概要
Ⅳ以降の作品に登場する武器。破邪の剣。
邪悪なる者に対抗する力を秘めた魔法の剣。
魔物の討伐に向かい、悪を討ち滅ぼす兵士たちのために作られた剣で、
数で圧倒してくる魔物と戦うために火炎の魔法が封じられている。
振りかざすと魔力が解き放たれ、魔物の群れを包み込むように聖なる炎が発生し、
巻き起こる炎の力で敵を攻撃することも可能。
魔力を秘めた剣の中では比較的入手しやすいのが特徴で、
一般人に向けても販売されており、呪文を使えない者の一人旅では特に重宝され、親しまれている。
登場作品は多めだが、デザインは作品によって大きく異なっている。
FC版Ⅳ~SFC版Ⅵまでは柄の部分の両側に金色のヒルトのようなものが付けられており、
刀身の部分にも同様の飾りが刃を包みこむように付いている。
宝剣と見るなら豪華で美しくもあるデザインなのだが、
実用品となると少々持ちやすさ・斬りやすさともに難がありそうなものとなっている。
ⅦとⅨ、リメイク版Ⅳ~Ⅵでは、
【十字架】を模したデザインに変更された。
ヒルト状の部分が無くなった代わりに刀身自体の先端が十字架状になっている他、
鍔の付け根や柄頭、飾り布の部分にも十字架があしらわれている。
ソードでは独自のデザインが与えられており、従来のものと比べるとかなりスタンダードな形状。
わずかだが鍔の部分が
【ロトのつるぎ】に近く、刀身部分は
【王者のつるぎ】に似ている。
なお、ダイの大冒険に登場する
【覇者の剣】はまた別物。
冒頭にも書いた通り、こちらは漢字で表記すると「破邪の剣」である。
DQⅣ
攻撃力は45で、価格は3500G。売却価格は2625。
戦闘中に道具として使用するとギラの効果がある。
勇者、ライアン、トルネコの他、リメイク版ではピサロも装備することができる。
【ミントス】、
【コーミズ】(五章)、
【スタンシアラ】で販売されている他、
【湖の塔】にある宝箱からも手に入れることができる。
リメイク版では
【ダークアーマー】が落としていくこともある。
一章では
【湖の塔】にある宝箱から入手でき、その時点では破格の攻撃力を持つため強力。
これがないと火力が激減し、
【ピサロのてさき】で苦労することになるため、絶対に見落とさないようにしたい。
また道具使用のギラの効果は、スカラを唱える
【リリパット】や集団で登場した敵を相手にする際に役立つだろう。
また、三章では
【レイクナバ】の武器屋で店番をしているとたまにこれを売りに来る客がいる。
これを買い取ると、武器屋の商品欄に破邪の剣が追加される。
客が破邪の剣を購入すると1本しかない破邪の剣は商品レパートリーからなくなってしまうので、三章では入荷した時点で間違って売ってしまわないようにバイトを中断し、以降はバイトしないのが吉。
トルネコが客として買う場合は、通常の武器屋と同じように何本買ってもなくならない。
一章と同じく、序盤にしては桁違いの攻撃力および道具使用でギラの効果を持つため、単純に武器としても役立つ。
トルネコにとってはこの上の武器が
【きせきのつるぎ】になるため、五章に入ってからお世話になる期間も長い。
が、それ以上に便利なのが金策。
簡単に資金を稼げる三章では、この性質を利用することで、かなり有用な資金繰りをすることが可能となっている。
どの章でも同じことだが、アイテムは五章に持ち越せても所持金は持ち越せないため、章移行前に所持金はアイテムに換えておくことが基本である。
破邪の剣の2625Gという売値は、三章で2番目に高いアイテム
【せいぎのそろばん】(売値:1200G)の倍以上。
よって、防具も売り払ってアイテム欄をこれでいっぱいにすれば、2625G×8=21000Gもの大金を五章に持ち越せる。
慣れたプレイヤーにとっては、これを資金にして
【ドラゴンキラー】やら
【はぐれメタルよろい】などの強力装備を購入することが半ば定石である。
なお、その際手放すことのできない
【てつのきんこ】が邪魔になるので、全滅しない自信があれば鉄の金庫を入手しないのも手。
さらにDS版では一~四章でも袋が使用可能になったので、破邪の剣を99個持ち越す猛者も現れた。
これを五章で売却すれば259875Gになるが、流石にこれだけ集めるのは三章でも大変だし、五章の金銭感覚がなくなってしまうためあまり推奨されない。
上記の「三章で破邪の剣」は邪道……と言うか、バイト先で破邪の剣が手に入ることに気付かないプレイヤーも多く、半ば裏技的な扱いだった。
が、FC版で非常に有名になったためか、リメイク版でトルネコにこの剣を鑑定してもらうと「この剣には個人的に特別な思い入れがある」と語り、熟練のプレイヤーをニヤリとさせた。
しかし、意外にも不思議のダンジョンシリーズには名前すら登場していない。
小説版の三章では、旅人がレイクナバの武器屋にこの剣を売りにくるところから始まる。
破邪の剣を見たトルネコは子供の頃の冒険心を思い出し、夢を叶えるためにこの剣を手に旅立つ。
「破邪」の名は伊達ではなく、戦いの素人のトルネコはただ振り回しながら逃げているだけだったが、自分から邪なる魔物を倒していき、トルネコの旅を支え続けた。
そして五章でトルネコが勇者達と合流すると、天空の剣でこそないものの、優れた力を持つ名剣としてこの剣を勇者に捧げている。
DQⅤ
【パパスのつるぎ】を持つ主人公の前に現れる第2の誘惑。
攻撃力45と、パパスの剣との攻撃力差は5(=2.5ダメージ分)しかないため、それだけのために買うのは些か勿体無い。
主人公はパパスの剣で我慢し、この剣を買うなら
【ピエール】等仲間モンスターに与えてやるのが良いだろう。
性能自体は高く、多くの仲間モンスターが装備できるため使い回しも比較的しやすい。
また、ⅤのAIは頭が良いので、仲間モンスターに装備させるとピンポイントでギラを使ってくれて効率が良い。
DQⅥ
攻撃力は42、かっこよさは23で、価格は4400G。売却価格は3300G。
戦闘中に道具として使用するとギラの効果がある。
主人公、ミレーユ、テリー、アモス、そして
装備グループがC、D、E、Fの仲間モンスターが装備することができる。
DS版においては仲間モンスターではドランゴとピエールが装備することができる。
【ゲントの村】、
【ダーマ神殿】、
【モンストル】、
【アークボルト】、
【クリアベール】(上下)で販売されている他、
アモスの初期装備にもなっている。
漫画版ではレイドックに伝わる宝剣になっている。聖を生かし、邪のみを断つ剣で人間は斬れない。
これを使いこなす事がレイドックの正当後継者の証なんだとか。
鋼鉄の剣を失った主人公=ボッツの新たな愛剣となる。
後に
【ラミアスの剣】を打ち直す際に、足りない分の地金となった。
DQⅦ
より早い段階で入手できる
【鉄のオノ】(攻撃力:38/4000G)との性能差があまりないため、魅力的には今ひとつ。
リートルード編でこれを買うよりも、さっさと
【バロックタワー】をクリアして過去のハーメリア地方へ行った方が、
【バトルアックス】(攻撃力:49/6500G)や
【ドラゴンテイル】(攻撃力:52/7500G)などのより良い武器を買うことができる。
DQⅨ
これまでの作品では
【はがねのつるぎ】よりも攻撃力の高い武器として登場していたが、今作では性能差が逆転している。
その鋼鉄の剣が錬金によって比較的簡単に作ることができるので、錬金が面倒くさいという人以外は無理に購入する必要はないだろう。
光の剣の錬金素材には、セントシュタインで手に入るものを利用すれば良い。
光の剣の攻撃力は70なので、
【たまはがねのつるぎ】(攻撃力:62)を上回る優秀な武器になる。
DQMBⅡ
第1章から登場する戦士専用の武器。
上昇するステータスは、ちから+42 みのまもり+12。
使える技は「灼熱斬り」と「破邪の炎」。
前者は灼熱をまとった剣で敵1体を斬りつけ、後者は剣から灼熱の炎を放って敵全員を攻撃。
灼熱に強い敵がいるなら、会心の一撃狙いで灼熱斬りを使うと良い。通常の
【デスピサロ】は灼熱に弱いので、お世話になった人も多いだろう。
Vジャンプ2009年1月号の全員サービスでモリセレ化された。
最終更新:2014年03月05日 14:56