350話

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*第350話:我が主 「子供相手に不意打ちなど、恥を知れ!」 ドルバは咆えながら、ピエールに向かい噛みかかる。 「全ては我が主人のため」 その牙をピエールは刃で受け、ピエールはドルバから距離をとる。 「主人だと? 己が命惜しさに配下にこのような事をさせる主人など、高が知れておる!」 ドルバの口から吐き出された炎がピエールを襲う。 「黙れ! 我が主人を愚弄するな! 全ては私の独断に過ぎん!」 その炎を真正面から切り払い、ピーエルはドルバに向かう。 「己が配下のこのような行動を許す時点で同じこと!」 「黙れ!!」 そして、再度激しくぶつかり合う2匹のモンスター。 その光景のすぐ横で、ギードはテリーの治療を行っていた。 「どうギード、テリーは大丈夫?」 「心配入らん、肩を掠めただけじゃ。命に別状はない」 その言葉に、ルカとトンヌラは胸を撫で下ろした。 「ギード、テリーと二人を連れてこの場から離れろ!」 突然、ピエールを相手にしていたドルバが咆えた。 「な、なにいってるんだよドルバを置いていけるわけ無いだろ!」 「こやつは遠距離を攻撃できる武器を持ている、その上魔法などにお前らまで巻き込まれる可能性も有る」 ピエールの攻撃をしのぎながら、ドルバはルカ達に向けて話を続ける。 「僕たちなら大丈夫だよ!」 「馬鹿者! 怪我をしているテリーはどうするのだ!」 ドルバの大声にルカの動きが止まる。 「…わかった、ワシが責任をもって皆を安全な場所までつれてゆこう…」 「ギード!?」 「任せたぞ、ギード」 ピエールと戦うその姿を、ルカは心配そうに見つめる。 「ルカよ、心配せずともいい。こいつを倒して、すぐに追いつく!」 目の前で剣を振るうピエールを見つめながら、ドルバはそう言う。 「絶対だよ、ドルバ、絶対に死ぬな。マスターからの命令だ!」 「了解した、新しい主よ!」 ギードの体を盾にしながら、ルカたちはその場から離れていった。 その様子を横目で見ながら、ドルバは安心したように息を吐いた。 その時点でドルバは悟っていた。 自分では目の前のモンスターに勝てないだろうと。 技量にそれほど差があるわけではない。 決定的な違いは道具と覚悟。 子供相手に容赦なく撃ち抜くこいつと自分では、殺すということの覚悟が違った。 実戦の、殺し合いにおいてそれは何よりも重要なものだ。 「イオ」 ピエールが至近距離で魔法を放つ。 近距離で起こった爆発にドルバの視界は奪われた。 だが、接近した距離での魔法はピエールすらも飲み込んでいた。 目くらまし一つに自らも巻き込む。 この覚悟こそが決定的な差を分ける。 視界の無いドルバに向けて、ピエールは何発もの銃弾を撃ち込んだ。 「我が主人を愚弄した罪、その身で贖え」 倒れこむドルバにピエールは刃を向ける。 「…私はいい主にめぐり合えた。貴様などとは違う!」 叫ぶドルバの頭目掛け、無情の刃が振り下ろされた。 怪我人とカメと子供だ。そう遠くまでは行けないだろう。 そう思いピエールは対人レーダーを見つめる。 ピエールの予想通り、彼等はまだ対人レーダーの範囲内にいた。 それを確認したピエールはドルバのザックを剥ぎ取り、反応のあった方向に向けて駆け出した。 【ピエール(HP1/5程度) (MP1/2程度) (感情封印)  所持品:青龍偃月刀、魔封じの杖、ダガー、死者の指輪、オートボウガン、魔法の玉、毛布、  ウインチェスター+マテリア(みやぶる)(あやつる) 対人レーダー ドルバのザック  第一行動方針:ルカたちに追いつき殺す 基本行動方針:リュカ以外の参加者を倒す】 【ギード 所持品:首輪、不明  第一行動方針:ルカたちを守る 第二行動方針:首輪の研究】 【テリー(DQM)(精神不安定回復気味、右肩負傷、気絶) 所持品:突撃ラッパ、シャナクの巻物、樫の杖  第一行動方針:治療を受ける 第二行動方針:わたぼう、わるぼうを探す】 【ルカ 所持品:ほしふりのオーブ 行動方針:テリーの治療】 【トンベリ(トンヌラ) 所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ 行動方針:テリー達についていく】 【現在位置:カナーン北の草地】 【ドルバ 死亡】 【残り 77名】

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