189話

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*第189話:事態の好転 「おいおい…ここでも戦闘か。うんざりするな。」 独り愚痴りながら目の前で行われている戦闘を物陰から眺める。 戦っているのは3人。骸骨の魔物に、白コートの青年と剣と盾を構えた子供だ。 傍から見ると、骸骨のほうが優勢だ。力で強引に二人を圧倒している。 先ほど戦闘したばかりだし、ずっと走ってここまで来たのでなんとかやり過ごしたい。 俺はそう思い、民家のドアに手をかけた、筈だった。 俺がノブに手をかける瞬間、ドアがいきなり開き、中から金髪の女性と緑色の服を着た少年が跳ぶように出てきた。 ドアを開けたら、すぐ目の前にチョコボのような髪型の男が立っていた。 男は私達を認めるや、肩にかけてあった巨大な剣を構え、バックステップで後ろに下がって私達を睨みつける。 ――戦い慣れしてる。 彼の動きを見て、私はすぐにそう思ったわ。 私達を見た時の反応速度。その後のステップの速さ。付け入る隙を全く見せない、油断の無い構え。 どれをとっても並みの戦士とは違う冴えだ。 私ももっていた杖を構えて、パウロと共に数歩後ずさる。 接近戦に持ちこまれたら勝ち目はないけど、魔法主体の戦いにできれば勝機は―― 「俺は戦いには興味は無い。」 「…え?」 地面に剣を置きながら言う彼に、呆気に取られて声を上げる。 「俺はこんな狂ったゲームに乗るつもりは無いし、あんたらと戦うつもりもない、そういうことだ。」 ――戦い慣れしてるな。 少年のほうはともかくとして、女性の動きを見て彼はすぐにそう思った。 向こうから襲ってくると言う気配もないし、さっきの奴と違って正常なようだ。 できるなら戦闘は避けたい。 敵意が無いことを告げると少し呆気に取られたようだったが、やがて「あー…名前は?」と切り出した。 「…クラウド。クラウド・ストライフ。自称元ソルジャーだ。」 クラウドが名乗ると、「自称元ソルジャー」という響きにまたも呆気に取られたようだが、やがて 「私はセリス。セリス・シェールよ。」 と名乗り、「それより」と続ける。 「ね、貴方は実戦の経験もあるようだし、一緒にあの怪物を」 「俺はそれをしたくないから建物の中に隠れようとした。」 セリスの頼みを聞かないうちに、クラウドはぴしゃりと返した。 「彼らが負けたら、今度は貴方が襲われるかもしれないのに?」 彼女はなおも粘る。 「いい?見ればわかるけど、あの二人は怪物に押されてるわ。  でも私達3人が加勢すれば、戦況は5対1。無勢に多勢なら、きっと勝てる!だから協力して!」 かつて崩れ去った世界に絶望したギャンブラーに再び希望を持たせたように、辛抱強く続ける。 「それと、ゲームに乗らないつもりなら仲間にならない?  あの2人も恐らくそうだろうし、私達が協力すれば仲間に引き込めるだろうし。」 どう?決して悪い話じゃないと思うけど?とセリスは締めくくった。 (仲間、か…) 確かに、彼女の言う通りだ。 自分と同じように非好戦的な仲間はいればいるほど心強い。 それになにより、今戦闘を繰り広げている骸骨は明らかにマーダーだ。狂った光を湛えた目がそれを語っている。 下手に野放しにしたらクラウドの仲間にも危害を加えるかもしれない。 「負けるね。あんたには。」 ならば、答えは一つ。 「いいぜ。俺も手を貸そう。」 畜生め。 剣で化け物の魔法を振り払いながら、サイファーは独りごちる。 ガキが加勢に入ったのは助かったと言えば助かったが、戦局はあまり変わっていない。 もちろん、ガキが弱いわけではない。自分で「勇者だ」と名乗るだけあって筋も通っている。 ロザリーの方ももう一人の方のガキと一緒に居たトンベリ(なんでトンベリ?)が守っているから心配は要らなくなった。 だがそういう細かい事抜きに、目の前の化け物が強すぎるのだ。さっきにもまして攻撃の威力が上がっている。 「ぬるいわ、小僧どもめが!」 化け物が怒鳴り、派手な剣の一閃で2人はまとめて吹っ飛ばされた。 サイファーは民家の壁に半ばめり込むように衝突し、レックスはそのすぐ近くの地面に投げ出される。 サイファーが顔を上げると、誇らしげに化け物が立っていた。 「こんどこそチェックメイトだな。小僧…」 全身を走る痛みのせいで動けない、ガキの方を見るが、気絶しているらしくぴくりとも動かない。 ロザリーの「サイファーさん!」という叫びが聞こえるが、どこか遠くから響いているように聞こえる。 余裕ぶった化け物が得意げに手を上に掲げるのもやけにスローに見える。 畜生、ここで終わりなのかよ。畜生… らしくもなく諦めたような言葉が頭をよぎる中、化け物は魔法の詠唱を完成させつつあった。 「…死「ファイガ!!」 骸骨が何かを言おうとするが早いか、突然巨大な焔が化け物を貫き、包んだ。 サイファーは目を見開き、全身を撫でる炎に悶えるハインを凝視した。 次の瞬間、3人の人影が飛び出してきて、その内一人が剣を手に化け物へと向かって行く。 あとの2人はサイファー達の元に走りより、それぞれ回復魔法を唱えた。 魔法の効果は薄く、頼りない物だったが、レックスは再び起き上がり、サイファーも立てる状態まで回復した。 レックスが剣を構えなおし、再び化け物に向かって行くのを横目に、 コートの汚れを払いながらは目の前の金髪の女に話しかける。 「今までのうのうと見てやがって。来るならもう少し早く来いよ。」 高飛車に言い放った。 実際はかなり危ない所を助けられたのだが、それは敢えて口にしないのが彼である。 「お前ら!その化け物に止めを刺すのは俺だぜ!それを忘れるな!」 威勢のいい咆哮があたりに轟き、青年の目に再び戦意が宿った。 【ハイン(HP5/6程度) 所持品:破壊の鏡、氷の刃、ルビーの指輪   第一行動方針:目の前の参加者を殺す 第二行動方針:殺戮】 【サイファー(HP2/3程度) 所持品:破邪の剣 G.F.ケルベロス(召喚不能)  第一行動方針:ハインを倒す 第二行動方針:ロザリーの手助け 最終行動方針:ゲームからの脱出】 【レックス(HP3/4程度) 所持品:ルビスの剣 オーガシールド  第一行動方針:ハインを倒す 第二行動方針:家族を探す 最終行動方針:ゲームから脱出する】 【クラウド 所持品:おしゃれなスーツ アルテマウェポン  第一行動方針:ハインを倒す 基本行動方針:仲間を見つけ、守る  最終行動方針:ゲームから生きて抜ける】 【パウロ 所持品:破壊の剣(使う気0)  第一行動方針:ハインを倒す 第二行動方針:ロランを探す】 【セリス 所持品:樫の杖 シャナクの巻物  第一行動方針:ハインを倒す 第二行動方針:ロックを探す】 【ロザリー 所持品:不明  第一行動方針:隠れる 第二行動方針:ピサロを探す 最終行動方針:ゲームからの脱出】 【テリー(DQM) 所持品:突撃ラッパ 黒マテリア(メテオ) 【トンベリ(トンヌラ) 所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ  第一行動方針:ロザリーを守る 第二行動方針:わたぼうを探す 最終行動方針:ゲームから脱出する】 【現在位置:アリアハン城下町】

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