ダイの大冒険
人物
ヒムとは反対に冷静沈着な性格で読みが深く、切れ者として敵味方共に一目置かれていた
【ポップ】をして今までで最もやりにくい相手と評される。
また、港町サババでの戦いでマァムの身体能力を素直に評したり、大魔宮(バーンパレス)でポップと戦う時も ハドラーを守護する目的を遂行する一方で、互いに抱く魂の力について語り合い、自らの決意を新たにしたポップの心意気に心打たれて敢然と決戦に応じる紳士的な一面も。
能力
高機動力と跳躍力を活かした疾風の槍による槍術と、生まれつき宿された
【イオ系】呪文が主力だが、奥の手に右手首を切り離した状態で相手に接近して
【イオナズン】と同等のエネルギーを直接繰り出す
【ライトニングバスター】という技を切り札を持つ。
また、前述通りあらゆる呪文を跳ね返すシャハルの鏡を持っているので、こと防御面にかけては親衛騎団随一の高さを誇り
特に魔法使い相手には天敵となる。
戦いの経緯
対魔王軍前線基地の港町サババで他の親衛騎団共々襲撃してきた時、ノヴァの放った
【マヒャド】をシャハルの鏡で跳ね返して出鼻をくじき、
【ダイ】達一向が全員揃った所で初めにマァムと対戦。
最初はスピード差で優位に戦いを運んでいたが、互いが負傷を負ったメンバーの手当の為に戦いの体制を整え直すべく一時集結。
仲間達と作戦会議を行なった後、フォーメーションの変更で今度はクロコダインを相手取った時
【獣王会心撃】で足止めされた後、
【獣王激烈掌】を繰り出された事でシャハルの鏡を左腕ごともぎ取られた。
そのスキを突いたポップに
【メドローア】を放たれるが、
【ブロック】の機転でブロックを除くメンバー全員が辛うじて事なきを得た。
その時にメドローアの威力を目の当たりにしてポップを自らの好敵手と認識し、後の大魔宮(バーンパレス)で名勝負を繰り広げる事となる。
ハドラーが自らの誇りを示すべくアバンの使徒の下へ立ちはだかった時には、自ら好敵手と認識したポップとタイマンでバトル。最初は互いに様子を伺い合うように淡々と戦いを繰り広げていた。
シャハルの鏡によるメドローア反射を懸念するポップの頭脳プレーで、切り札に用意していた
【ブラックロッド】で胸からシャハルの鏡を引き抜かれ、更に右手首を捉えられる。
貰ったとばかりにメドローアの発射体勢に移るポップだったが、右手首は着脱可能な部位だった為、右手首を切り離して高速移動でポップの下に接近。ライトニングバスターで強烈なカウンターをお見舞いした。
直後にシグマ自身が語っている事だが、この時捕らえたのが左手首であったならば、シグマは切り離しての脱出が出来ずにそのままメドローアの直撃を受けていた。互いに頭脳戦を得意とする者同士であったが、この時ばかりはシグマに運があったと言えよう。
しかしその直後、大魔道士として覚醒していたポップが即座に
【ベホマ】で全快。
賢者なのかと問うシグマに「大魔道士だ」と返すポップの威厳に改めて闘志を滾らせる。
仕切り直して再び激突する両者は、メドローアの発射のチャンスを伺うポップに対し、スピードでかき回しつつ改めてライトニングバスターをお見舞いしようとするシグマ。
その時、ポップは遠ざけられたシャハルの鏡の反射を利用して呪文を放つも、シグマは既にそれを見越してポップを反射されたメドローアの光弾にぶち当てる。
だがそれはフェイクで、実はその呪文はメドローアではなく、調節してメドローアに見せかけたただの
【ベギラマ】であった。最初の一発はわざと自分で受けてシグマを油断させる算段だったのだ。
完全に勝利を確信して隙を晒してしまったシグマは、ちょうどその時戦いの場へ駆けつけたマァムの表情から「化かし合い」の本当の結末を察知するが、時既に遅く、燃え尽きていないポップに本物のメドローアを直撃させられ雌雄は決した。
戦いには敗れたが死力を尽くした勝負に満足し、改めて好敵手として互いを認めあった後、自らのシャハルの鏡をポップに託して散っていった。
最終更新:2013年10月16日 20:17