概要

スクウェア・エニックス取締役会長にして前社長。旧スクウェア出身。
旧スクウェアでも生え抜きではなく、以前は野村證券に勤めており、高い経営手腕を評価されていた。
また、かなりのゲーマーだったという話も聞かれる。

評価

2chにおけるDQ及び旧エニックスファンが下す彼の評価はあまり良いものを見ない。
「『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』はユーザーが張り付いていることが分かっている」
「バグは発売してからユーザーに直させる」などといった、ユーザーを舐めているような発言が批判を呼び起こすこともたびたびある。
実際にファイナルファンタジーXIVでは、明らかな欠陥品の状態で発売してしまい、FFの看板を大きく傷つけ、大批判を巻き起こした。
DS版DQⅥも、SFC版プレイ済みのユーザーから劣化移植として激しく批判されたが、どちらも間違いなく、彼のゲームに対する認識の甘さが露呈したことも一つの原因であろう。

また、開発コストをカットする方針を取り、実際にベテランの開発技術者を簡単に流出させてしまうことも多く、それも批判されることが多かった。
逆に言えば、売り上げ至上主義と言われることも多かった人物である。

何かと批判されがちではあるが、
  • Ⅷ以降の「DRAGONQUEST」としての本格的な海外進出
  • Ⅸの売り上げ本数がⅦを抜き最多を記録
  • アーケードゲームのノウハウがあるタイトーと経営統合して実現されたモンスターバトルロード
  • 天空シリーズ三部作のDS版リメイク(ただし上記の通りⅥは劣化移植の評価を受けている)
など、決して無視できない功績をドラクエに残している。

ちなみにFF及び旧スクウェアファンは
  • 劇場版ファイナルファンタジーの興行失敗等による経営悪化の立て直し
  • 任天堂との関係修復
などに高い評価を与えているものの、やはりXIVの失敗のダメージは大きく、現在は批判が目立つ。

そして会長へ…

2013年5月に社長辞任。事実上の更迭と見られている。
近年はもともと不振気味だったが、ドラクエ・FF以外のほぼ全てのコンテンツにおいては不振状態が長く続いており、2013年3月決算ではついに130億円もの赤字に転落した。それが致命傷になったと思われる。
結局、最後までドラクエとFFにおんぶに抱っこの状態を脱却することはできず、新しいブランドを創り上げて業績を回復することはできなかった。しかもFFの方は、ブランド自体が危機に瀕している。
結局のところ、経営再建や売る手法には優れていたのかもしれないが、肝心の「面白いゲームを作る」という意志や、開発陣を支援する能力には欠けていたのかもしれない。

最終更新:2013年11月24日 13:53