278話

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*第278話:扉の向こうへッ! 「アグリアス!アグリアス・オークス!!」 「そう大声を出さなくても聞こえているッ!なんだ?」 「扉と思わしきものを見つけた」 「何?」 マティウスの予想通り、それは旅の扉だった。 マティウス達が森に到着してから数十分。彼らは扉を探し続けていた。 扉といっても、想像できる形は不可思議なものから現実的なドアの様なものまで千差万別。 旅の扉の存在を知らない彼らは手間取っていた。 そしてマティウスは服に葉っぱや枝をくっ付けてしまいながら、 必死に扉と思われるものを探し続け、そして目の前に広がる光の渦を見つけた……。 「アグリアス!アグリアス・オークス!!」 「そう大声を出さなくとも聞こえているッ!なんだ?」 「扉と思わしきものを見つけた」 「何?」 マティウスの予想通り、それは旅の扉だった。 青く光る渦が美しい。この不可思議なものは、このゲームが始まった時にも見たものだ。 ならば間違いない、これが次の舞台への扉という奴だ。3人は一安心する。 「ようやくか……」 「マティウスッ、アグリアスッ、ご苦労だったなッ」 「ああ、ゴゴも……って、なんなんだその口調は」 「今は"興奮したアグリアス"の物真似をしているッ」 「な……馬鹿にしているのかッ!?」 「誤解だッ」 溜息をつくアグリアス、そしてその真似をするゴゴ。 それを見て静かにマティウスは微笑した。そして問う。 「答えは決まったか?アグリアス」 「ああ、決まった」 「ならそれを聞かせてもらおうッ」 アグリアスに一発小突かれ、ゴゴは物真似を止めた。 そして咳払いを一つすると彼女は静かに答えた。 「魔女討伐に私も乗った。どこまで協力できるかわからないが、私も同行しよう」 「………私が最も理想的と考えた答えを弾き出してくれた事に感謝しよう、アグリアス」 そして2人はまたクールに微笑した。 ゴゴも微笑した………様に見えた。 「さてアグリアス、そろそろ行こうか」 「そうだな。だがその前に……」 「何だ?」 「その小汚い格好をどうにかしたほうが良い。滑稽だ」 アグリアスに指摘されようやく思いだした。 葉っぱや枝まみれになっていた自分の姿にだ。 すぐにそれらを払う。そして今度こそ。 「行くぞ」 「ああ」 「私も行く物真似をしよう」 森の中で3人は扉へと飛び込んだ。 それを見ているのは、幸福なことに小鳥達のみであった。 【マティウス 所持品:ブラッドソード 男性用スーツ(タークスの制服)  第一行動方針:新フィールドへ 第二行動方針:アグリアスの観察  基本行動方針:アルティミシアを止める  最終行動方針:何故自分が蘇ったのかをアルティミシアに尋ねる  備考:非交戦的だが都合の悪い相手は殺す】 【ゴゴ 所持品:ミラクルシューズ ソードブレーカー  第一行動方針:マティウスの物真似をする】 【アグリアス 所持品:クロスクレイモア、ビームウィップ  第一行動方針:マティウスに同行する 最終行動方針:魔女討伐に乗る】 【現在位置:レーベ南の森にある旅の扉から新フィールドへ】

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