概要

簡単に言うとゲームを進められなくなってしまう状態に陥ること。「詰み」とも呼ばれる。
ドラクエに限った話ではないが、この項ではドラクエにおけるハマりについてのみ詳述する。
ハマりには原因や結果などの違いにより、いくつかのタイプがある。

1:バグ

ゲームのシステムに予想しえないことが起こり、ゲームを進められなくなってしまう場合。
大抵致命的な結果になってしまうことが多い。意図的にバグを起こした結果、こうなってしまう場合もある。

Ⅶに特に多く、代表的なのは【魔法のじゅうたんバグ】【学者増殖バグ】など。
特に絨毯のバグは回避不能なのでどうしようもない。
他には、SFC版Ⅱでローレシア城の犬に【ラーのかがみ】を使うと、なぜかムーンブルク王女が仲間になるイベントが発生し、鏡消失→実際には王女仲間にならず→ルプガナ行けない という致命的なバグなどがある。

回避可能なバグは起こる原因を知っていれば回避できるが、そうでないものは普段から冒険の書をこまめに書いたり、複数の冒険の書を作るなど保険をかけておくしか対策がない。

この他、SFC版Ⅴの【HP無限バグ】のような、設定の消し忘れに伴う偶然の一致でハマってしまう例も存在する。
また、【フリーズ】やビジー状態なども広義のハマりと言えるだろう。

2:仕様の裏

ゲームシステムの裏をついて起こってしまうハマり。

有名なものではFC版Ⅲにおける【はんにゃのめん】のハマり。
【勇者】にこれを装備させた状態で1人、もしくは勇者以外誰も【ルーラ】を使えず、誰も【キメラのつばさ】を所持していないパーティでバラモスを倒すと、アリアハンに戻れなくなるというハマりがある。

他にはFC版Ⅱの【ロンダルキアのほこら】で復活の呪文を聞いた後【ろうやのカギ】を捨てると下界に戻れなくなり、ハマってしまうというものもある。
しかしこちらは頑張って王女がアバカムを覚えるとハマりから抜け出せる。

3:キャラハメ

町の人などのNPCキャラに挟まれ、脱出できなくなってしまうことによって起こるハマり。
ドラクエは聖剣伝説などとは違い、NPCキャラを押してどかすことができないので、こういうことが起こる。

有名なのはSFC版Ⅴの【ポートセルミ】の灯台に居る猫。
この猫は机の周りを回っているので、迂闊に近寄ると挟まれて脱出できなくなってしまう。
この灯台はポートセルミ住人の間で「怪物が住んでいる」という根も葉もない噂が立っているのだが、この猫こそ怪物に相違ない。
またⅦでも過去のダーマ神殿の神官にハメられたりする。

ドラクエはNPCを押してどかす事は出来ないが、その場から移動する呪文はあるので、こういった現象が起こるのはルーラ、リレミト、ラナルータなどで脱出できない場所に限られる。

4:ゲーム難易度

特定の場面において、ボスが強すぎる等の関係でゲームの進行がストップしてしまう事。
戦闘に勝てば抜け出せるため厳密な「ハマり」ではないものの、以下のような条件が重なることで
プレイに強い絶望を感じ、そのまま投げ出してしまうような状況をハマりと呼ぶことは多い。

  • 直前のセーブのタイミングの関係で、やり直すと大幅な巻き戻しを強いられる
  • 味方をあまり強化できない状態でボスを倒さないと脱出できない
    • レベルを上げようにも周囲の敵が強い、経験値が低いなど、苦行
    • ゲームシステムの関係でレベルを上げるだけでは強化に直結しない
    • 転職や買い物による強化が自由にできない
  • ハマった状態から後に戻れなくなる(セーブできてしまうor強制セーブがある)

有名なのはPS版Ⅶの過去【ハーメリア】編だろう。
水没イベントが起こると、現代へ戻る旅の扉が使えなくなる上、その時代にある街などの施設も軒並み使用不可能になる。
転職できない、【山奥の塔】の中のよろず屋以外では買い物ができない、レベルを上げようにも雑魚しかいない海面か、パーティの状態によっては普通に全滅できる強敵がひしめく【海底神殿】しかない。
おまけにパーティメンバー(特にHPの低い【マリベル】)がHPに強烈な下降補正がかかる【魔法使い】に就いているなど、レベルを上げても殆ど意味をなさないような条件が揃う事さえある。
挙句の果てに、この状態になった後でもセーブをする事が可能なので、上書きセーブをしてしまったら脱出方法が閉ざされてしまう。
上記の条件をほぼ全て満たしていると言えよう。

ちなみに、3DS版では洪水中も現代に戻ることができるようになり、ハーメリアでハマるということは起こらなくなった。


最終更新:2013年09月26日 09:59