概要
この項目では、敵モンスターの行動パターンについて記述する。
リンクを貼ってある行動パターンは、そちらに詳細を記述するので、併読を推奨する。
これらのパターンについては、裏設定であるため公式ガイドブックや普通の攻略サイトには載ってないことが多い。
だがある程度詳しいサイト(当wikiやいわゆるやり込み系のサイト)には、詳細が書いてあることも。
主にバランス調整のためのシステムなのだが、ローテーション行動などは知っていると次の手が読めるため、逆にバランスブレイカーにもなり得る。
そのため、素のゲームバランスを楽しみたいのなら閲覧を控えることを推奨します。
逆に、低レベルクリアなどを目指しているプレイヤー達にとっては、まずこれについてよく知ることが勝利への第一歩となっている。
基礎的な部分・用語について
まず最初に、DQに登場する全てモンスターは、作品ごとに一定の数の行動が割り振られている。
Ⅰ~Ⅲでは8種類の行動が(FC版Ⅰのみ16種類)、
Ⅳ~Ⅸでは6種類の行動が、全てのモンスターに設定されている。
例えば、Ⅱの
【スライム】と
【おおなめくじ】はどちらも通常攻撃しかしてこないように見えるが、
実際にはスライムの場合は、攻撃×6・逃げる×2 という設定になっており、
おおなめくじの場合は、攻撃×8 と全ての行動が「攻撃」という設定になっている。
また、メタルスライムの場合、逃げる×4・ギラ×3・ラリホー×1 なので、1/2という高確率で逃げるのである。
「行動パターン」とは、これら6種類(8種類)の行動をどういった形で選択するのかということを表したもの。
大きく分けて確率で選択される「ランダムタイプ」と、一定の順番で選択される「ローテーションタイプ」存在する。
さらにそれに
【判断力】と
【制限行動】が加わって、実際のモンスターの行動が決定されることになる。
「判断力」は、モンスターの頭の良さのこと。詳しくは
こちら。
簡単に言うと、これが高い場合は不要な行動や効果が無い行動は選択肢に含まれなくなる。
(呪文を封じられたら呪文を使わない、守備力が高くてダメージが与えられないキャラへの通常攻撃は控える、など)
「制限行動」は、同一グループ内での選択回数が制限されている行動のこと。詳しくは
こちら。
要約すると、ターンの内にそのグループ内で既にその行動を取った者がいる場合は、その行動は選択肢に含まれなくなる。
これらの要素によって全ての行動ができなくなった場合は、仕方なく通常攻撃を行う。
判断力が高く、かつ普段は絶対に通常攻撃を行わない敵であっても、
全ての行動を無意味にしてしまえば、通常攻撃をする姿を見ることもできる。
実際の行動パターンの例
以下ではDQⅥに登場する
【じごくのたまねぎ】を例に挙げて詳しい解説を行う。
前述の通りⅥのモンスターには6種類の行動が設定されているため、それぞれAc1~Ac6と表記する。
じごくのたまねぎの行動パターンは「完全ランダム」というタイプのもので、全ての行動が1/6の確率で選択される。
じごくたまねぎに設定されている行動は以下の通り。
Ac1:通常攻撃
Ac2:ルカナン(制限行動)
Ac3:甘い息 (制限行動)
Ac4:甘い息 (制限行動)
Ac5:ルカナン(制限行動)
Ac6:通常攻撃
上記の通り、じごくのたまねぎはルカナンと甘い息が「制限行動」になっている。
6匹が1グループで出現したとして、ある1匹がAc2を選択し、ルカナンを唱えたとしよう。
すると、次に行動するじごくのたまねぎは、「制限行動」であるAc2のルカナンが選択肢から外される。
しかし、まだAc5にルカナンがあるため、もう1匹ルカナンを唱えることができる。
つまりじごくのたまねぎの場合、同一ターン内かつ同じグループ内では、2匹までルカナンを使える、ということになる。
甘い息も同様だ。
そして、先に行動した4匹がルカナンと甘い息を2回ずつ使用した場合、残りの2匹は必ず通常攻撃を行うことになる。
また、通常攻撃は「制限行動」になっていないため、同一グループ内の全員がこの行動を取る可能性もある。
行動パターンの種類
例として以下にⅧで設定されている敵の行動パターンの一覧を示す。
ランダム系
行動が確率で管理されているもの。
ローテーション系よりも分かりづらいため、かなり詳しく分析したサイトでないと知ることができない。
Ac2~Ac6のいずれかが選択肢に含まれない場合、その分の確率は1つ前の番号が選ばれる確率に加算される。
Ac1が選択肢に含まれない場合、Ac1が選ばれる確率は、1つ後ろの番号が選ばれる確率に加算される。
例えば、Ac4の行動が選択肢から外された場合、Ac4が選ばれる確率はAc3が選ばれる確率に加算される(Ac4→Ac3)。
(Ac3が選ばれる確率=Ac3が選ばれる確率+Ac4が選ばれる確率)
また、Ac3とAc4の行動が選択肢から外された場合、Ac3が選ばれる確率とAc4が選ばれる確率がAc2に加算される(Ac3→Ac2、Ac4→Ac3→Ac2)。
(Ac2が選ばれる確率=Ac2が選ばれる確率+Ac3が選ばれる確率+Ac4が選ばれる確率)
そして、Ac1の行動が選択肢から外された場合、Ac1が選ばれる確率はAc2が選ばれる確率に加算される(Ac1→Ac2)。
(Ac2が選ばれる確率=Ac2が選ばれる確率+Ac1が選ばれる確率)
さらに、Ac1とAc2とAc4の行動が選択肢から外された場合、
Ac1が選ばれる確率とAc2が選ばれる確率がAc3に加算され、さらにAc4が選ばれる確率もAc3に加算される(Ac1→Ac2→Ac3、Ac2→Ac3、Ac4→Ac3)。
(Ac3が選ばれる確率=Ac3が選ばれる確率+Ac1が選ばれる確率+Ac2が選ばれる確率+Ac4が選ばれる確率)
完全ランダム
行動番号 |
Ac1 |
Ac2 |
Ac3 |
Ac4 |
Ac5 |
Ac6 |
選ばれる確率(分数) |
43/256 |
42/256 |
43/256 |
43/256 |
42/256 |
43/256 |
選ばれる確率(%) |
16.80% |
16.40% |
16.80% |
16.80% |
16.40% |
16.80% |
どの行動をする確率も、およそ6分の1になっている行動パターン。
2確率ランダムA
行動番号 |
Ac1 |
Ac2 |
Ac3 |
Ac4 |
Ac5 |
Ac6 |
選ばれる確率(分数) |
70/256 |
70/256 |
70/256 |
16/256 |
15/256 |
15/256 |
選ばれる確率(%) |
27.34% |
27.34% |
27.34% |
6.25% |
5.86% |
5.86% |
Ac1~Ac3の3つが選ばれる確率が高く、Ac4~Ac6の3つが選ばれる確率が低くなっている行動パターン。
2確率ランダムB
テーブルは未調査。
Ac1~Ac4の4つが選ばれる確率が高く、Ac5、Ac6の2つが選ばれる確率が低くなっている行動パターン。
3確率ランダム
テーブルは未調査。
Ac1、Ac2の2つが高確率、Ac3、Ac4の2つが中確率、Ac5、Ac6の2つが低確率で選ばれるようになっている行動パターン。
該当する敵は非常に少ない。DQⅥの
【オーシャンナーガ】が該当する。
該当項目を参照のこと。
ローテーション系
行動が順番によって管理されているもの。
こちらは比較的分かりやすいため、ある程度詳しいサイトであれば書いてあることが多い。
バランス調整の策であるが、これを知ってしまうと次の手が読めるため、バランスブレイカーにもなり得る。
一方、低レベルクリアやタイムアタック等のやり込みではこれを知ることが非常に重要だ。
回ってきた行動が効果の無い行動だったり、または制限行動に引っ掛かったりした場合、その番号を飛ばして次の番号の行動を選択する。
該当項目を参照のこと。
該当項目を参照のこと。
複合系
ランダム系とローテーション系が合わさったもの。
ローテーション系より分かりづらいが、ランダム系よりは分かりやすい。
恐らく、ローテーションを見破られにくくするための策であろう。
やはり、ある程度詳しいサイトであれば書いてあることが多い。
該当項目を参照のこと。
該当項目を参照のこと。
複数の行動パターンを持ち合わせている場合。
該当項目を参照のこと。
最終更新:2013年04月25日 20:37