概要
Ⅱのサマルトリアの王子の肩書きであり、Ⅵ・Ⅶ・Ⅸにおける職業。
その名の通り呪文も扱う事の出来る戦士であり、物理攻撃に属性を付加した魔法剣系の特技も使いこなす。
NPCではⅦの
【カシム】が(設定上では)魔法戦士である。
なお、Ⅷの七賢者の一人
【シャマル】の肩書きは魔法
剣士であり、これとは微妙に異なる。意味するところはほぼ同じと思われるが。
DQⅡ
DQⅥ
職補正
ステータス |
補正 |
力 |
+5% |
素早さ |
−10% |
身の守り |
−15% |
賢さ |
±0% |
かっこよさ |
±0% |
最大HP |
−10% |
最大MP |
+10% |
習得特技と必要戦闘回数
マスター特典
転職条件
解説
戦士と魔法使いを極めると転職できる上級職。
サマルに似たのか、攻撃力では戦士に、魔法では魔法使いに勝てない中途半端なイメージが強く、
下級職二つの良い部分よりも悪い部分が色濃く現れてしまったようなステータスになっている。
HPと素早さ、身の守りにマイナス補正がかかり、力の高さは戦士に劣るという、レンジャーと並んでステータス面では心許無い上級職。
その上何故かこの上級職だけ「職業特性」が存在しないという不遇っぷり。
バトルマスターが物理攻撃を防ぐのだから、攻撃呪文くらい防げてもよかったと思うが···
マスターまでの早さはスーパースターに次ぐが、残念ながらこの職業は勇者への転職条件に含まれていないため、主人公はこの職業を極めるだけでは勇者になることは出来ない。
そもそも強みのメラゾーマ自体が、やまびこのぼうしを装備できない主人公との相性が悪い。攻略本のイラストに騙されてしまわない様に。
他のキャラの場合も勇者への道のりが遠のいてしまうが、そもそも主人公以外を勇者にすること自体がやりこみの領域なのでそこまで気にする必要はないだろう。
3種類の魔法剣は、対応する属性の耐性を持たない敵には1.3倍の威力を発揮する特技で、
バイキルトが有効かつ武器の追加効果も発揮されるため、上手く使いこなせればそれなりに強力。
ただ、DQでは肝心の敵の耐性を読むのが難しく、扱いが難しい。他に良い特技が多いため、使う人は多くない。
習得呪文ではバイキルトとメラゾーマが強力だが、バイキルト(とバシルーラ)は賢者でも習得が可能なため、
実質メラゾーマだけがこの職業の固有の強み。
このメラゾーマ+
【やまびこのぼうし】 の組み合わせはかなり強力なのだが、
肝心のやまびこのぼうしのはクリア前に入手することが困難ととことんついていない。
確かに「やまびこメラゾーマ」は強いがやはり補正自体は勇者の下位でしかないため、最終的にこの職業で固定する必要も無いだろう。
DQⅦ
職補正
ステータス |
補正 |
力 |
+5% |
素早さ |
−10% |
身の守り |
−15% |
賢さ |
±0% |
かっこよさ |
±0% |
最大HP |
−10% |
最大MP |
+10% |
習得特技と必要戦闘回数
マスター特典
転職条件
解説
ベギラゴンが使えるようになったものの(というか魔法使いで習得できたものが魔法戦士に移っただけ)、相変わらず特技が微妙。
ステータス補正もまったく変わらず、
【パラディン】や
【バトルマスター】に比べるとかなり見劣りする。
一応今作では勇者の条件は上級職3つを極めることなので、この職業もカウントされるが、最上級職(
【ゴッドハンド】・
【天地雷鳴士】)とは全く関係がない。
その上魔法戦士は下級職がそれぞれ最上級職への道のスタートラインにもなっているため、余計にスルーされやすい。
バイキルトは早い段階で覚えれば役に立つが、最終盤になって
【オチェアーノの剣】の道具使用で同じ効果を得られてしまう。
メラゾーマは呪文の中では確かに強力だが、山彦の帽子を使って2連続で放ってもほぼ劣化
【アルテマソード】でしかない。
……果たして、前作から続投させる意義はあったのだろうか。とことん不遇な職業である。
メラファイターなのに炎関係の技では無くマホカンタを覚えたり、バイキルターなのにバイキルトでは無く火炎切りを覚えたり、スペルキラーなのに魔法対策技では無くバイキルトを覚える……と、Ⅵと違い取得呪文・特技と職歴の名前がかなりチグハグである。
職歴名称だけを前作から流用し、取得呪文・特技を変更した結果だろうが。
あまりのお粗末さに、この職業が適当な扱いになってしまっていることが丸分かりである。
DQⅦ(3DS版)
習得特技と必要戦闘回数
※転職条件、職補正、特性、マスター特典はPS版と同じ
※人間下級職と被るベホイミ、バギマに限って引き継ぎ可
解説
中途半端な僧侶呪文やライデインでさらにサマル臭が強くなった残念職。
新技ミラクルソードも微妙な性能の上、勇者☆2で3色魔法剣もろとも丸パクされてしまった。
習得呪文を見てもらえばわかるが、実用的な呪文は賢者で代替が効くのでこの職業をやる必要が正直言ってない(アイデンティティであったメラゾーマですら賢者も使える)。
攻撃にしろ魔法にしろ専門に劣るならもうちょっと独自性ぐらいはあっても良かったのでは。
他の上級職と比較すると存在意義すら分からないほど弱体化されてしまっている。やはり続投させる必要は無かったのではないだろうか…。
どうせならミラクルソードじゃなくフォースを持ってくればもっと役に立っただろうに。スタッフにはバランスを考えてほしかった…。
DQⅨ
転職条件
- クエスト109「フォースイメージ」をクリア
(「魔結界」を使い、その状態でメタルスライム3匹に止めを刺す)
メタルが絡むため他のクエストより難易度がやや高い
能力値
ステータス |
Lv99能力値 |
12職中順位 |
最大HP |
540 |
3 |
最大MP |
226 |
5 |
力 |
351 |
5 |
素早さ |
173 |
9 |
身の守り |
243 |
5 |
器用さ |
110 |
10 |
魅力 |
185 |
4 |
回復魔力 |
0 |
12 |
攻撃魔力 |
282 |
2 |
解説
ステータス |
最大HP |
最大MP |
ちから |
すばやさ |
身の守り |
きようさ |
みりょく |
回復魔力 |
攻撃魔力 |
ランク |
B |
C |
B |
D |
C |
D |
B |
- |
B |
(E:最低値 D:低い C:普通 B:平均より上 A:高い S:非常に高い +:そのランク内で上位 -:0)
上級職の一つで従来の魔法戦士とは一味違う能力を持つ。
魔法戦士と謳っているが、戦士の比重が大きく力やHPが高め。極端に低い能力も無いが、特別高い能力も無い。
攻撃魔力が魔法使いに次いで高いが、攻撃呪文は覚えず全て補助呪文となっている。
バトルマスター並のHPとパラディン並の力、賢者を超える攻撃魔力を持つと言えば少しは強そうに感じるだろうか。
【こうげき魔力】は敵に掛けるタイプの補助呪文は成功率に影響するため、高いほど安定する。
従来の魔法戦士はどちらかというと平均的な能力で勇者の下位互換のような印象だったが、
Ⅸの魔法戦士は極端に高い能力は無いが、素早さと器用さが若干低い程度の欠点しかないのでスペック的には過去作の勇者に近い。
ただし、Ⅸでは極力万能職というものを廃止しているため、魔法戦士も決して万能職といえるほど強化されたわけではない。
攻撃魔力はBと賢者より高いものの、スキル未強化だと呪文の成功率があまり高くはならない。
更に素早さがDランクと補助を使うキャラとしては遅すぎるため、何らかの手段で補う必要が出てくる。
武器を使って戦い抜くには力が必要となり、状態異常や弱体をメインにするなら攻撃魔力と素早さの強化は必須になる。
今までの魔法戦士は能力が微妙なだけでなく、覚える呪文や特技も中途半端で余り物のようなものばかりだったが、
Ⅸでは全職業中、補助呪文が最も豊富で、敵を間接的に無力化する能力に長けているというオンリーワンな能力を得た。
しかしバイキルトなど効果の強い呪文は習得が遅いため、その辺りでは魔法使いに後れを取る。
また、補助呪文が最も充実してはいるが、全てを網羅しているわけではない。決して万能ではないのだ。
先の通りⅨの魔法戦士は攻撃呪文を一切覚えないため、純粋なダメージソースは打撃がメインとなっている。
力の値はバトルマスターや戦士に劣るが、それでも補助を併用すれば決して足手まといにはならない戦闘力は備えている。
純粋な戦士系と違い、MPがかなり高いため、特技を積極的に使えるという大きなメリットもある。
また、力と攻撃魔力の合計値が最も高く「ギガスラッシュ」や「ジゴスパーク」などの威力を最も引き出せる。
最大のウリである「フォース」は攻撃にも防御にも使えるドラクエⅨで屈指の有能スキルとなっている。
習得すれば別に魔法戦士でなくとも使えるのだが、それを差し引いてもⅨの魔法戦士は今までとは別格の存在と言える。
ただし、補助呪文と同様に、フォース相手の耐性の穴を知る必要があるため使いこなすには少し時間が掛かる。
敵の耐性や属性を事細かに考慮して呪文や特技を使い分ける必要があるが、
上手く嵌れば被害を最小限に食い止めつつ敵を殲滅が出来るため、そんな戦い方に魅力を感じたら魔法戦士を使ってみるといい。
歴代シリーズの魔法戦士の中で唯一、日の目を見ていると言って良い。間違いなく歴代最強の魔法戦士である。
装備・スキル考察
装備面は割と優秀、初めから剣や盾を使えるのは勿論、弓を持てるのはありがたい。
防具に関しては魔法戦士は戦士と同じような鎧が使え、帽子も色々装備が出来るため属性耐性も状態耐性も優秀。
アクセサリーは素早さを強化すれば、より呪文を生かすことができる。
取得スキルは剣、杖、弓、盾、フォース。
杖は魔法戦士ではほぼ生かせないので、剣か弓が良い。
魔法戦士は、剣の「ギガスラッシュ」などの魔力依存特技を最も生かすことが出来るためオススメ。
- 剣
基本的な攻撃力が高いが、「ギガスラッシュ」も魔法戦士が使えば強力。
「はやぶさぎり」や「ミラクルソード」は単体スキルだが、MPの高い魔法戦士ならバンバン使っていける。
- 杖
攻撃力が低いため魔法戦士が選ぶメリットは無い。
強いて言えばMPの強化だが、魔法戦士は呪文を使ってるだけならMPにはまず困らない。
- 弓
何と言ってもMPを回復しつつ攻撃できる「天使の矢」が強い。ほぼMPを無尽蔵に使っていける。
単体攻撃には「さみだれうち」が強く、全体攻撃「シャイニングボウ」は秘伝書が必要になるが強い。
- 盾
優先する必要は無いが、余裕があればある程度振っておくと便利。
- フォース
固有スキルである【フォース】は強力なので是非極めておきたいところ。
パッシブスキル自体は、力と魅力が+10、身の守り+20、HPと攻撃魔力が+30上昇と微妙だが、
最初の「ファイアフォース」と「アイスフォース」を覚えるだけでかなり戦術の幅が広くなる。
魔法戦士の秘伝書を入手すれば、仲間全員にフォースをかけられる「フォースマスター」の能力を得られる。
呪文考察
魔法戦士の呪文は攻撃呪文や回復呪文などはなく、全て補助呪文となっている。
そのため相手の耐性を把握していないと扱いづらい。魔法戦士の敵に仕掛ける補助呪文は攻撃魔力依存で成功率が上がる。
呪文を有効に使うためには攻撃魔力と素早さの強化が必須といえる。
- バイキルト
魔法使いに比べ習得が遅いのでクリアに間に合わない可能性がある。
- ピオリム
魔法戦士が敵に先手を取るためには必須。クリア後のボス相手にも役に立つ呪文。
- ルカニ・ルカナン
攻撃魔力がやや低い魔法戦士は魔法使いより成功率が若干低い。かなりの敵に通用する。
- ボエミ・ボミオス
相手より先手を取らないと素早さを下げる意味がなく、魔法戦士は素早さが低いので使いづらい。空気。
- ラリホー・ラリホーマ
マシン系やエレメント系には効かないことが多い。クリア後以降は効きづらい敵も増えるので過信は禁物。
- メダパニ・メダパニーマ
Ⅷに比べ耐性を持つ敵が増えた。マシン系も一応効くが効きにくい。アイアンブルドーに効くのはありがたい。
- マホトーン
Ⅸでは魔法戦士専用呪文となった。呪文を使う敵には比較的効きやすいので被害を減らしたいならオススメ。
- マヌーサ
地味だが、打撃主体の敵には効果絶大。高レベルの宝の地図の敵にも意外と効く。
パーティ評価
能力的には戦士に近い。
本編
上級職なのでクエストをこなして転職する必要がある。
HPや身の守りは武闘家と同等だが、装備の差で防御力ではこちらが上回る。
力も低くはなくMPが高いため本編時点でも特技を積極的に使っていける。
補助呪文は要所で使うようにして無駄打ちを避けるようにしよう。
フォースはファイアフォースだけでも早い段階習得しておくと後々非常に便利になる。
宝の地図
敵の耐性が全般的に上がっているため、攻撃魔力を上げて補助呪文を使っていこう。
「やまびこのさとり」を併用すれば試行回数が増えるため、事実上成功率も上昇する。
「ギガブレイク」や「ジゴスパーク」が使えるなら、魔法戦士に使わせるとダメージ効率が良い。
戦力的にも十分頼りになるが、パラディンもパーティに居ると若干攻撃の手が緩くなる。
魔王戦
役割としては攻撃と補助の両方を担当することになるが、
どちらかの役割に特化しているわけではないので考えて使わないと上手く機能しない。
魔王相手には補助呪文は効きにくく、効いたとしても相手が単独のためもっと他に効率の良いやり方が見つかる可能性もある。
ただし、進行具合によっては必要な武器やスキルが揃っていないこともあるので、
「やまびこのさとり」で成功率を底上げした異常・弱体呪文なら手間こそ掛かるが使えなくもない。
どちらかといえばバイキルトやピオリムなど味方に使う呪文やフォースなどをメインな役割になるだろう。
攻撃役として考えるなら、コンボの主導や銀河の剣で「はやぶさぎり」などの攻撃補助を任せるといい。
また、ムチスキルの「双竜打ち」なら戦士に次ぐくらいのダメージを与えられる。
習得呪文
最終更新:2013年06月10日 20:58