369話

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*第369話:魔女の力 サラマンダーとロランの戦いを見つめながら、バーバラは建物の影に身を隠していた。 (イクサス…大丈夫かな…) 洞窟を見つめ、その中に入っていった少年の身をを案じる。 『…ねが…い』 突然、バーバラの頭の中に、声が響いた。 (なに…!?) バーバラは驚き辺りを見渡すが、声の主の姿は見えない。 『…お、願い…の…力を…受け…取っ…』 再度声が響く、気のせいなどではない。 (力? 受け取るって…) 『魔…の…からを…手を、伸ば…て』 その声は、今にも事切れてしまいそうなほどか細く弱い。 (こ、こう?) その声に哀れみを感じたのか。彼女は言われるがまま、頭の中に直接送られてくるイメージに向かって手を伸ばした。 『ありが…う、…れと…彼に伝え…愛…てる…て』 そう言うと、頭の中のその声は、煙のように掻き消えた。 バーバラの手がそれに触れた。瞬間、ものすごい勢いで何かが体の中に流れ込んできた。 体が熱い。体の奥が燃えるように熱い。 体が冷たい。体が末端から凍り付いてしまいそうなほど寒い。 乱暴なまでに巨大なエネルギーが流れんで来る。 そのエネルギーはバーバラの体中を滅茶苦茶にかき回す。 (いや…! こんなの、入りきらない!) 魔法都市カルベローナの魔女バーバラ。その器は魔女を受け入れるには相応しい。 だが、いくら器があろうとも、彼女の体は魔女を受け入れるには幼すぎた。 溢れ出た魔女の力が彼女の意識を浸食していく。 (いや…怖い! 助けて、誰か…! イザ…) 耐え切れず、彼女は意識を手放した。 その場に倒れこんだバーバラの背中から、光の翼が生まれる。 そして意識のないその体は宙を舞い、目の前で戦闘を行う二人に向かい近づいていった。 【バーバラ(ヴァリー暴走中)  所持品:ひそひ草、様々な種類の草たくさん(説明書付き・残り1/4) エアナイフ  第一行動方針:不明 基本行動方針:魔女の力の制御 【現在地:カズスの村・ミスリル鉱山入り口】

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