365話

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*第365話:うらおもて浮遊大陸 以前いたアリアハンから時と場所変わって浮遊大陸。 風の鳴る大地という言葉が真っ先に浮かぶ。 「やけに静かだと思ったらあいつがいないわけか」 ファリスは遠景を見ながらつぶやいた。 傍らのテリーもそれにうなずく。 あいつというのは勿論ラムザで、旅の扉から出てきたとき既に彼の姿はなかった。 「扉のなかで無理やり喋りだすからこういうことになるんだよ全く。  移動中はちょっとしたことで時空芯のズレが起こりやすいっていうのに」 「そうなのか……?オレも知らなかった」 テリーは目を丸くしてファリスの顔をのぞきこむ。 「な、なんだよ」 煙たがるファリスにテリーは笑いかけた。 「姉さんも冗談がうまくなったなぁ。それを教えてくれたのは姉さんじゃないか」 テリーはにこやかにファリスの肩をぽんと払う。 もう何か家庭での会話だ。 とても殺伐とした殺し合いの舞台でのやりとりとは思えなかった。 「このままずっとこの調子でいくのか……」 戦闘局面と今現在のギャップがありすぎて、レナたちを見つける前に疲れてしまいそうだ。 ファリスは命のやりとりとは別に重たいものを背負ったような気がしてならない。 テリーはそんなことはお構いなしに明るい声を出す。 「ところで地図を見ると町や城があるみたいだけど、とりあえず一番近いところへ行こうな。  となるとここだ」 テリーが指差した場所はカナーンの村だ。 「ああ、そこだな」 ファリスは間延びした口調で答える。 地図をほんの一瞬みただけで、大して確認もしなかった。 それほど気が抜ける。 テリーは地図をたたむと前を向いた。 「よし、行こうか」 その声は弾んでいた。 ラムザがいなくなって、二人だけになれたのが嬉しいのかもしれない。 ファリスはそう思うと余計安息できなくなった。 【テリー(DQ6)(左腕喪失、負傷(七割回復)  所持品:雷鳴の剣 イヤリング 鉄の杖 ヘアバンド 天使の翼  行動方針:『姉さん』(ファリス)の敵を殺し、命に代えても守り抜く】 【ファリス(MP消費) 所持品:王者のマント 聖なるナイフ   第一行動方針:レナとバッツを探す 第二行動方針:カナーンへ】 【現在位置:浮遊大陸最南端(岩山付近)】

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