DQⅣ(リメイク版)

第6章の【エビルプリースト】戦で一度敗北した後、再び戦いを挑んだ際に戦闘前の会話で彼が言う台詞。

【進化の秘法】を極めた事で絶大な力を手に入れたが故の傲慢さが窺える。
こんな事を言われてしまっては、【エスターク】【デスピサロ】といった過去の魔王達の面目はもはや丸潰れである。
何者にも心から忠誠を誓う事など無く、全ては自分の理想を叶えるためだけに行動する彼の狡猾な性格が強く現われている。
ここまでアッサリと「死ね」など言うセリフは珍しいものである。

しかし、エビルプリーストが進化の秘法をここまで極めるまでには、
エスタークを始めとして、【エドガン】【バルザック】、デスピサロなど大勢の者達の努力と犠牲があった事を忘れてはならない。
そのため、少しぐらいは彼らの功績を称えてあげても良さそうなものだが、そんな事はおかまい無しに平気で切り捨てるところが何とも無慈悲であり、
進化の秘法のみならず、自分の理想を叶えるためにはどんなに汚い手段でも使う彼の邪悪さもここに極まったという感じである。

尚、この会話中、前回の戦いで化け物に変身していたはずの彼は元の魔法使いの姿に戻っている。
どうやら、変身しても自分の理性をしっかりと保ち続ける事が可能な上に、自分の意思で自由に変身を解いて元の姿に戻る事もできるようである。
進化の秘法をこれほどにまで完成させるには相当な改良が必要だったと思われるが、デスピサロの件から僅か短時間の間にこれをやり遂げた彼の努力と研究の成果は、
ある意味素晴らしいと言えるのかもしれない。

最終更新:2013年07月31日 22:33