329話

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*第329話:即ち誘われる事よ 「何ッ!?」 「む?」 2人の人間が浮遊大陸に着地した。その2人の名はゴゴとアグリアス。 彼らはアリアハンの旅の扉からここ浮遊大陸に飛ばされたのだが……。 「まさか空中に飛ぶとは思ってはいなかったな……」 「そうだな、アグリアスよ。ところでマティウスの姿が無いようだが……」 そう、真相はアグリアスの言うとおりである。 そしてきょろきょろと辺りを見回し、マティウスを探していると――― 「ウボァー」 と、悲鳴(と言うべきなのかわからん声)が聞こえてきた。 後ろからだ、後ろの湖からだ。バシャーンという音もした。 これはもう間違いなく……。 「マティウーッス!!」 「ぐっ…服が重い……っ!浮かぬっ!」 「ほら、手を貸してやる!掴まれッ!」 予感的中。 マティウスは見事に湖の方へと投げ出されて溺れていた。 岸から手を伸ばし助けるアグリアス。幸運にも相手が岸辺だったのですぐに助けることが出来た。 マティウス自慢のいくつかの装飾品は沈んでしまったが。 「くっくっく、だがこれは死守したぞ……」 「流石だな…」 だがマティウスは必死に「これ」を濡らさない様にしていた。 努力のかいあってかそれはどこも濡れてはいない、乾いたままの状態だ。 そして、予想は出来ているだろうが、気になるマティウスの「これ」とは……。 「どうだ、なかなか似合うだろう?」 そう、「これ」とは勿論あのタークスのスーツ入りの支給品袋の事だ。 盛大に濡れてしまった服を捨て、体を乾かし、マティウスは遂にそのスーツに袖を通したのだ。 「………」 「………」 だが、2人は無言だった。 コメントのし様が無いのだろう、黙っている。 それを見てマティウスも黙った。 「で……私たちが出た場所はどうやら湖の南側のようだな…」 「何故判る?」 「見ろ、地図が変わっている。恐らくアグリアス、お前の地図も書き換わっていることだろう」 「な……ッ!」 「これもあの魔女の力といったところか。ふっ、ますます面白いことになった」 沈黙が耐えられなかったのか、すぐに話題を変えるマティウス。だがこれは実際大切な話だ。 そして改めて、書き換わった地図を眺めた。と、突然にマティウスはある一点の方角を見た。 「どうした?」 「地図によると、あちらの方角に城があるらしい」 「城…サスーン城、とかいう奴か?」 「ああ、そうだ。無性に気になってな……」 それはマティウスの体を流れる皇帝の血なのだろうか。 それとも自身にもわからぬ感覚が起こしたものか。 そんな事は誰にもわからないのだが。 「ならば私はマティウスに賛成だ。私にも興味が沸いてきた」 「そうか、ならば後はゴゴの意見を聞きたい所ではあるが……」 そして2人は先程から押し黙っていたゴゴを見る。 するとゴゴは静かに言った。 「私は今マティウスの真似をしている。マティウスが是と言うならば、真似をしている私も是と言うのみだ」 そして3人は、今森を歩いている。 あの大きな城を目指すために。 そこに何があるのか等、まったく予想はつかないが。 【マティウス 所持品:ブラッドソード 男性用スーツ(タークスの制服・着用中)  第一行動方針:サスーン城へ行く  基本行動方針:アルティミシアを止める  最終行動方針:何故自分が蘇ったのかをアルティミシアに尋ねる  備考:非交戦的だが都合の悪い相手は殺す】 【ゴゴ 所持品:ミラクルシューズ ソードブレーカー  第一行動方針:マティウスの物真似をする】 【アグリアス 所持品:クロスクレイモア、ビームウィップ  第一行動方針:マティウスに同行する 最終行動方針:魔女討伐に乗る】 【現在位置:サスーン城北東の森(小規模な森の方)】

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