87話

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*第87話:イントルーダー 「おい!、い、い、今の爆発は?」 ランドは突然のアリアハン東部から響いてきた爆音に驚きザックスに寄り掛かった。 「誰かが殺しあってるんだろうな。 そんなことより、シンシア、ランド、周りに誰か居ないかしっかり警戒しとけよ」 爆発を『そんなこと』で片付けるなよ‥‥。 ランドはこの極限状態にザックスが冷静でいられる事が信じられなかった。 現在、ザックス、シンシア、ランドの三人はアリアハンから北上して森に向かっている。 「そもそも、どうして街を出たんだ? 何か根拠でもあるのか? もしやる気になってる奴に遭遇したらどうすんだよ!」 「勘だ、勘。ソルジャーの勘。 もし外れてても、死ぬのが少し早くなるだけだ。 グチグチぬかしてないでさっさと行くぜ」 ひょっとしてこのザックスという男はもう既に頭がおかしくなってしまっているんじゃないだろうか? そんな考えさえランドの頭に浮かんで来た。 このシンシアって娘もザックスを止めようともしないし…。 ああ、一人でいるよりましだといっても、とんでもない二人についてきてしまった……。 最初から顔見知りの誰かと行動していればよかったな‥‥。 大体、自分が出くわしてきたのはアリアハンで殺り合っていた奴らといい、この二人といい、 普通の感覚じゃない奴らばかりじゃないか。 ま、まさか、知り合いはもう全員‥‥。 そんな事を想像すると背筋が寒くなった。 ――ターニア…、イザの兄貴…、どこに居るんだ?まだ生きてるんなら俺を助けてくれよ。 そんなランドの悲痛な表情を見て、ザックスはやれやれと肩をおろした。 「…しゃーねーな、説明してやるよ。 いいか?まずこれから日没から夜に向けて、恐らく気温が下がってくるし、 ひょっとしたら雨も降って来るかもしれない。更にこの状況だ、いつ敵が現れるか分かったもんじゃない。 つまり夜の間、雨風を凌げてなおかつ、敵に見つかりにくい障害物の多い場所の確保が必要ってわけだ」 「おいおい、だったらなおさらなんで街を…」 ランドのでかけた質問をザックスは片手を広げて遮る。 「確かに今述べた状況だけなら、街に潜むのが正解だ。…が、俺たち以外の参加者も同じことを考えるだろう。 そしてゲームに乗った奴らは街を狙う、立てこもって逃げることしか出来ない奴らを消すために。 だから街に留まるよりも近くの森なんかに身を潜めたほうがかえって安全というわけさ」 「……………」   ランドは押し黙った。 確かにそうだ、とも思っていたがそれ以上にザックスがここまで考えて行動していた事に驚いていた。 「なあに、心配するなよ。だからこうして持久戦覚悟で街を出る前に、毛布や食料を調達してきたんだからよ」 【ザックス 所持品:スネークソード 毛布  第一行動方針:森に安全な場所を確保する 第二行動方針:主催者に一泡吹かせる】 【シンシア 所持品:万能薬 対人レーダー 煙幕×3 毛布   行動方針:ザックスについて行く】 【ランド 所持品:オートボウガン ミスリルスパナ 魔法の玉 毛布   行動方針:とりあえずザックスたちについて行く】 【現在位置:アリアハン北の平原】

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