155話

「155話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

155話」(2008/02/15 (金) 23:25:30) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*第155話:その眼、翼の生えたものにつき レックス達のいる場所が修羅場と化している時。 バッツとローグは、少し困っていた。 戦場の近くで余計な事はしたくない。故に動けない。しかも巻き込まれると困る。 近くでの観戦は拙かったな…とローグが舌打ちした。 実はローグには一つ、やりたい事があったのだ。 それはできるだけ人のいない安全な場所でやりたかったが――まぁ仕方が無い。 とりあえず短く用件を伝えて実行することにした。 「バッツ…悪ィけどちょっとよーく戦いを見守っててくれ。やりたい事があるから」 「はぁ?こんな修羅場で何をするんだよ……」 「ちょっと近辺の状況を見る。近くに実力者やゲームに乗った奴がいるかもしれないしな」 その言葉を聞いたバッツが、困惑したように気の抜けた声で答える。 無理は無い、バッツはローグの「あれ」を知らない。説明が必要ではある。 だが時間が無い。納得させる時間が惜しい。無視だ。 「大丈夫、俺には優秀な"鷹"が付いてる」 そう言うと、ローグは静かに目を閉じた。 一呼吸置こう。集中だ、そうしないとこれは使えない。 いつもはセージが 「真面目にやってよね?変な道案内より困った物は無いんだし」 と悪態をつくがそれが今は無い。大丈夫だ、集中――――― ローグが眼を開いた。 見開いた眼に宿る鋭い眼光は、全てを見通してしまうのだろうとさえ思わせてしまう。 本当に、見違えるほどに、誰の目にも明らかな変化が起こっていた。 『鷹の眼』 平たく言えば、空を飛ぶ鷹のように遠くのものを見渡すローグだけのスキル。 伝説の勇者ですら使えない、ローグの特権。 「な…お前……なんだそれっ!」 「アリアハン北西に…誰か……あれは……」 驚くバッツの声が聞こえてないのか、ローグは眼を凝らす。 その直後、ローグは背筋が凍ったような感覚に襲われた。 「なんだありゃ!あれは…あれは…」 「おい、何があった!」 「あんなの……あんなのまでいるのか…ここには!」 ローグの目は「普通」に戻った。 何かに怯えながら、今度は見た事を頭で整理することにした。 ローグが見た…いや、見てしまったもの。 それは体を切り刻まれた女性と、その近くで微笑んでいる男。 男の部分部分には血が付いており、女性を殺した犯人であろう事が想像できる。 信じたくは無かった。 見た目は、優しそうな男性。だが、女性を酷く惨殺したのもあの優しそうな男性なのは、確か。 あの男の目に多大なる自信と高揚感があるのも、確か。 殺している瞬間を目にしたわけではないが、わかる。 これ以上無いまでにそう確信できるものが揃っている。 「ふざけんな……とんでもないモンを呼びやがったなあの女は」 ローグは、大きな後悔と恐怖を同時に抱え込む事になった。 【バッツ 所持品:チキンナイフ、ライオンハート、薬草や毒消し草一式  第一行動方針:様子見を続行 第二行動方針:レナ、ファリスとの合流】 【ローグ 所持品:銀のフォーク@FF9  第一行動方針:様子見を続行 第二行動方針:首輪を外す方法を探す】 【現在地:アリアハン城下町】

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。