概要

ⅣとⅤを跨いで登場する、世界を統治する竜の神。
「天空城に居ながら世界の全てを知ることができる」らしいが実際はただ天空城に居るだけ。
目立った活躍もしてないどころか数々の失態を犯し、そのくせ態度はやたら尊大だと感じるプレイヤーは非常に多い。

モンスターズシリーズに登場する同名のモンスターについては【マスタードラゴン(モンスター)】を参照。

DQⅣ

【天空城】にずっと居る。
最後の方でちょこっと登場し【天空の剣】をパワーアップしてくれる。ついでにちょっと経験値もくれる。
しかし「私でもデスピサロを止められない」「私とて全能ではない」とか情けない事を言って、それ以降は特に支援等をしてくれることはない。
そのくせ態度は随分デカい。

昔、天空人の女性木こりが恋に落ちたことに怒り、木こりに罰(=死)を与え女を天空に連れ戻している。
だがこの二人の子が【主人公(Ⅳ)】であり、最終的には自分に代わり世界を救ってもらうことになる。皮肉というか都合がいいというか…。

主人公にとっては普通に父の仇なのだが、最後まで復讐どころか追及すらされることはなかった。
まあゲーム中では「そうやって死んだ男がいた、そうやって連れ戻された女性がいた」と言う事が語られるだけで、主人公にとってはそれが自分の両親の事だと気づくのは厳しかったのかも知れない。
リメイクでは父を殺したのは部下の天空人の仕業と言うことを匂わす記述があり、直接手を下したという描写はぼかされたが、どっちにしろ仮にも全知全能の神としては監督不行届である。

デスピサロを倒した後、崩壊する【デスマウンテン】に出現し、主人公一行を救出、天空城まで連れて行く。
……来れるんだったらデスピサロとの戦闘に参加したらどうだ、とは言わないように。
そして導かれし者たちに一通り感謝の言葉を述べた後、主人公に頼んでもいないのに天空城で暮らさないかと提案する。
しかし別にそんなもの望んでない仲間と共に地上に帰るという彼の意思を尊重し、そのまま送り出す。
……世界を救った英雄たちに、褒美の一つも用意せずに。
一応エンディングで彼女が生き返った、と取れる描写があり、それが褒美なのかもしれない。
だがこれは主人公の幻覚説もあるわけで。

DQⅤ

人間に憧れ、【ボブルの塔】に力を封じて【プサン】という人間に化身していた。
曰く「人間もいいものなのかも知れない」らしいが、そんな心変わりを見るたび彼に殺された木こりが不憫でならない。

出会うのは青年時代後半で、トロッコの無限ループに20年間ハマっていたらしい。
20年前というと大体主人公が奴隷になった頃なので、ゴールドオーブが失われたのはその少し前。
つまり天空城では一大危機が発生していたのにも関わらずトロッコで遊んでいたことになる。何やってんだ…。
その間に天空城は湖に落ち、魔王は勢力を伸ばしたりと、とても世界を統治する神とは思えない失態。
「知られざる伝説」では【コリンズ】と接触しているためトロッコ洞窟で何年も回っていたと言うのは嘘かもしれないが、どのみちシリーズを通して醜態を晒していた事には変わりない。
おかげでⅤの主人公はすごい苦労をするはめになった。何だかすごいのかすごくないのかよく分からない神様である。
その償いとしてか、【天空のベル】を手に入れると足代わりに顎で使えるようになる。
でもやっぱり【イブール】は倒してくれないし、他に何かしてくれるわけでもない。

リメイクでは体の色がオレンジ色から銀色に変わっている他、EDでのグランバニアの祝宴にも堂々と参加。
ダンスの時にもまだ酒が飲み足りないのか抵抗していたがドリスに強引に連れてこられる。神ともあろう物が俗に染まりすぎだ。
人間の姿になる為に力を封じて居たのかと思いきや、その気になれば普通に人間の姿になれるようだ。

DQⅥ

【ゼニスの城】(後の天空城と思われる)には「未来が詰まっている」という謎の卵がある。
そしてEDにてこの卵から生まれたのがマスタードラゴンであるとする説も存在するが、真相は不明。
リメイクで語られることを期待するプレイヤーも多かったが、特に追加エピソードは無かった。

最終更新:2014年02月25日 16:32