概要

【サイクロプス】の上位種に位置する一つ目の巨人のモンスター。
上位種に【アトラス】がいるほか、Ⅴには外見詐欺の【ラマダ】が居る。
下位種や上位種と同様、ギリシャ神話の巨人族に由来するモンスターで、名前のギガンテスはギガースの複数形。
元ネタでは地面に足をつけている限り無敵というチート能力を有した怪物だが、ドラクエではそんなことはない。
色は青か緑だが、サイクロプスの存在もあってか、最近は後者のイメージが強い。
3作品に1回のペースで登場して器用に知名度を保ってきたが、近年Ⅷ→Ⅸと連続出演して人気振りをアピールしている。
トルネコシリーズやモンスターズなど外伝にも多数出演しており、今や系統代表とも言えるポジションについている。
この系統はトロル系と同じく、どれも高い攻撃力とHPを誇るパワーファイターとして称される。

本編

DQⅡ

そんな彼が華々しいデビューを飾ったのは史上最高難易度で知られるⅡ。
ロンダルキアの祠~ハーゴンの神殿の範囲と、ハーゴンの神殿内部の3階に現われる。
見た目どおりのパワーファイターだが、やたらと防具の弱いⅡではそれが脅威以外の何者でもなかった。
攻撃力が145とトップクラスで、その攻撃力で痛恨の一撃を放ってくるのだから。
一発喰らうだけで、画面が一気に真っ赤に染まる。
それでも回避不能な自爆呪文を唱える悪魔王クリフトみたいな行動パターンの吹雪に比べればまだマシなのが、ロンダルキアの厳しさである。
守備力と呪文耐性は低めなので、イオナズンを併用して倒すのがセオリー。

特筆すべき事項としては、1/8という超高確率(Ⅱの全てのモンスターの中で最高のドロップ率)で【はかいのつるぎ】を落とす点。しかもコレが11250Gというとんでもない値段で売れる。
よってギガンテスが他の敵と一緒に出現した場合、ギガンテスには割とよく効くマヌーサをかけて放置し、他の敵を倒してから最後に始末すると良いだろう。
ハーゴンの神殿に行こうとしたり殺されたりしている間にもじゃんじゃん落とすので、Ⅱの終盤はDQ史上有数の速度で金が溜まる。
下界に戻っては売却して【ちからのたて】を3人分そろえるといいだろう。ミンクのコートも夢ではない。
但し、FC版では破壊の剣を既に所有している場合、ギガンテスが宝箱をドロップしても中身はギガンテス2体分のお金になってしまう。
荒稼ぎをしたいならば、1本落としたら旅の扉からペルポイに戻って売却→ルーラでロンダルキア帰還という手間が必要なので注意したい。

DQⅤ

エビルマウンテン周辺やその内部、裏ダンジョンに出現。
相変わらずの高い攻撃力(210。クリア前の雑魚敵ならグレイトドラゴンに次ぐ値)で殴りつけてくるほか、
大きな足で踏みつける強化攻撃もしてくるようになり、攻撃のパターンだけでいえばⅡよりも凶暴になった。
最大HPも350(こちらも全雑魚敵中第3位)とⅡの倍以上に増え、よりしぶとく強くなったと言える。
痛恨が無くなったものの、その代わりにみなごろしを身に付けたため、体感的な力強さはほぼ変わっていない。
みなごろしは誰に当たるかは運次第とはいえ、もしも当たれば210以上もの絶大なダメージを受けてしまう。
この作品ではみなごろしはザキ系属性であり、しかも当のこいつはザキ系に完全耐性があるため、敵のギガンテスに当たっても1しか受けない。インチキである。
当然ながら、魔界にいるモンスターのうち、ザキ系耐性が完全でないモンスターに嫌われており、フレアドラゴンやライオネックとは絶対にパーティを組まない。
つまり、彼と一緒に現れるモンスターに当たっても1ダメージで済むということばかり。これもインチキである。
逆に言えば、ザキ系が無効の仲間モンスターであれば気にしなくて済むため、出遭ったらこれらの仲間を出す手もある。
但し、SFC版では味方が持つザキ系耐性でもみなごろしの大ダメージを防げない(完全耐性の【オークス】などを出してもダメ)ので注意すること。
メダパニが効きやすく、一応ラリホーやマヌーサも効くので、まずはこれらの補助呪文で動きを封じるといい。
HPも高いものの、ザキ以外への攻撃系耐性はほぼ無いので攻め手には困らない。

経験値はSFC・PS2版は670だったが、DS版では570に減らされている。
ドロップアイテムはちからのたね。いかにもパワーファイターらしい。
【ギーガ】の名で仲間にもなるが、エビルマウンテン内部では絶対に仲間にならないので注意。

DQⅧ

本作ではパワーモンスターがかなり優遇されており、こいつはその恩恵を最大限に受けた。悪魔系に分類。
最大HPは710と更に倍加したた上に、足で踏みつけたり、ダメージ2.5倍タイプの痛恨を容赦なく放ってくる。
但し、攻撃をミスすることもある。
図鑑によると、ラプソーンの怒りが実体化したモンスターであるらしく、暗黒魔城都市の回廊フロアで襲ってくる。
ここには【デスプリースト】【だいまじん】【ヘルクラッシャー】など最強クラスの敵がおり、ラプソーンとの決戦も近いのでかまっていられない人も多い。
だが!!絶対に1匹は倒しておこう。
なぜなら、魔城崩壊後はラプソーンが(一応)絶大な力を手に入れ、怒りの感情が弱まったのか、ギガンテスはほとんど出なくなってしまうからだ。
実際にはマイエラの東に大魔神とコンビで出るか、翼を持つ者の場所(夜)で低確率で単体で出るかしかなくなる。本当にメジャーモンスターかと疑いたくなる。
補助系耐性は高いものの、攻撃系耐性はほとんど無いのでやはり攻め手には困らない。
また、暗黒神の怒りが具現化したモンスターである割には、三角谷には心優しいギガンテスが住んでいたりする。

ギーガギガンツの2匹のスカウトモンスターがいるが、この2匹は微妙に能力が違うので、チームに入れる際は気に留めておこう。
今回はドロップ品がアモールの水にエルフののみぐすりと、本人にとってはあまり使い道の無いものが揃っている。

DQⅨ

Ⅸでは憎悪と絶望の魔宮や、アルマの塔、宝の地図の洞窟に出現する。今作でも同じく悪魔系。
説明文の2ページ目は駄洒落になっているが、Ⅸではよくあること。
やはり高いHPと攻撃力、痛恨の一撃を引っさげての登場となったが、HPはⅧと比べて若干低くなっている。
力自慢のモンスターらしく、力の指輪を落とすほか、レアでジャイアントクラブを落とすことがある。
下位種のサイクロプスと同様、雷属性に弱く氷属性に強いが、状態異常の耐性は下位種よりも若干優秀。
クエストNo.132「フンガー!木は大事に!」によると、下位種のサイクロプスを苛める悪いギガンテスも居る模様。

DQMシリーズ

モンスターズシリーズでも常連。

DQM1

井戸の扉のぬしとして登場。
ロンダルキアの洞窟の落とし穴フロアを彷彿させる最深部とⅡのフィールドBGM「遙かなる旅路」が苦い?思い出を誘うが、いろいろな意味で有名なコチラのセリフで懐かしさをぶっとばしてくれる。
GB版では肉をあげれば仲間に出来たのだが、PS版では残念ながら払いのけられてしまい仲間に出来なくなった。

DQM2

普通にザコキャラとして登場。
1、2共通してHPと攻撃力が凄まじい伸びをみせる反面、他の能力値はあまり伸びない。
特に素早さと賢さの伸びは雀の涙ほど。典型的なパワー(脳筋)タイプである。

DQMCH

キャラバンハートではⅡと同じくロンダルキア地方に登場。敵としては相変わらず力押し。
仲間としては、序盤にHP、攻撃力が爆発的に伸びるのは同じだが、その2つの伸びが失速する中盤以降に入れ替わるようにMP、素早さ、賢さの伸びが良くなる。
終始安定して伸びる守備力と合わせて最終的にはバランスの良い成長を見せてくれる。

DQMJ

ノビス島の巨大なたき火の周りにたまに出現する。
序盤ではとんでもない攻撃力の持ち主で、初めてノビス島来たばかりのパーティではまず勝てない。
近づかないのが賢明。もし戦闘になってしまったら即刻逃げよう。

ランクが高い(Aランク)ので、こちらが強ければ積極的にスカウトしてみよう。ただし守備力が非常に低いので要注意。
能力値はHP、攻撃力、守備力が高い伸びを見せるが、MP、賢さはほとんど伸びない、M1と同じ典型的パワータイプ。
こうどうおそいの特性も持つので、仲間にバイキルトなどを使ってもらってから攻撃したりすると良いだろう。

DQMJ2

引き続き登場。系統やランクは変わらないが、サイズがMになった。
パワー型なのは歴代シリーズと変わらず、HPと攻撃力は1000を突破。守備力も970と高いが、やはりそれ以外の能力は低め。

野生では雪山エリアと遺跡地下に出現。
雪山にいるヤツは各所にある焚き火で暖を取っており、所々に残されている彼の足跡が焚き火のある場所への道しるべになっている。
やはり攻撃力が高い上にメガボディ持ちのため、この時点のパーティでは余裕でぶっ殺されてしまう。スカラをかけたとしても魔神斬りを使われるとアウト。
報酬は多いが、あまりにもリスキーなのでやめたほうがいい。
遺跡地下に登場するヤツは雪山の時よりも数段強いが、この時点なら十分に対抗できる面子が揃っていることだろう。

不思議のダンジョンシリーズ

トルネコ1

20Fから出現する、通常攻撃しかしない典型的なパワータイプのモンスター。
耐久力は16Fから出現するゴーレムより僅かに低いが、アークデーモンと並び2位タイの攻撃力を誇る強敵。
ちなみに、今作では棍棒を持っておらず、拳で攻撃をしてくる。

トルネコ2

18Fと登場が少し早くなった。特徴は変わらず。
こいつの上位互換ともいえるアークデーモンも同時に出現するようになり、少し立場が無い。
だが、強敵であることには変わりは無く、注意が必要な敵である。
悪魔系なのでデーモンバスターが有効。この階層までに合成しておきたいところだ。
今作でも棍棒を持っておらず、今度は蹴りで攻撃をしてくる。

トルネコ3

灯台の地下室や試練の道の後半、異世界の迷宮などに出現。
通常攻撃だけだった前作までと違い、ふきとばし攻撃を習得した。
登場が早くなった分ステータスも下がっており、本編においては強敵という印象は薄くなった。
だが、異世界の迷宮では話は別。
60~65Fの悪魔ゾーンに出現し、【万能・晩成】のLv5なので攻撃力がかなり高い強敵。
耐久力は同階層の中では低めだが、今作では何故か悪魔系では無くなっている。
よって、デーモンバスターが特効では無くなり、同武器が合成してある場合はアークデーモンよりもキツい相手となる。
また、今作でやっと棍棒を持たせてもらえた。
が、ふきとばし攻撃を使う時は棍棒は使わず、ショルダータックルで攻撃をしてくる。
また棍棒を持っているが剣系ではないので、水がめや装備はずしのワナで弱らせることができない点に注意。
【ふきとばしの石像】のモデルにもなっているが、こちらは棍棒は持っていない。

GBA版ではグラフィックがトルネコ2のものになった関係で棍棒は持っていないが、ステータスは少し上がっている。
もしかして、棍棒を使わない方が強いのでは…?

スラもり

【ギガお】という名前で登場。
元ネタに忠実というべきか物凄く強く、スラ・ストライクを最大まで溜めようが爆弾岩を投げようが一切の攻撃を受け付けない。
冒頭イベントで親友【ミイホン】を連れ去るなど大活躍している。

DQMB

アーケードのバトルロードでは第一章から登場。
ステータスはHP:907 ちから:183 かしこさ:21 みのまもり:13 すばやさ:18。
HPとちからはトップクラスで、ちからに関してはⅡを含む一般排出カードで最も高いが、その他の能力値は最低レベル。ガタイが良いのにみのまもりがこれっぽっちなんて…。

特技は「ぶんなぐる」と「ぶんまわす」。
前者は棍棒を振り下ろして敵1体を攻撃。後者は棍棒を横に振り敵全体を攻撃する。
また、魔法使いと組む事でぶんまわすが「バイキルト」に変化する。耐久も無ければ、主人公は呪文主体の行動をするので、そんな事してる場合ではないと思うが…。
弱点は雷/光/氷属性の呪文。状態異常にも結構かかりやすいのでその辺はチームメイトで補いたいところ。
【うごくせきぞう】【ボストロール】と組むと合体して【暗黒の魔人】になる。

余談

ソードではサイクロプス、アトラスが出演したのにコイツだけ蹴られるという珍しい現象が起きている。
モンスターズなどではこの逆はあったが、同じタイプのモンスターが出られて系統代表とも言えるこいつだけが出られないのは、珍しいケース。

最終更新:2013年04月28日 14:42