概要

Ⅳ、Ⅵ、Ⅸに登場する人物。
いずれも別人だが、職業は共通して旅芸人。

DQⅣ

【マーニャ】去りし後の【モンバーバラ劇場】の人気者。
外見は芸人というよりどう見てもただのピエロだったが、リメイクでは普通の男性の見かけになっている。

【スタンシアラ】王を笑わせるために勇者と同行。普通に進めていたら一緒に戦闘する回数はわずかだろう。
しかし、彼をさっさとスタンシアラに送り込んで別れてしまうのは非常にもったいない。
実は彼は相手のラリホー耐性を無視して眠らせるチート武器、【まどろみのけん】を装備しているのだ。
勇者とライアンにも装備させて3人がかりで眠らせにかかれば、あらゆるボスは眠っている間に袋叩きである。

【キングレオ】【エスターク】までのボスとは戦わせることができるので、キングレオが倒せない場合は彼の投入を検討してみるとよいだろう。
ただ、エスタークとは戦わせないほうがいい。理由は御存知の通り。

PS版

リメイク版ではまどろみの剣の耐性無視効果が消滅して大幅に弱体化した…かと思いきや、なぜか彼のまどろみの剣のみ耐性無視が存続。
相変わらずあらゆるボスを眠らせるという謎の活躍を見せる。

また、【会話システム】の恩恵を非常に大きく受けたキャラでもあり、彼を様々な街に連れて行くとその街や城の名前を織り込んだダジャレを披露してくれる。
気がつくと彼を連れだした理由を忘れて世界中を連れ回していた人も多いハズ。
大抵は持ちネタの「おはなしっ!」とは比較にならない程低レベルで、彼自身が「今のはナシ」とダメ出しするくらい悲惨な物もかなり存在する。
まあ現実の芸人たちも、実際にウケが取れるギャグを生み出すために数々の没ネタを量産する場合がほとんどなので、これもその過程として生温かく見よう。

ちなみにPS版では別れた後、【移民】として再登場する可能性がある。

DS版

とうとう、まどろみの剣の耐性無視能力がなくなってしまった。
こうなると【ラリホー】【ふしぎなおどり】を踊るだけの攻撃力の低いオッサンであり、単なるダジャレ要員と化している。

それでも会話システムにおける活躍は健在なので、PS版を未経験なら連れまわしてみるのも一興か。

DQⅥ

かつて下の世界の【クリアベール】を訪れた旅芸人。
病床の【ジョン】少年に【運命の壁】の頂上で手に入る「勇気のかけら」をプレゼントする約束だったが、果たされることなくジョンは亡くなってしまった。

パノン本人はジョンの家に行く途中に難破して海底のほこらに流れ着き、子供を笑わせている。
記憶喪失になっているらしく、これはなかなか切ない。

DQⅨ

Ⅸでは【ダーマ神殿】の地下で幽霊として登場。
【旅芸人】の職業クエストである【芸人パノンの大特訓!】【一流芸人への道】の依頼主である。

その他

久美沙織作「小説ドラゴンクエストⅣ」ではマーニャが名前と持ちネタの「おはなしっ!」を紹介したにとどまり、
スタンシアラ王を笑わせるのは彼ではなく主人公ユーリルの役割となっている。
ちなみに上記の持ちネタの作中での評価はかなり高い。マーニャがやったせいかもしれないが。エロス的な意味で。

【知られざる伝説】では、Ⅳのパノンを語り手としてパノンの来歴が語られる。
Ⅳの時代から百数十年前、ゴットサイドにひとりの生真面目な神官がいた。
やがてエスターク以上の大魔王が現れるとの予言に基づき、古代王朝アンヴロビアの遺跡を発掘してその遺産を人類のために役立てようとしていたが、
遺跡の宝物蔵から発見されたのは、大量のお笑い小咄を記録した石版だった。
唖然とする神官だったが、そこに残された古代の賢者ネブラスの「苦しい時代にこそ笑いが必要だ。皆が笑顔で暮らせる世界こそ本当の幸せなのだ」という言葉を見て大いに感銘を受けた神官は自ら芸人に転職し、人々に笑いを伝える道へ進む。その神官こそ“初代”パノンであった。
以来、古代の賢者と初代パノンの志を受け継いだ者たちが、代々「パノン」を名乗り、世界に笑いを振りまいているのである。
……後に、Ⅳよりずっと昔のはずのⅥや別世界のⅨにもパノンが登場し、この外伝とは大きく矛盾する形になってしまったが、
辛い時代、苦しんでいる人たちにこそ笑いを届けたいという“初代”の志は、間違いなく続編のパノンたちにも受け継がれている。

最終更新:2012年10月31日 08:40