222話

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*第222話:Imprinting ねえさんおれのねえさんネエサンねえさんネエさんねえさん おれはまたねえさんをうしなうのか またまもれなかったのか いやだよねえさんさきにいかないで。おれをおいていかないで ねえさん、だいすきなねえさんおれのねえさん おれはつよくなったんだ、ねえさんのためにつよくなったんだ なのにねえさんは、おれをおいていってしまうのか? うそだ。ねえさんはそんなことしない。おれをおいて、しんでしまったりするものか…… ねえさんは死んだりしない……おれをおいていったりしないんだ。 ねえさんはまだ、どこかで生きてるにきまってる…… そうだよ、あのねえさんはにせものなんだ……ほんもののねえさんは、まだどこかでいきてるんだ…… どこかで、きっと生きてるんだ……ああ、ねえさん、ねえさん。あいたいよ、ねえさん…… ――……ねえ、さん? ……ねえさんだ。おれのねえさんだ…… ながい髪にきれいなかお。あのころと同じ、凛々しくてきれいなままのねえさんだ。 やっぱり生きていたんだ。さっきのあれは、偽者だったんだ。 そうだよ、本物のねえさんが死ぬわけない。俺を置いていくはずがない。 ――ああ、大丈夫だよ、ねえさん。こんな怪我なんか、たいしたことないさ。 けれど心配してくれるなんて、やっぱりねえさんだ。本物の姉さんだ。 そうだ、ねえさんはきれいで優しくて、俺を見捨てるわけがない。 だからこうして手当てしてくれるんだよな? そうだよ、本物の姉さんが俺を置いていったり、見捨てたりするはずがないんだ。 本物の姉さんは、絶対に俺より先に死んだりしない。死んだのは、偽者なんだ。 でも……なぜ髪の色が違うんだ? 姉さんの髪は、きれいな蜂蜜色だったはずなのに。 それに、どうして俺のことを知らないフリをする? なんで本当の名前を名乗らないんだ? おまけに男みたいな服を着て、喋り方も男みたいで…… ――ああ、そうか。ガンディーノのロクでなしどもから逃げるためなんだな。 髪の色を変えたのも、偽名を使っているのも、他人のフリをするのも、男の格好をしているのも。 全部、逃げるための変装なんだな。 わかったよ、姉さん。 俺も姉さんのことをファリスって呼ぶよ。姉さんって呼ばないようにするよ。 姉さんを危険な目に合わせるわけには行かないからな。 ファリス、ファリス……慣れるまで時間は掛かるだろうけど、きっと大丈夫。 頑張って練習するよ、ねえさ……ファリス。 ああ。大分痛みも治まってきた。やっぱり姉さ……ファリスはすごいな。 こんな強い回復呪文まで使えるなんて、俺、知らなかった。 ありがとう、……ファリス。手間かけさせて、ごめんな。 あれ? ファリス、どこに行くんだ? ――レーベへ? 誰かを、探してるのか? なら、俺にも手伝わせてくれ。ファリスの力になりたいんだ。 ファリスのこと守らせてくれ。ファリスの傍に居させてくれ。 ファリス――姉さん。誰より大切な、俺の姉さん。 今度こそ、姉さんのこと守るから。必ず姉さんを生きて帰してあげるから。 姉さんの敵は俺が全部殺してやるから。姉さんの痛みは全部俺が引き受けるから。 ――もう二度と、誰にも姉さんを傷つけさせたりしないから。 【テリー(DQ6)(左腕喪失、負傷(七割回復)  所持品:雷鳴の剣 イヤリング 鉄の杖 ヘアバンド 天使の翼  行動方針:『姉さん』(ファリス)の敵を殺し、命に代えても守り抜く】 【ファリス(MP消費) 所持品:王者のマント 聖なるナイフ   第一行動方針:レナとバッツを探しに、レーベへ行く】 【現在位置:レーベ南の森・中央部→レーベへ】

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