗賊は後者の武器のうち「剣」に分類されるものの効果を、装備はできなくても発動させる事ができるのだ。
具体的には、
【くさなぎのけん】(ルカナン)
【いなずまのけん】(イオラ)
【ふぶきのつるぎ】(ヒャダルコ)
【らいじんのけん】(ベギラゴン)
【おうじゃのけん】(バギクロス)の5種類の武器を使用する事が可能。
しかし、これは意図して付加した能力ではなく、道具使用が可能な武器を誤って勇者のものにしてしまったという設定ミスらしい。
このため、GBC版では削除されてしまった。
ベタ移植である
Wii版Ⅰ・Ⅱ・Ⅲでは使用可能であり、Wii版公式攻略本でも盗賊はこれらの剣が使用可能な旨が書かれている。
バランスのとれたステータスと他の職にはできない能力を併せ持ち、ルイーダの酒場で登録できる職の中では最強とも称される強力な職。
FC版時代からのプレイヤーには「Ⅲのバランスを崩壊させた最大の戦犯」と目の敵にされる事すらある。
弱点といえば、FC版発売から二十余年が経過した今日も絶大な人気を集める女僧侶や女戦士等々を擁するⅢのキャラでありながら、ビジュアル的な人気がやけに低い事くらいであろうか。
また高レベル帯での能力の伸びが悪いのもやや難点とは言える。
ちなみに、GBC版で
【モンスターメダル】を集めている場合は外したほうがいい。
アイテムを盗んだ場合はモンスターメダルが出現しなくなってしまうためである。
DQⅥ
職補正
ステータス |
補正 |
力 |
-10% |
素早さ |
+20% |
身の守り |
-30% |
賢さ |
-10% |
かっこよさ |
-20% |
最大HP |
-10% |
最大MP |
-40% |
習得特技と必要戦闘回数
職特性
戦闘後に時々アイテムを盗む。熟練度に比例して盗む確率が上がる。
盗みの発生率はドロップ率×(熟練度+1)×1/4
上級職
解説
しのびあし、とうぞくのはな、レミラーマと非常に便利な呪文・特技をおぼえるので一人は欲しい。
ステータスは素早さ以外オールダウンだがそれほどひどい下げ幅ではない。成長も早い。
この職業と商人・魔物使いをマスターすることで上級職「レンジャー」に転職できるが、肝心のレンジャーがあまり強くないので結局馬車要員(二軍)が就くことが多い。
オート盗み能力を持っており、戦闘後、戦闘開始時に出現していたモンスター全ての中からランダムでアイテムを盗んでいることがある。
ニフラムやバシルーラ、ともえなげ、つきとばしで消滅した敵や、逃げてしまった敵のドロップアイテムも盗む対象となる。
ゆえに「はぐれメタルを逃したが、しあわせのぼうしは盗んでいた」なんてことも有り得る。
ただし、経験値やゴールドが入る状態で戦闘を終了させないと盗み判定は行われない模様。「◯◯はいなくなった」ではNGなため、目的の相手でなくともいいので最低一体は倒しておく必要がある。
ダークドレアムから
【はぐれのさとり】を盗む際にはパーティの内3~4人を盗賊マスターにして戦うのが基本。
DQⅦ
職補正
ステータス |
補正 |
力 |
-10% |
素早さ |
+20% |
身の守り |
-30% |
賢さ |
-10% |
かっこよさ |
-20% |
最大HP |
-10% |
最大MP |
-40% |
習得特技と必要戦闘回数
職歴技
職特性
戦闘後に時々アイテムを盗む。熟練度や戦闘に参加する盗賊の人数に比例して盗む確率が上がる。
上級職
解説
性能自体はⅥと大して変わっていないが、重要呪文レミラーマが海賊に栄転した。
Ⅵのレンジャーと違って海賊は割と強めな職業なので、マスターしといて損は無い。
もう1つの上級職である「魔物ハンター」は性能が微妙だが、
羊飼いの特技が優秀なので、そのついでで極めてしまってもいい。上級職にしては成長も早い。
職歴技はどれも微妙。特に戦士との職歴でおぼえるぬすっと斬りは、成功率が恐ろしく低い地雷特技なので注意。
Ⅵと同様の盗みボーナスも持つが、海賊や魔神ブドゥにも同じ能力がある。なのでこれらに就けるなら、敢えて盗賊のままいる必要は無い。
なお、心はルパンとは違って盗めない。
DQⅦ(3DS版)
習得特技と必要戦闘回数
※職補正、特性はPS版と同一
解説
下級職の中でも、習得特技がガラリと変わった職。
エンカウントシステムの変更によりしのびあしが削除されたが、海賊からトラマナとレミラーマ、吟遊詩人からインパスとトヘロス、職歴技からぬすっと斬りが加わり、特技の数が7から11へ激増。
名実ともに移動呪文のエキスパートになった。
特にダメージ床の影響が大きい早期にトラマナを習得できるようになったこと、レミラーマの帰還は地味に大きい。
上級職の魔物マスターが最重要職の一つに出世していることもあり、早めに就いておきたい職である。
だが、残念ながらマスターで覚えるぬすっと斬りのガッカリ性能はそのままである。
職業コスプレは黒い頭巾にゴーグルと赤い頭巾、加えて男性陣は黒のレザースーツ、女性陣は黒レザーのチューブトップにショートパンツ。
盗賊というよりもトレジャーハンターのイメージだろうか。
DQⅨ
能力値
ステータス |
Lv99能力値 |
12職中順位 |
最大HP |
510 |
6 |
最大MP |
132 |
9 |
力 |
299 |
7 |
素早さ |
410 |
2 |
身の守り |
241 |
6 |
器用さ |
402 |
2 |
魅力 |
58 |
12 |
回復魔力 |
81 |
7 |
攻撃魔力 |
0 |
12 |
解説
他職業との比較
ステータス |
最大HP |
最大MP |
ちから |
すばやさ |
身の守り |
きようさ |
みりょく |
回復魔力 |
攻撃魔力 |
ランク |
C |
D |
C |
A |
C |
A |
E |
E |
‐ |
(E:最低値 D:低い C:普通 B:平均より上 A:高い S:非常に高い +:そのランク内で上位 ‐:0)
名の通り盗賊、ダンジョン探索やアイテムを盗むことを得意とする。
わずかながらも初歩的な回復呪文が使え、序盤はやくそうを節約できるので頼りになる。
能力的には平均的で、素早さや器用さが高いスピード型の戦士系。
上級職レンジャーは似たような性能で回復呪文も強力ではあるが、盗賊の方が素早さが上回り装備も優秀。
そのため一概にレンジャーの下位互換と決めつけることは出来ない。
しかし、旅芸人ほどではないが長所の部分で見ても他に優秀な職業が居るため、やや半端な印象が残る。
武闘家やレンジャーに比べると装備が比較的優秀なので、サポートとしては旅芸人と似た運用方法になるだろう。
装備面では旅芸人により盾が装備できない分、若干脆いので注意が必要。能力的には旅芸人より上なので総合では大差は無い。
盗賊の必殺技は
【お宝ハンター】。
敵1グループのアイテムドロップ率を100%にする。
一応通常・レア双方ドロップする可能性はあるが、当然ながら通常アイテムの方が確率が高く、1回の戦闘でドロップするのは通常・レアの内どちらか一方のみ。
レアの方が欲しいなら重ねがけ有効でレアを確定させることができる超必殺技の
【スーパールーレット】を狙うべき。
また対象が「1グループ」というのも割とネック。何匹出現しても同一グループならアイテムは1個しか手に入らない。
装備・スキル考察
所持スキルは剣、短剣、爪、素手、おたからスキル。
装備は武闘家以上旅芸人以下と言ったところか。重装備などは装備出来ないが、軽装や服などは装備可能。
しかし初めは盾が装備出来ないため、耐久力は平均程度に留まる。耐性に関しても同様。
平均的な能力を持っているため、補助的な特技をいくつか習得させておこう。
特に所持スキルの「おたから」の「ぬすむ」は盗賊の役割を考えると必須といえる。
武器関係は所持スキルを考えると範囲攻撃はやや苦手。場合によっては他職業の武器を装備させることも考えた方が良い。
序盤から盾を装備出来ないのはきつい。終盤だとボスクラスの痛恨で即死もあるため、HPの強化か盾スキルを極めるのも手。
- 剣
最も優れた武器と言える。ただし隼の剣とある程度の力があること前提の話。
「はやぶさぎり」や「ミラクルソード」が強力。盗賊のMPなら乱用しなければMP切れも無いだろう。
基本的にこの武器を選べば間違いはない。間違いが無さすぎてつまらないくらい。
- 短剣
毒針などは装備を入れ替えるだけで十分だし、わざわざスキルを振ってまで使う技も無い。
せいぜいキラーピアス目当てだが、隼の剣があればそれも必要は無くなる。早い話、剣の劣化なので要らない。
- 爪
剣より攻撃力は低いが、序盤から使用できる「ウィングブロウ」やコストゼロの「タイガークロー」が強力。
マシン系が得意で、序盤から強力な単体攻撃を使えるのはありがたい。
しかし単体攻撃しか存在しないため、範囲攻撃を使えるメンバーが他に居ないと少々辛くなってくる。
- 素手
単体攻撃、グループ攻撃、全体攻撃、バリエーションは広いが、盗賊の攻撃力では活用するのが難しい。
力を強化すること前提であれば「ばくれつけん」や「かまいたち」が猛威を振う。
- おたから
パッシブスキルはHP+20、器用さ+40、素早さ+60とやや地味。しかし探索に便利な特技が揃っている。
特に「ぬすむ」は盗賊だけでなく、4人とも覚えさせたほうがアイテム収集の効率が良くなる。
秘伝書は戦闘終了時に自動的にアイテムを盗んでいることがある「オート盗む」。盗賊が極めるのに相応しいスキル。
パーティ評価
- 本編
すぐにホイミは覚えないものの、ベクセリア辺りで習得するため便利。
力もそれなりにあり、素早さが高いので場合によっては戦士より役に立つ。
最初のうちは武器スキルを育て、合間を縫って「ぬすむ」などを覚えさせていこう。
終盤になると他の前衛にやや見劣りしてくるが、それでもまだ活躍は出来る。
- 宝の地図
HPと力の強化、盾スキルを極めておこう。
この段階になると盗賊で戦うのは少々厳しくなってくる。素早さの高さを生かしたサポート役や盗む要員として運用するのが妥当。
地味に必殺技も便利。錬金を頻繁に利用する頃なので、必殺技率を高める装備をしておけばドロップアイテムの入手率も上がる。
魔法戦士のフォーススキルはぜひとも覚えさせておこう。
- 魔王戦
かなり厳しい。攻撃力に不満があるため、魔王戦には向かない。
旅芸人と同じくサポートをメインにするのが一番だが、このポジションはあまり需要が無い。
火力に貢献したい場合、かなり力を上げて強力な鞭を装備していれば、「双竜打ち」でそれなりのダメージが期待できる。
または器用さと力を上げていれば、サバイバルスキルの「オオカミアタック」ならレンジャーに次ぐくらいの火力は出せる。
しかし、同じ特技を使うにしろ他の職業の方が強いため攻撃面で盗賊を選ぶことは無いだろう。
習得呪文
DQMCH
解説
モンスターのサポート役に特化したCHの盗賊は「盗む」専門キャラと化した。
戦闘時の能力は「敵のアイテムを盗む」一択である。
もちろんランクが上がるごとに盗みの成功率も高まり、究極連携ならほぼ確実に盗めるようになる。
それ以外に移動時のコマンドで、インパス・タカのめ・レミラーマなどの多彩なサポート技を使いこなす。
またフィールド上のランダムイベントで、所持金を盗もうとする盗賊の罠を見ぬいて回避したり
寄付と称して金をだまし取ろうとする偽僧侶を、犯罪に詳しい盗賊の視点から見破ったりといったイベントが発生。
宝を手に入れるだけでなく、それを奪い取られることもないようにキャラバンを支えてくれる。
もう一つの利点として、盗賊がキャラバンに加入するとベースキャンプ内で預かり所を開く。
オーブを大量に集めなければならない後半、アイテム枠を確保してくれる預かり所はありがたい存在になるだろう。
ストーリー本編中で仲間にできるのはルプガナの
【ゲッツ】と、アレフガルド沼地の洞窟にいる
【ドギー】?。
ランク |
ランク名 |
戦闘特技 |
特殊効果 |
1 |
盗賊 |
ぬすむ(敵のアイテムを奪う) |
インパス |
2 |
大盗賊 |
かすめとる(敵のアイテムをランク1より確実に奪う) |
インパス・タカのめ |
3 |
マスター盗賊 |
うばいさる(敵のアイテムをランク2より確実に奪う) |
インパス・タカのめ・レミラーマ |
最終更新:2013年05月18日 22:10