日本最高峰のオーケストラ。略称はN響。
交響組曲ドラゴンクエストシリーズを最初に録音したオーケストラである。

Ⅲ、Ⅳ、Ⅴと演奏したがどれもかなり昔の録音(今から20年以上前)のため、音質はあまり良くない。
しかし演奏技術は高く、ゲームで流れる音楽を忠実に再現した演奏であるため、評価は非常に高い。
中でも弦楽器の演奏が上手く、抜群の安定感を誇る他、
打楽器も上手く、オーケストラの中でもしっかりした存在感を放ち、インパクトを与えてくれる。

RPGの目玉である戦闘曲やフィールド曲の演奏に定評がある。
特に戦闘曲のスピード感は他の追随を許さず、それでいて崩れることも無く正確に演奏する。途中でテンポがモタつくことも無い。
N響演奏の戦闘曲は、魂をアツくさせてくれること間違いなしである。
それ以外にも全体的にテンポの選択のセンスが良く、情緒的な曲は1音1音ゆったりと演奏するし、
激しい曲や勇敢な曲は速めのテンポで演奏され、聴く者の高揚感を煽る。

Ⅲ、Ⅳの楽曲において、N響はFC版のテンポをもとに演奏しているためなのか、
リメイク版と同じテンポである都響版、ロンドンフィル版とは大きくテンポが異なる曲もある。
上記の戦闘曲も含め、大抵はN響の方がハイテンポ。

ちなみにⅤのPS2版は、一部の曲を除きほぼ全部のBGMが、N響のフルオーケストラで奏でられている。
音楽の質にこだわるプレイヤーにとって、ⅤのPS2版は相当に贅沢なソフトと言えるかも知れない。

N響の首席奏者4人からなる「マティアス・ムジクム・カルテット」が「弦楽四重奏によるドラゴンクエスト」の演奏・録音をし、コンサートも行った。
楽団の中に『ドラクエ愛好会』なる物があったらしいが現在もあるかは不明。

最終更新:2012年11月14日 16:33